ANAマイルでお得に旅行を楽しみたい方は、一枚は持っておきたいANAカード。

一方で、一言に「ANAカード」と言っても、

 ・一般

 ・ゴールド

 ・プレミアム   ・・・の3グレードに各種国際ブランドと、

様々なカードが存在していますので、その人の使い方やニーズに合ったカードを選ぶ必要があります。

 

今回はそれらの数あるANAカードの中でも、

 ・ANAアメックスゴールド

   と

 ・ANAダイナースクラブカード

   ・・・の2点に特化して、比較解説をやっていきたいと思います。

 

この2点のカードは、

 ・年会費3万円程度のANAゴールドカード

   かつ

 ・新規入会特典が強烈  

という点でかなり似通っておりますので、

「どちらを作るか?」で迷われる方も多いのではないかと思います。

 

一方で、細かいところではそれぞれのカードで優れている点負けている点もございますので、

「こっちのカードはxxな点で劣ってるけど、自分はあまり重要視しないポイントだ」

「それよりも⚪︎⚪︎の特典が自分のライフスタイルに合いそうだからこのカードにしよう」

・・・等とその人のライフスタイルや価値観に照らしながら、

「どちらが良いか」を決めていくのが良いかと思います。

 

僕も当時迷った結果、最終的に「ANAアメックスゴールド」にしたのですが、

その時に考慮に入れた比較ポイントを踏まえつつ、両カードの比較をしていきたいと思います。

人によっては他にも色々検討すべきポイントはあるかもしれませんが、「あくまで一例」として、「ああこんな観点で、どちらが自分には合うかを判断したらいいんだな」と言った感じの参考にしていただけたらと思います。

 

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[目次]

観点⓪ 新規入会キャンペーン内容で比較

観点① 年会費で比較

観点② マイル還元率で比較

観点③ カード付帯特典で比較

観点④ カード付帯保険で比較

観点⑤ 決済修行のやり易さ(チャージルートの充実度)で比較

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  観点⓪ :新規入会キャンペーン内容で比較

ANAアメックスゴールドとANAダイナース との間で比較検討されているような方は、

わざわざ言われるまでもなく気にされている部分かと思いますが、

「新規入会キャンペーン」について。

 

2024年3月時点での新規入会キャンペーンは、それぞれこんな感じでした。

 

ANAアメックスゴールド:

入会3ヶ月以内に180万円決済で最大68000マイル付与。

※2024年3/13までは期間限定で「入会3ヶ月間に150万円決済で最大10万マイル付与」でしたので、今のキャンペーンは少し条件が悪くなっています。

 

ANAダイナース:

2024/3/29までの申し込みの期間限定で、

「入会3ヶ月以内に300万円決済で最大で12万8000マイル付与」

 

3ヶ月で300万円決済となるとかなりハードルが高いですが、12万マイルもあるとレギュラーシーズンであればハワイ往復エコノミークラスの特典航空券を3名分発券出来るマイル数になりますので、かなり強烈な新規入会特典となっています。

 

ただし、ダイナース の場合は最初にAコース/Bコース/Cコースと言った感じでコース選択の上で、そのコース毎の決済金額をクリアしたらそのマイル数を付与してもらえるという形になります。

12万8000マイルを貰えるのは300万円決済がクリア条件になるCコースを選択する必要があるのですが、最初にCコースを選んでおいて最終的に150万円しか決済できなかった場合、Bコースのクリア条件は満足しているものの、Bコースの48000マイル分を貰うことは出来ません。

ご自分の今後3ヶ月間のお買い物計画と財布の中身を十分に吟味の上、コース選択をすることが非常に重要になります。

 

一方でANAアメックスの場合、貰えるマイル数が決済金額に応じて段階的に増えていくという点はダイナース と同じで、60万円を超えたら16000マイル相当、100万円を超えたらさらに12000マイル相当・・・と言った感じになりますが、ダイナース のような事前のコース選択は不要なので、現時点ではANAアメックスゴールドの方があまりプレッシャーは感じずに新規入会キャンペーンの決済修行に取り組めるかなと思います。

 

ただし、実施時期によってコロコロ内容は変わりうる、あくまで「キャンペーン」ですので、実際にカードを作るタイミングでの最新のキャンペーン内容を把握した上で比較検討するようにして下さい。

 

また、いずれにせよこういう決済修行の類は、

「決済金額のノルマをクリアしよう!」と財布の紐が緩みがちになってしまいます。

その点もご注意下さい。

 

