今回はユナイテッド航空のマイル(通称・UAマイル)と、
それが地方空港でANA便を利用される方に特にオススメな点について、
紹介していきたいと思います。
はじめに -ユナイテッド航空マイル(UAマイル)の基本情報
まずはUAマイルの基本情報です。
基本情報① :ANA便の特典航空券を発行可能
「アメリカの航空会社のマイルを貯めても、アメリカに行く時しか使えないでしょ?」「ANA国内線とどう関係があるの?」と思われた方もいらっしゃると思います。
ユナイテッド航空のマイルなのでユナイテッド航空運行便の特典航空券にも勿論使えますが、同じスターアライアンスということで、このマイルで実はANA便の特典航空券も発券可能となっています。これが、今回の話の鍵になります。
基本情報② :マイルの有効期限が無期限
ANAやJALのマイルについては基本的に3年という有効期限が設定されています。
(マイレージ会員のステータスランクにも寄りますが)
一方で、UAマイルの場合は有効期限がありません。
基本情報③ : キャンセルや変更手数料が無料
UAマイルの場合、予約便の出発まではキャンセルや変更手数料がかかりません。
ANAマイルによる特典航空券の場合、キャンセル時は手数料として3000マイルも引かれてしまいます。
3000マイルといえばマイル還元率1%のカードで30万円も決済してようやく獲得できるようなマイル数です。これが無いのは嬉しいですね。
基本情報④ : 予約開始時期が早い
ANAマイルによるANA国内線の予約は、年2回夏ダイヤと冬ダイヤ期間分として年2回1月頃と8月頃の一斉予約となります。
よって「旅行の予定は決まってるのに、まだ予約開始前なので発券出来ない」みたいなことも起こり得ます。
一方で、ユナイテッド航空側から見た場合のANA国内線は国際線扱いのため、
なんと搭乗日の355日前から予約可能になっています。
予定が決まったら、すぐに抑えることができるので嬉しいですね。
また先ほど述べたとおり、キャンセル手数料も無料なので、
「予定はまだ未確定だけど、取り敢えず仮で予約しておく」みたいな事も可能になります!
基本情報⑤ : 特典航空券の対象者が無制限
ANAの場合、特典航空券で予約することのできる搭乗者は、
マイルの持ち主の二親等以内に限られます。
しかし、UAマイルの場合はこの制限がないので、
友人や恋人などの航空券を特典航空券で取ってあげることも可能になります。
基本情報⑥ :マイル還元率の高いカードが多い
ANAマイルが貯まるカードとしては、JCBやVISA、MasterCardの ANAカードや、ANAアメックスカード、ANAダイナース カードなどがありますが、
どのカードも一般的なマイル還元率は0.5-1%です。
ANA VISAプレミアムカードとANAダイナースプレミアムカードのみ還元率が1.5%になりますが、年会費が88000円もしくは17,0500円と非常に高額です。
一方でUAマイルの場合は、
一般還元率1.5%もの高還元で貯めることのできる一般カードも存在します。
では、ここからが本題です。
・ユナイテッド航空でANA国内線特典航空券を取ることの旨み、
・そして地方空港利用者に特にオススメな点
・・・について、解説していきます。
メリット① :ANA国内線特典航空券の必要マイル数が少ない
まずメリット1点目、国内線での必要マイル数が少ない点について。
これは地方空港利用者に限らず、ANA国内線全般の話になります。
同区間の特典航空券をANAマイルで予約する場合とUAマイルのマイルで予約する場合を比較すると、UAマイルの方が必要マイル数が少ないケースが多いです。
ANAマイルの場合での特典航空券必要マイル数は、ローシーズン/レギュラーシーズン/ハイシーズン毎に必要マイル数が設定されており、さらに空港間の距離が300マイルまで/800マイルまで/1000マイルまで/それ以上 の四段階で必要マイル数が細かく設定されています。
一方のUAマイルの場合は、
シーズン毎の必要マイル数の設定はなく、年間を通して一律です。
加えてフライト距離に応じた必要マイル数の変動も「フライト距離が800マイル以下か否か」の2段階。
・800マイル以下の路線であれば5500マイル、
・800マイルを超える路線だと8800マイル
・・・が、特典航空券の必要マイル数となっています。
但し、800マイルを超える路線は実はANAの国内線は少なく、以下の通り。
・羽田発着だと那覇・石垣・宮古路線のみ
・伊丹発着だと石垣・宮古のみ
・・・でして、国内の殆どの路線を5500マイルで飛べることになります。
また往復で予約をした場合、復路分の必要マイル数が減額されるようにもなっています。
・800マイル以下の区間:本来5500マイルのところが復路分のみ5000マイル
・800マイル以上の区間:本来8800マイルのところが復路分のみ8000マイル
・・・になりますので、往復での予約がお得です!
