留学中の母の闘病との向き合い方 | 母は末期癌、私は学生。 〜キヌコの部屋、親が病気の若者たちへ〜

母は末期癌、私は学生。 〜キヌコの部屋、親が病気の若者たちへ〜

私は大学生の時に母親を癌で亡くしました。親の病気を相談できない、親の死を受け入れられない学生や社会人は実は多いと思います。
また、闘病されている方でお子様との接し方のヒントにもなればと思います!
少しでも多くの人が前を向いて歩めますように!

こんばんは、

今は、アルティメットフリスビーの大会の
遠征に来ております🥏

母の闘病からの現実逃避や、
旅立ちから早く切り替えさせてくれた存在で、
そこで出会った仲間は一生物ですキラキラ

さて、今回は留学中のエピソードを記していきます。

〜2年生の秋〜

私はいよいよ、イギリス留学へ旅立ちました。

「これで家族で当たり前の日常を過ごすのが最後かもしれない」
と覚悟を決めて空港へ向かいました。
出発前の数週間はそわそわしていましたね。
時々、なぜ留学するのだろうと後悔も。
(今となっては、行ってよかったと思ってます)

現地の生活に慣れのに数週間かかりました。

現地の大学は日本と違って、
テスト前でなくても図書館で課題。
あとはサークルに3つほど所属をして活動していましたが、かなり自由な時間が多かったです。

慣れるまでは定期的に母とビデオ電話をしていましたが、ある時からビデオ電話をしなくなりました。そこからはずっとラインでのやり取りでした。


思い切って父親に、母親の事を聞きました。

「ママは病気?」

「ステージ4の癌です。背骨に転移していました。」

と言われました。

その時に、初めて両親から直接母の病気について知りました。

「余命はあと5〜10年ではないでしょうか。
抗がん剤の治療を年内に初めます。
副作用で髪が抜けるそうです」

と付け足し。


留学中に死ぬ事はない。
髪の毛がないから、ビデオ電話してくれないのかな?

安心感と寂しい気持ちが両方ありました。

でも5〜10年が、現在からなのか、
高校二年生の時からなのかで、だいぶ変わってきます。
万が一高校生からならば、あと2年。

帰国したら親孝行しなきゃ
と決心をしました。

あまり、寂しいとかは言わないように意識して
連絡をしていました。
寂しいと言うと、言われた方も寂しい気持ちになりますからね。

でも、一度くらい素直に言えばよかったと後悔しています。


要所要所で弱音を吐いて、甘えるべきだったなぁと当時の自分にアドバイスしたいです。

続くニコ