  観点①年会費で比較

これも言われるまでもない比較ポイントだとは思いますが、

年会費はカード選びの上でかなり重要な判断ポイントかと思います。

 

 ANAアメックスゴールドの年会費は本会員34100円、家族カード17050円。

一方のANAダイナース は、本会員29700円、家族カード6600円。

本会員のみであれば ANAダイナース の方が4400円安く、家族カードを発行する場合は14850円も安くなります。

 

なお、この2点のカードは ANAのプラチナステータスとほぼ同列の特典を享受できるスーパーフライヤーズカード(通称・SFC)に、申し込み資格のある人は切り替え可能なカードになっています。

 

その場合、ANAアメックスゴールドの場合は本会員34100円、家族カード17050円と変わり無いのですが、 ANAダイナース の場合は値段が上がり、本会員30800円・家族会員は11550円となります。

この場合の両カード間の差額は、

本会員のみで3300円・家族会員込みの場合は8800円と、まだ ANAダイナース の方が安いものの差は縮まります。

もし将来的なSFCへの切り替えを前提でこれらのカードを新規発行される場合、

 ANAダイナース の場合は年会費が上がることは覚えておいて下さい。

 

 

  観点②基本マイル還元率で比較

ANAカードを作る時点で「ANAマイルを貯めたい」と思われているでしょうから、

それぞれのカードのマイル還元率も重要な比較検討ポイントになり得るかと思います。

 

この点については共通している点が多く、

いずれのカードも決済金額100円ごとに1マイル相当のポイントが貯まっていく、

いわゆる1パーセント還元のカードです。

 

直接マイルが貯まるのではなく、それぞれアメックスもしくはダイナース の独自のポイントとして貯まっていき、任意のタイミングでANAマイルに交換する形で使う点や、独自のポイントには有効期限がないので実質的に無期限でマイルを貯めていける点も共通です。

 

ANAカードではないプロパーのアメックスゴールドやダイナース クラブカードには、

いずれも「年間のマイル交換上限は40000マイルまで」という縛りがありますが、

ANAカードの場合はいずれのカードでもその縛りはありません。

 

一方で、

ANAグループでの決済で還元率がアップする点が、ANAアメックスゴールド側の優れている点になります。

 

ANA航空券購入などの場合、

 ・ANAダイナース が通常還元率+1%で、合計2%還元

     になるのに対し、

 ・ANAアメックスゴールドは通常還元率+2%で、合計3%もの超高還元率

     ・・・になります。

 

自分で航空券を取っての出張が多い方や、

SFC修行などをする予定でこれから数十万円レベルでANAの航空券を取りまくる予定のある方等は、1%多く還元を取れる点でANAアメックスゴールドがオススメになります。

 

またいずれのカードも、「還元率が半減 もしくは還元対象外」になってしまう決済先が存在しており、この対象決済先が両カードで微妙に異なっている点で、細かい部分で還元率にも差が生まれてきています。

 

例えばアメックスの場合は、NHK受信料や一部の電子マネーなどが還元対象外

一部の電力会社・ガス会社・水道局や、各種税金、一部の電子マネーチャージなどが、

還元率半減となっています。

税金についても年間300万円を超えた分からは、半減ではなく還元対象外となっています。

 

一方のANAダイナースの場合、

アメックスと似たような決済先が還元対象外の決済先に指定されていますが、

決済修行時のチャージルートとして非常に優秀なau PAYが ANAアメックスゴールドでは0.5%還元は貰えるのに対して ANAダイナースだと還元対象外になってしまう点は個人的には非常に痛い点でした。

また、 各種保険料・高速ETC代・プロバイダーや携帯代金などが、

ANAアメックスゴールドでは1パーセント還元を貰えるのに対し、

ANAダイナース 側では0.5パーセント還元になってしまいます。

 

僕個人としては、これらは割と利用頻度も決済金額も高い決済先がでしたので、

この点が致命的で ANAアメックスゴールドを選択した決定的な理由になりました。

 

さらにダイナース 側は2024年4月の改悪で、

もともとは1パーセント還元は貰えていた「ふるさと納税」が0.5%還元になったり、

全てのガス・水道代で還元率が0.5%になってしまうなど改悪が続きますので、

2024年現在は全体的に ANAアメックスゴールドの方が1%還元を得ることのできる決済先が多く、還元率を重視されたい方にとっては、 ANAダイナースよりかなりリードしているポイントになるかと思います。

