ジョジョミュを観てきました | 雪の上に照れる月夜に梅の花

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雪月花の時 最も君を想う…土方歳三、新選組、薄桜鬼大好き

 

ミュージカル「ジョジョの奇妙な冒険~ファントムブラッド~」大千秋楽を観ました。

 

  


推しの有澤くんが出演する作品、特にミュージカルを好んで観ています。

今回は兵庫県立芸術文化センター大ホールという、オペラも可能な本格的で本当に快適で素敵なホールで有澤くんの歌を聴く機会なんてなかなかないと思ったので是非観たかった。
でもまさか大千秋楽のチケットが当たるとは思わず。当選メールに小躍りしました。
ですが、最速でのS席当選の1階席下手端のほう。
ホントギリギリ見切れない?いや、前に人が座るとやっぱ見切れてしまいました。
最近、チケットホント高くなったなあ……。

しかし漫画はもちろん、アニメも見たことがない作品。
ストーリーを予習しておくべきかしら?と娘に相談したところ「ファントムブラッドならぶっつけ本番でもストーリー分かると思う」ということだったので、予習なしで観ることにしました。

さて、感想です。
先ほど申し上げたとおり、原作を知りません。なので、原作の再現度みたいなのはわからない。ただ何も知らない初見の観客としての感想ですのでトンチンカンです。
そのあたりはご了承ください。

 

第一部終わった時点で「これってフツーにジョジョの成長潭だよな?」と無知な私は思うわけです。「どこが『奇妙な冒険』なんだろう?」
そして、ディオが死んでしまって「なんか『めでたしめでたし』で第一部終わっちゃったけど?まだ第二部丸々あるけど???でもまさかあの宮野さんが第二部に出てこないはずないよなぁ」などと考えていた幕間でした。
そしたら第二部ディオ復活。やっぱそうか。
石の仮面を付けてディオは「人間をやめた」

でも陽の光に当たると死んじゃうんだなと思ってたら、なんか違う感じ?別の何かで力が増幅されてて不死身になったの?などと考えているうちに終盤。
それでもなんとかジョジョが勝ったけどなんか釈然としないなと思ってたら、クライマックス。えっ?相打ち?びっくり

「えええっ驚き、タイトルに名前が入ってるキャラが死んだ?死んだよね???長編漫画だったんじゃないのか?」と驚き、公演終わって会場出てすぐ娘にLINE。


私「あのさあ、最後、ジョジョが死んじゃったと思ったんだけど、それで理解合ってる?」
娘「大丈夫。合ってる」

よかったニコニコ 
いや、よくない。
帰りの電車で、遅ればせながらファントムブラッドの原作のあらすじをググっちゃいましたよ。
そしてラストでなんでエレナが赤ちゃん抱いてたのか?船のシーンでは他の女性の子どもみたいに見えたけど、あれはすでにエレナがジョジョの子どもを産んでてあの女の人はエレナの召使いだったのかしら???と思った謎も解けた。
ジョジョの子ではないというのが正解だけど、ジョジョとエレナの子?と思ったとしてもそれもある意味正解なんですね。

“ファントムブラッド”という副題の意味にとても納得しました。
が、ただ一点、ジョジョがディオの頭部を抱いて死んだように見えたので、ディオがどうして死なないのかがわからなかった。
頭破壊したら再生不能で、それって呪術廻戦と一緒だな~と思ったんだけど。
で、そこもまたググったんですが、次に出てくるディオ?DIO?はもしかして首から下はジョジョなの?(泣)


ジョジョ役の有澤くん。
青年らしい正義感を持った世間擦れしていない育ちいい若者役は有澤くん自身のキャラにピッタリですね。
何を演じても、たとえ悪役でも、どこかピュアな感じを醸し出すことができるのが有澤くんの最大の持ち味だと思っています。
原作ファンのみなさんの有澤ジョジョの評判はどうなのかしら?好評ならうれしいんだけれど。
そして有澤くんの歌声、やっぱほんと大好きだ~。
沢山歌声を聴けて幸せでした。


ディオ役の宮野さん。
私が知る宮野さんは薄桜鬼・真改の伊庭八郎と陰陽師のゲームのオロチ役の声優としての宮野さんだけで、舞台俳優として生でお目にかかったのは初めて。
やっぱ声にキャラクターを乗せるの上手いですね。さすがだなと思った。
歌の歌詞もすごく聴きとりやすかったし。