では、ここからは実際の必要マイル数比較の例として、
私の最寄りの高松・那覇便の3月ハイシーズン時の例を見ていきたいと思います。
ANAマイルによる国内線特典航空券の場合は9000マイルかかるのに対し、
UAマイルで取った場合は5500マイルとなっており、
UAマイルの方が半分近く低いマイル数で沖縄まで飛べることがわかります。
路線とシーズンによってはANAマイルの方が低いマイル数となる場合もあります。
ANAのチャート表の区間マイルが0-300マイルまでの路線かつローシーズンであれば必要マイル数がANAマイルなら5000マイル、一方でUAマイルは5500マイルになりますので、このケースではANAマイルの方がお得になりますし、トクたびマイルの企画で3000マイル程度で飛べる場合もあります。
しかし国内線の場合のほとんどのケースでは、
UAマイルの方がANAに比べて少ないマイル数で飛ぶことが出来るでしょう。
メリット② :乗継時の必要マイル数が少ない(地方空港民の味方!)
メリット2点目。
ここが地方空港民にとって最大のメリットになります。
UAマイルでANA国内線特典航空券を取った場合、
必要マイル数は途中の乗り継ぎは関係なく、
最初の空港から目的地の空港までの直線での距離でマイル数の計算がなされます。
一方のANAマイルによる国内線特典航空券の場合、
乗り継ぎがあった場合はそれそれの区間ごとにマイルが必要となります。
地方空港を普段お使いの方はそもそも就航している路線が少ないと思いますので、
目的地まで向かおうと思えば、まずは羽田などのハブとなる空港に出てからの乗り継ぎが必要となるケースが多いかと思います。
例として、高松空港から秋田まで向かうケースを見てみましょう。
この場合、一度羽田で乗り継ぎをする必要があります。
仮に2024年3月のハイシーズンにANAマイルで特典航空券を取った場合は、高松・羽田で9000マイル、羽田・秋田で7500マイルで合計で片道あたり16500マイル必要になります。
一方でこれをUAマイルで取った場合は、片道あたりわずか5500マイル。
ANAマイルの場合のなんと1/3のマイル数でフライトすることが可能です。
このように国内線の乗り継ぎがある場合はUAマイルが非常に使えますので、
この点是非覚えておいて下さい。
③UAマイルが高還元率なクレジットカード
では最後に、このUAマイルのマイルを獲得できるクレジットカードについて紹介します。
UAマイルは基本的にはユナイテッド航空の便に搭乗する事で獲得出来ますが、
クレジットカードによる日本国内での普段の決済のポイント還元としても獲得することが出来ます。
その一つが、ユナイテッドMileagePlusセゾンカード。
一般、ゴールド、プラチナの3グレード有りますが、
いずれも決済金額に合わせて1.5%ものマイル還元率でUAマイルのマイルを獲得することが出来ます。
注意点としてはカードグレード毎に、1.5%の還元率でマイルを獲得可能な決済金額に上限があること、一般カードの場合はオプションのマイルアップメンバーズに別途加入する必要があることです。
1.5%還元を受けることの出来る決済金額上限と年会費はご覧の通りです。
会費については2024年5月に値上げされますので、併記しておきます。
また、マリオットボンヴォイアメリカンエキスプレスカードでも、UAマイルを獲得可能です。
この場合はカード決済のポイント自体はマリオットのポイントとして貯まっていき、
このポイントをUAマイルに交換するといった形になります。
一般カードとプレミアムカードの2種類ありますが、
プレミアムカードですとこちらも実質的なマイル還元率は最大1.5%と非常に高還元です。
また還元率が1ー1.25%に低下はするものの、UAマイル以外にANAやJALをはじめとする他の航空会社のマイルにも交換可能なので、その航空会社が就航している旅の目的地に合わせて、非常に柔軟にマイルへの移行が出来ます。
さらに年間の決済金額150万円かつ次年度のカード更新でマリオット系列のホテルの無料宿泊券が貰えるなど、旅好きには非常にオススメのカードです。
年会費が49500円もする事がネックですが、旅行好きな方には十分元を取れるカードですので、興味のある方は検討してみて下さい。
なおマリオットボンヴォイアメリカンエキスプレスカードは、紹介経由での入会が、ボーナスポイントをもらえてお得です。紹介経由で入会した場合、入会から3ヶ月以内30万円の決済で、通常決済分と合わせて45000マリオットポイント、UAマイルに交換すると約2万マイル相当の価値になりますので、伊丹・那覇の往復2名分相当の必要マイル数を一気に獲得できることになります。
下記に紹介用URLの発行ページを貼っておきますので、興味のある方はぜひそちらからお手続きお願いします。
以上、地方空港民にオススメ、ユナイテッド航空のマイル・UAマイルに関するご紹介でした。
ANA国内線に乗る場合、ANAマイルを使って特典航空券を発券するよりも少ないマイル数で発券可能なケースが多いですし、マイル自体も1.5%という高還元率のカードで貯めることが可能なので、「マイルを貯めやすく・減りにくい」という、ダブルの意味で使いやすいマイルです。
今回の動画が、私と同じく地方にお住まいの旅行好きな方への、
少しでも参考になれば幸いです。