2024年2月末、大改悪のお知らせが飛び込んできましたので、
今回はその内容について紹介していきたいと思います。
①はじめに - MileagePlusセゾンカードとは?
今回のテーマのUnited MileagePlusセゾンカード、
ユナイテッド航空のマイル(通称・UAマイル)を貯める人には超優秀なカードでした。
ユナイテッド航空自体はアメリカの航空会社ですが、日本にも多く就航しています。
またユナイテッド航空とANAが同じスターアライアンスということで、
UAマイルでANA国内線特典航空券をANAマイル以上に使い勝手良く取れる
とあって、UAマイル自体が非常に優秀です。
また、通常の航空会社系のクレジットカードの基本マイル還元率は、
0.5-1%程度が一般的
・・・なのに対し、
MileagePlusセゾンカードの基本マイル還元率は1.5%
・・・と非常に高還元
かつ
この還元率を年会費7,150円〜55,000円程度で受けることが出来たので、
特に一般カードは非常にコスパの高いカードでした。
②2024年 年会費と還元率について改悪
しかし2024年2月29日に
「年会費およびマイル付与条件の改定・サービス変更のお知らせ」
ということで、以下のようなメールが到来しました。
②−1 年会費の値上げ
一般カードは7,150円→14,300円(オプション加入時)とほぼ倍、
ゴールドカードは22,000円→33,000円と1万円近い値上げ が発表されました。
※[補足]一般カードのオプションについて
「マイルアップメンバーズ」という一般カード専用のオプションサービスで、
未加入であれば還元率は0.5%のところ、
加入することで年間300万円決済分まで還元率を1.5%にしてくれるサービス。
②-2 マイル還元条件の変更
税金や公共料金の決済に対するマイル還元率が1.5% →0.5%
電子マネーなどのチャージ時のマイル還元率が1.5%→還元ゼロ
・・・となってしまうようです。
nanacoや楽天edyなど、元から還元ゼロのチャージ先は存在はしていましたが、
それ以外のチャージでは1.5%還元を受けることができていたので、
チャージには非常に強いカードでした。
しかし今後はそれ以外の
waonやsuicaやpasmoなどの交通系ICカード、au payなどへのチャージもゼロ還元
となってしまうようです。
③年会費やマイル還元条件の変更時期について
年会費については、
・既存会員は2024/7/4引き落とし分から
・新規加入の場合は2024/5/1発行分からが、値上げ後の年会費適用となります。
マイル還元条件については、
・2024/10/4引き落とし分
・2024/8/11以降にカード会社に到来した決済データ
・・・からが、変更対象となるようです。
④新規開始の特典
一方でこれらの改悪と引き換えに、新たに始まる特典もあります。
「ユナイテッド航空航空券 購入時のボーナスマイル付与」ということで、
プラチナとゴールドの場合:1000円につき15マイル追加
一般カードの場合 :1000円につき 5マイル追加
・・・とのことで、通常還元の1.5%と合わせるとユナイテッド航空券購入時の
マイル還元率は
・一般で2%
・ゴールドやプラチナで3%還元
・・・と、高還元になります。
ANAカードでは航空券の購入を含むANAグループでの決済時にボーナスマイルを付与する特典がありますが、ユナイテッド航空のクレカではそれがなかったので、
そのサービスに寄せてきたという感じです。
⑤その他細かい変更点
その他、細かい変更点もあります。
[プラチナカード]
・新たに「招待日和」のサービスが追加付帯。
・従来までは青天井だった年間のマイル付与上限に90万マイル迄の上限設定が入り、
それ以降は還元率が0.5%に落ちるようです。
ただし、90万マイルも得るために必要な決済額は6000万円ですので、
ここに引っかかる人はそう多くはないのではないでしょうか。
[ゴールドカード]
・ユナイテッド航空の空港ラウンジパスを、年間1枚進呈。
・(アメックス限定)国際線利用時に空港→自宅までのスーツケース等の手荷物を1個まで無料宅配
[一般カード]
既に紹介したもの以外は、特に無し。
まとめ
以上、MileagePlusセゾンカードの改悪についてのお知らせでした。
今回の改定により、
一般とゴールドの年会費がそれぞれ14000円、33000円と、上がってしまいます。
ただしいずれのカードも、通常決済時のマイル還元率は1.5%と引き続き高還元。
この年会費の価格帯で1.5%のマイル還元を受けることのできるカードはそうそうなく、
ANAカードの場合、「ANA VISAプレミアム」や「ANAダイナースプレミアム」といった年会費88000円から17万500円 の価格帯のハイスペックカードになって初めて、
ようやく1.5%還元を受けることができます。
この事を考えると、未だにコスパとしては高いクレカなので、
UAマイルを貯めているのであれば引き続き保有する・・という手もあろうかと思います。
また同じUAマイルを1.5%還元で貯めることのできる対抗馬のカードとしては、
「マリオットボンヴォイアメックスプレミアムカード」が考えられます。
こちら年会費49500円と高額ですが、
MileagePlusセゾンカードが年会費を上げてきた事で、この点での差は縮まりました。
また
・MileagePlusセゾンカードでの公共料金や税金の還元率が0.5%になってしまうのに対 し、マリオットのカードでは半減の0.75%還元はまだ受けることが出来る点
・電子マネーチャージについてもMileagePlusセゾンカードでは還元ゼロになったのに対 し、0.75%還元を受けることのできるチャージ先も存在する点
・キャンペーンで年に1回程度、
UAマイルの還元率が30%アップの1.95%の超高還元に出来る点
・そもそもUAマイル以外にも交換可能なので、使い勝手としては上な点
・年間150万円以上決済すれば、
(対象ホテルに縛りはあるが)マリオット系列ホテルの無料宿泊券進呈
・・・など、旅行好きにはおすすめのカードです。
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