彼の見た目のソフトさからか最初ディオがあんまり悪者には見えなくて。
ジョジョの持っているものすべてを奪いたいと思うほど、どうしてジョジョを目の敵にするのか最初はわからなかったし、どうしてジョースター卿をディオが殺そうとするのかも分からないなと思った。
お行儀もよく勉強もできるから、ディオの亡くなった母親がひととしてのしつけをしっかりしてたのかなとか、ディオにはその母を思う気持ちがあったようなので、優しい気持ちも持っているのかな?と思ったら全然違ったよハッ
物語が進むにつれて賎劣な父親ダリオに育てられたせいで性格が歪んでる設定なのかな?と思った。
序盤「1881年」と年代が出て、1881年といえば明治時代だよなとぼんやりと思い、後で調べて「オリバー・ツイスト」とか「クリスマス・キャロル」が描いている世界と同じ時代背景と知る。
ディオやダリオが暮らしていた設定の19世紀のロンドンの貧民街というのがものすごく酷い、いわゆるスラム。産業革命の残した闇だ。
そっか、それでディオはジョースター卿の財産を狙い、そのためにはジョジョを蹴落とさねばならなかったんだとやっと腑に落ちたし、ジョースター卿の寛容さは一種のノブレス・オブリージュなのだと気付いた(遅い)

 

物語としては「どろろ」を思い出したなあ。
舞台版で有澤くんが多宝丸を演じていたやつ。
舞台「どろろ」は多宝丸がすごくかわいそうな話だった。

「どろろ」も持つ者と持たざる者の対立的な話だったし。
このファントムブラッドも何もかも恵まれたジョジョと、何も持たず奪うことしか知らないディオの戦いに見えたし、ディオはそれ故、とりあえず何でも奪いたい欲求しかないという性格設定なのかな?
そしてジョジョもディオも両方とも母親がいない設定というのも興味深い。

 

「波紋法」ってドラゴンボールと鬼滅の刃と呪術廻戦をミックスしたみたいだねニコニコ
舞台版呪術廻戦のときも思ったけれど、特殊能力での戦闘を舞台で再現するのってやっぱ難しいんだろうな。
今回も戦い方の特徴みたいなのはよくわかりませんでした。

ディオはどうしてあんな規格外に強いのかもよくわからなかったな。


ジョースター卿を演じられた別所哲也さん、めっちゃくちゃ歌が上手いびっくり
ファンになりました。

聴きやすくて歌詞が全部難なくわかった。ありがたかった。
エリナ役の清水美依佐さんもすっごく上手かったなあ。

 

全体的に歌の量がすごく多かったです。
だからなのですが、ほとんどが歌で物語がつづられるので、歌詞が聞き取れないと辛い。
スピードワゴンという役がストーリーテラーの役割をしていたと思うんですが、歌が全部ラップで、元々ラップが苦手で聴き取るのが下手な私はちょっと困りました。


 

さてさて。

大千秋楽だったので舞台挨拶あり。とても楽しかったです。
有澤くん、相変わらず音符グッド!
彼だけが東京の初日の幕を開けられなかったことに触れた挨拶をした。
そこ、触れたらあかんのと違うんか?とちょっと思ったけど。
だって「キャストに謝罪させるなよムカムカ」と、当初SNSで盛り上がっていたので。
それをサラッと踏み越えちゃうのが有澤くんという人爆  笑
それが彼が彼らしくてすごくいいところでもあり、苦笑してしまう部分でもあり爆笑
そのうえスタンディングオベーションの客席に向かって、たぶんうれしくて?思わず「みんな―!」と呼び掛けてしまう有澤くん。
ディオ役の宮野さんに「友達じゃないんだから」と突っ込まれ、父親のジョースター卿役の別所さんが「うちの息子がすいません」的に客席にペコペコ頭下げたりとかで爆笑でした。



漫画やアニメ原作の舞台、いわゆる2.5次元でしたが、めちゃくちゃ高品質なミュージカルでした。
観に行って本当に良かった。



次は刀ステ心伝。
歴史上の人物に推しの土方歳三がいるので、絶対観たくて。


少し間が空いてしまいます。
毎月一度くらいはお芝居観たいのだけど、チケット買うのも最近はなかなか大変です。

 

 

ではまた。