 

一方で、還元率重視の方におかれましても本質的に重要なのは、

還元の「率」ではなく、実際に還元されるマイル数そのものの差だと思います。

 

両カードの間で0.5パーセントの還元率の差が出るからといって、

還元率に差が生じるそれらの決済先へのトータルの決済金額が例えば年間で20万円程度であれば、貰えるマイル数の差はせいぜい1000マイル程度です。

「0.5%還元率の差異が大きいか少ないか」で考えるのではなく、

上記の例で言うと「1000マイル多く貰えるか貰えないかが、自分にとってデカいのか否か」という視点で、そしてこれがこの後述べる他の比較ポイントや年会費の差額を加味した上でそれでも大きいのか少ないのか・・・という視点で、どっちのカードが自分にとってはいいかを考えるべきと思います。

 

  観点:③カード付帯特典で比較

いずれのカードも ANAのゴールドカードということで、共通の特典は多くあります。

 

一方で、

似たような特典だけど、中身をよく見るとビミョーに異なっている特典も存在します。

例えば国際線利用時の手荷物無料宅配や、国内外の空港ラウンジサービスなどがそれにあたります。

 

国際線利用時の手荷物無料宅配サービスは、海外からの帰国時にスーツケースなどの手荷物を空港から自宅等まで無料で宅配してくれるサービスです。

アメックスの場合は年間上限はありませんが一回あたり1個まで、ダイナース の場合は年間2個、同時に2個も可能で利用可能です。

対象空港はアメックスが成田、羽田第3T、関空、セントレア。

ダイナース はそれに加えて、羽田第2Tも対象となります。

 

 

空港ラウンジサービスでいうと、

いずれのカードも本会員・家族カード会員とも無料で利用可能となります。

国内の空港ラウンジの場合は利用回数に上限はありません。

一方で対象空港に微妙に差があり、ANAダイナースのみが使える空港としては、旭川/高知/佐賀/宮崎の空港ラウンジ。静岡と(何故か国内ラウンジ扱いの)ホノルルに関しては、アメックスのみで使える空港ラウンジになっています。

2024/3時点での情報ですので、普段お使いの空港が含まれているかが重要であれば、

各クレジットカードのサイトで確認してみてください。

また国内空港ラウンジに関して言えば、アメックスでは同伴1名も無料で利用可能です(ダイナースは実際にカードを保有している会員のみが対象)。

 

海外空港のラウンジについては、

アメックスの場合は1400箇所以上の海外空港ラウンジが年2回まで無料で利用可能なプライオリティパスが付帯します。

ダイナース の場合は、1300箇所以上の海外空港ラウンジが年10回まで無料で利用可能なので、回数自体はダイナース の方が多いです。

いずれも成田や羽田、関空などの日本国内の国際線ラウンジも対象に含まれています。

 

ただ、ダイナース にあってアメックスにはない海外空港ラウンジ特典としては、

レストラン特典が挙げられます。

ダイナース 側では主要空港内の一部のレストランやスパ施設、例えば成田や関空のぼでじゅうや、セントレアのスパ施設をこの年間10回までの海外空港ラウンジ枠の中で一定金額まで無料で飲み食いできるレストラン特典が付帯しています。

これがなかなか強烈なんですが、残念ながらアメックス側にはそれはありません。

 

 

他、各カード独自の特典も多々あります。

全部は説明しきれないので、当時僕が特に惹かれた特典のみをかいつまんで紹介していきます。

 

まずダイナース側の特典として、エグゼクティブダイニングという国内300店舗近い所定のレストランで事前予約の上でコース料理注文で、2名の場合は1名分、6名の場合は2名分が無料になるというダイニング特典が付帯します。数万円レベルでお得になる特典でして、ダイナース設立時の起源にあたる 要は ダイニング 食事をする人向けのカード の看板の通り、ダイナースならではの特典になっています。

 

またダイナースはトラベル系の特典も充実しており、

国内・海外クラブホテルズという特典で、国内外の旅館やホテルで割引や特典を受けられるサービスも付帯しています。

プラン内容を見ると良いのも多く、例えば僕の動画でも紹介している沖縄のANAインターコンチネンタル万座では予約時のお部屋アップグレード確約や100ドルもしくは1万円相当のホテルクレジットがもらえる宿泊プランを予約可能です。

 

