教科書を見せてもらい、二人の仲は急接近となった
と言うのは、ドラマの中の話で
現実はそう上手く行かない
あの時は、ほとんど会話も無く
というか、話したかったけど
自分が二年ということがバレないようにするため
頭が一杯だった
そして、その講義以来、「りん」に出会うことは無かった
元々あまり大学に行く方ではなかった
バイトしてる方が勉強になったし
大学に行っても、友達と講義をサボって遊びに行くことが多く
「りん」と出会った講義自体にも行くことが少なかった
たまに講義に出ては彼女を探すが見つからなかった
広い教室で何百人いる生徒の中から「りん」を見つけるのは難しかった
そして、「りん」と再会したのは、夏休み前の前期試験だった
「りん」の顔は記憶の中にハッキリと残っていた
試験の時も、彼女を探したけど見つからなかった
試験が終わり、教室の前でタバコを吸っていると
教室から「りん」が出て来た
「最初の講義で教科書見せてもらったんやけど覚えてます??」
気づいたら、声をかけていた
「覚えてますよ~だって最初の講義に教科書持って来ない人とか
なかなかおらんでしょ~」
ニコニコしながら、「りん」はそう言った
「そうやね~、あの時のお礼をちゃんと言いたかったけど
なかなか会えなかったけんさ、講義出てた??」
「出てましたよ~私マジメですよ」
「でも、最初の講義で遅刻してたやん」
「あれは・・・・・」
困った顔が可愛らしかった
「いつもどのへんに座ってたと??
オレはいつも、一番後ろの方にたま~にいたけど」
「私はいつも前の方ですよ。あの先生字が汚いし、小さいし
何言ってるか分からんし、後ろにいたら
ほとんど講義分かんないでしょ~」
そんな会話をしながら、久しぶりに見た「りん」は
最初の時と比べると大人っぽく変わっていた
今でもはっきり覚えている
ドラマなら、きっとそこで
電話番号聞いたり
食事誘ったりするんやろうけど
現実は厳しい・・・・・・・
お互い、次の試験のため
そこで別れることになり
次に会ったのは夏休み明けの講義だった
ばいびー

