アイスキャンディー、蝉の声。青い空とその色よりも濃いうみ。夕立ち。それからのきれいな夕焼け。そのあとのきらめく星空にその真下の花火。お祭りやたい。どれもわたしには手が届かないくて、身近でかわいらしい。これらの全てが合わさって溶け合えばそこはもう立派な夏になる。そしてそこに暑さを加えれば。
終わったことに後悔はしなくて、いまはただ冬が待ち遠しい。こたつ、こたつはうちにないけれど、おばあちゃん家に行けばぬくぬくとした炬燵が待っている。透き通る雫を零しながら蜜柑を剥くのも気持ちが良い。お洒落に厚着をしようと洋服に気を使うのも楽しみだ。
その季節その季節を楽しんでいるうちに季節は移り変わる。そのすき間さえも楽しいだなんて、わたしはとても贅沢なひとだ。