他、ホノルルのLeaLeaトロリーというワイキキや郊外を観光できるトロリーの1日乗車券(本来は5000円程度)が年間2回まで無料で利用できたり、有料にはなりますが年会費5500円でビジネスアカウントカードを発行できるのも、ダイナースならではの特典となります。

 

アメックス側は、なんといってもアメックスオファーが使えるのが、良い点です。

アメックスオファーとは事前エントリーの上で、対象店舗で買い物をすることでキャッシュバックやボーナスポイントを受け取ることのできる不定期なキャンペーンになります。

ここ1年で特に魅力的だと感じたものとしては、マクドナルドでの30%キャッシュバックやセブンイレブンでの10%キャッシュバックなどがありました。

 

また京都の圓徳院にある専用ラウンジを利用することができます。

京都観光の合間にお茶で一服できるので、京都に行かれる方にはおすすめの特典になります。

 

 

それぞれのカードの特典で、魅力的なものはございましたでしょうか?

もし気になったものがあれば、どちらのカードにするかの選定ポイントの1つに加えてみてください。

 

他にもアメックス/ダイナースのそれぞれにしかない付帯特典もございますが、全部は紹介できないので今回は僕個人が特に気になった点のみ絞った紹介とさせていただき、他は割愛させていただきます。

 

  観点④ 各種付帯保険で比較

海外旅行時の死亡障害疾病保険としては、 ANAアメックスゴールドの場合は利用付帯が条件で、死亡で最大1億円、疾病障害で最大300万円の保険が付帯します。

また保証の範囲が広く、配偶者及び生計を共にする家族も対象となります。

 

一方のANAダイナース は、海外旅行時の死亡や疾病障害の保険金額は同じですが、

なんと一部が自動付帯である点が大きなメリットになります。

死亡の場合は5000万円までが自動付帯で、さらにカード利用があると+5000万円上乗せで合計1億円、障害疾病の場合は無条件で自由付帯で300万円の保険金額となります。

但し保証範囲としては、本会員および家族カード会員のみとなります。

 

賠償責任や携行品損害、救援者費用の保険はいずれのカードも付帯しますが、

これらも ANAダイナース は自動付帯。

さらに賠償責任の金額が異なり アメックスは最大4000万円なのに対し、

ダイナース は最大1億円になっています。

 

 

国内旅行保険に関しては、アメックス側は死亡時の最大1億円保証があるのみですが、

ダイナース の場合はこれまた自動付帯 & 死亡時の1億円以外にも入院・手術・通院での補償も受けられますので、旅行保険に関してはダイナース の方が手厚い印象はあります。

 

一方でANAアメックスゴールド側にのみ付帯する保険としては、

乗り継ぎ・出航遅延・欠航・搭乗不能費用や受託手荷物遅延補償の2万円や、

受託手荷物紛失保証の4万円が付帯しています。

またキャンセルプロテクションやリターンプロテクション、オンラインプロテクションなどもアメックス側のみの特典になります。

 

ショッピングプロテクションに関しては両カードとも内容はほぼ同じで、

商品購入から90日間補償の事故免責金額10000円、最大で年間500万円までの保険金額となっています。

 

  観点: ⑤決済修行のやり易さで比較

この両カードを検討されている方は、冒頭でも紹介した新規入会キャンペーンのクリアをかなり意識されていると思います。

一方で入会後の短期間で、数百万円レベルでの決済が必要となりますので、

なかなか難しいと感じる方が多いのではないかと思いますが、この新規入会キャンペーン攻略法の1つに「一旦、他の電子マネーやプリペイドカードにチャージする」といったものが挙げられます。

 

チャージする以上、その金額自体はアメックスないしはダイナース側から請求がくるのですが、一旦チャージした金額は新規入会キャンペーン終了後でものんびりと使うことができるので、キャンペーンの決済金額ノルマに追われて無理に不要な買い物をしてしまう・・・といったことを防ぐことができます。

 

となると、

これらのカードが他の電子マネーやプリペイドカードへのチャージに強いか?が重要になるのですが、これに関してはアメックスが圧勝でした。

 

以下は僕がよく使う代表的なチャージルートについて、それぞれのカードからのチャージ可否とその際のマイル還元率をまとめたものになります。

 

まずバンドルカードやトヨタウォレットは、いずれのカードもVISAかMasterCardからのチャージにしか対応しておりませんので、アメックス及びダイナースのいずれのカードでもチャージ自体ができません。

