アンダーズ東京 TOKYO studioにて、
DASSAI BLUEのプレス向けお披露目会がありお伺いしました。
2023年9月23日(土)にオープンした、
NYの酒蔵「DASSAI BLUE Sake Brewery」で
造られた「DASSAI BLUE」が日本上陸
すでにアメリカ国内で販売している「DASSAI BLUE Type23」
「DASSAI BLUE Type50」の2種が
明日4月23日(火)より日本国内の獺祭の一部販売店限定で、
数量限定で販売されます。
お水は、エクソソーム入りの獺祭新生炭酸水
お披露目会では、桜井一宏社長からのご挨拶のあと、
漫画家弘兼憲史氏による乾杯、桜井博志会長と弘兼氏による対談、
さらにDASSAI USAで酒造りの指揮を執る松藤直也氏、
三浦史也氏も含めての座談会と、盛りだくさんの内容。
2022年の獺祭の総売り上げのうち、43%(70億円)が海外輸出され、
日本酒全体の輸出高のうち獺祭が占める割合は15%と、売上は好調。
現在200名まで蔵人が増え、日本酒業界No1の雇用数と、
勢いが留まることはありません。
ただ、業界全体を見れば、アメリカで全アルコール消費量のうち、
日本酒はわずか0.2%と、まだまだ日本酒は世界の酒になっていない、
日本発信だけでなく、現地アメリカに入り、
日本文化を背負いながら新たな文化を作るチャレンジのために
DASSAI Blueを立ち上げた、と桜井社長。
酒蔵ができて半年、現在DASSAI BLUEの売上の半分が
酒蔵内のテイスティングルームでの販売とのこと。
まだまだ味わいも進化途中、アメリカでの反応や
手触りを感じながら、磨きをかけていきたいとのお話でした。
先日放送されたNHKでの特集の一部も映像で流れましたが、
現地アメリカ人に一から酒造りを教え、原価だけで
3億円にもなる搾ったお酒が一定レベルに達せず
桜井会長から商品化へのゴーサインが出なかったり、
設備も水漏れしたり閉栓ができなかったり、日本での常識が
これでもかというくらい通用しない、想定外のトラブル続き。
そんな中「心配しなくていい、上手くいかないから」という桜井会長の達観した一言。
経済合理性を追及するのではなく、ひたすらに
「いい酒を造る」ことに注力する姿勢は、
DASSAI BLUEを造る現場でも変わらずでした。
弘兼さんとの対談で、これまでチャレンジし続けて
何がよかったか、という問いに
「運がよかった」との桜井会長の答え。
「チャンスは誰にでも星の数ほど降ってくる、それを掴むかどうかです。
随分とこれまで失敗もしたけれど、良く言えばトライ&エラー、
目標が高いほどエラーもするけど、次の成功への芽が見える」
結局、運を引き寄せるのも遠ざけるのも、
自分の視座次第なんですよね。
失敗を恐れていたら、何も行動に移せない、始まらない。
総工費86億円をかけて建てられたアメリカの酒蔵、
覚悟なくしてはここまでできない、その勇気、決断、
行動力、使命感に心から敬意を表します。
社外取締役島耕作の中にも「喝采」と獺祭に似た銘柄で登場しているそう!
桜井家と縁の深い、獺祭を知り尽くした弘兼氏とのトーク、
ずっと聞いていたかったです。
DASSAI BLUEの2種類を頂きましたが、
日本産の獺祭に比べると香りや甘味の存在感がありつつも、
全体としてのバランスが取れていて、アメリカ産清酒として
とてもレベルの高い味わい、どんな料理と合わせようかと妄想が膨らみます
上記2種類の原料米は、日本産山田錦ですが、
米の一大産地でもあるアーカンソー州産山田錦で造った
35%精米のDASSAI BLUEも現地で販売されています。
今後も山田錦は、リスクヘッジの為にも日本産、
アメリカ産両方を使用していくとのことでしたよ。
お土産に、弘兼氏の本やチョコレート、
桐箱入りの写真集をいただきました。
これからの旭酒造の取り組みにも目が離せませんし、
皆さんにもぜひNY産の獺祭飲んでいただきたいですね。
貴重な機会を有難うございました