PASMOやSUICAに関してはチャージ自体は両方のカードからできますが、ポイント還元がない点で同じです。

 

ここからが、カードによって変わってきます。

まずnanacoやwaon、イデアに対しては、アメックス側からのみチャージは可能です(ポイント還元はなし)。

またkyashに対しては、アメックス側からのみ、0.5%還元でチャージ可能となっています。

au payに対しては両方のカードからチャージ可能で、アメックス側からのみ0.5%還元を受けることができます。

楽天edyに関しては、両カードとも還元はありません。

ANApayに対しては、ダイナース側からのみチャージが可能で、

この場合は少し変則的ですが、ダイナースのポイントではなく、ANAのマイルとして千円チャージにつき6マイルの0.6%還元を受けることができます。

 

以上のようにチャージルートに関して言えば、

全体的にアメックス側からの方がチャージ可能な電子マネーやプリペイドカードが多いように見受けられます。

 

特にアメックスからはau payに0.5%還元でチャージできる点が大きく

au payにチャージした後はそれをハブとして、waonやnanaco、ANA payへチャージすることも可能となります。

よって、元々チャージができなかったり還元ゼロだったチャージ先へ、一旦au payを噛ませることで、0.5%還元を受けながら間接的にチャージが可能になります。

この点からも、他の電子マネーやプリペイドカードへのチャージに関してはANAアメックスゴールドの方が使い勝手が良いかなと思います。

 

また高額決済に関して言えば、

両カードとも一時的に利用限度額を引き上げるなどの対応をしてくれる場合があります。

こちらアメックス側の公式サイトで、「一時的なご利用可能金額の増額」という申請窓口があります。

 

一方のこちらはダイナース側の公式サイト。

「高額のご利用をお考えの方へ」とのことで、事前に「オーソリセンター」まで相談することで、事前振り込みをお願いする場合もあるが、通常より高額な承認をする ・・・と、アメックス側より具体的な説明が載っています。

 

僕自身はいずれのカードでもこの申請をしたことはないので、実際の通りやすさは不明ですが、公式サイトの記載の具体性を見る限り、ダイナースの方が対応してくれそうな印象は受けます。

 

新規入会キャンペーンの決済金額をクリアするために、例えば「車を購入する」などの大きなお買い物のタイミングをキャンペーン期間中にぶつけようと考えている方もいらっしゃるのではないかと思います。その場合、この高額決済への対応も重要な判断ポイントになるかと思いますので、判断材料の一つとして加えてみてください。

 

  まとめ

以上5点の観点に分けて、

「ANAアメックスゴールドとANAダイナースのどちらが自分にとって向いているか?」

の判断をする上での検討Pointについて、紹介してまいりました。

これまでの内容をざっくりまとめるとこのような感じになります。

 

観点0: 新規入会キャンペーンについては、

その時々でキャンペーン内容は変わるので、最新情報をもとに判断してください。

 

観点1:年会費については、ANAダイナースの方が安いです。

 

観点2:マイル還元率については両カードとも基本的には1%還元ですが、

    ・ANAアメックスの場合はANAグループでの利用で3%還元になる点

    ・ダイナースと比べて還元率が半減する決済先は少ない点

    ・・・から、マイル還元率に関してはANAアメックスゴールドの方が有利。

 

観点3:各種付帯特典に関しては、

    その人のニーズや価値観に依る所が多いので絶対的な評価はできないですが、

    僕個人としては「エグゼクティブダイニング」や「海外空港ラウンジ」の特典が

    魅力的に感じたので、ANAダイナースの方が充実していると感じました。

 

観点4:各種保険に関しては、

    旅行時の保険が海外・国内ともダイナースは自動付帯で利用できる点から、

    ダイナースが圧倒的に優位かと思います。

 

観点5:決済修行のやりやすさ、ひいてはチャージルートの豊富さに関しては、

    アメックスが有利です。

    ダイナース側も、別記事で紹介している「コンパニオンカード」を発行できれば

    チャージルートが格段に増えて話が変わるのですが、

    コンパニオンカードを発行できるのはプロパーのダイナースカードのみで、

    残念ながらANAダイナースでは対象外なので、

    チャージルートに関してはANAダイナースは弱いかなって所です。

 

 

以上、ANAアメックスゴールドとANAダイナースの比較でした。

これからカードを作ろうと思っているけど、どちらにすべきかで迷っている方の、

今後判断していく上でのヒントやポイントの発見にお役立ていただければ幸いです。