とても残念な一日でした | 雪の上に照れる月夜に梅の花

雪の上に照れる月夜に梅の花

雪月花の時 最も君を想う…土方歳三、新選組、薄桜鬼大好き

嘘みたいに幸運や!と思っていたことが一転、こんなにうまく行かないことが重なるなんてこと、多分一生にそう何回もないだろうというような日になってしまったえーんえーんえーん

 

 

 

刀ミュ刀ステ、それぞれ同日のマチネとソワレのチケットを偶然、しかも私と娘と二人分を手に入れた。

二人そろって一回の上京で刀ミュと刀ステをいっぺんに見ることが出来る。
こんな幸運があるだろうか。

完全勝利Sだと二人で大喜びしました。

 

そしてすごくすごく楽しみにしていました。

 

 

ところが……。

 

直前のコロナでの緊急事態宣言発令。
それに伴う東京都知事からのいろいろな要請。

そのなかに、映画や劇場も営業時間を午後八時までにするようにというのがあって。

 

全く、なんてばかばかしい。
一斉に午後八時までで閉幕することにコロナ拡散に対する明らかな抑制効果があるのか?

午後八時に終わることと午後九時に閉幕することにどんな大きな違いがあるのか?

 

まるで中学高校のイミフな校則みたいな要請。


そのおかげで、刀ミュ刀ステとも開幕直前に開演時間変更。

 

しかしながらその日はたまたま刀ミュはマチネのみ。
なので時間変更なし。

ところが、刀ステソワレが開始時間を繰り上げてきた。

 

刀ミュマチネを観終わって、フツーに移動したら丁度良くステソワレを観ることが出来るはずだったのに、ステソワレが開始を一時間半も繰り上げたので、ミュを終了まで観たら間に合わないことが判明。

しかもステの席の位置から予想するに、仮にミュを全部観終わってから移動し遅れて入場した場合、近隣の席の方にかなりご迷惑をおかけしてしまう感じ。
そしてミュの方は二人とも通路席もしくはそのすぐ横という、脱出しやすい位置が当たっている。

これはもうミュを途中退出するしかない……。

刀ミュの東京ガーデーンシアターは、娘が第一バルコニー、私が最上階の第三バルコニー。
途中の休憩で娘が「席代わってもいいよ」と言ってくれたので、第二部を第一バルコニーで観ました。
すっごいよかったラブラブラブ

東京ガーデンシアター、すっごく見やすいし、めちゃくちゃ音響のいい素晴らしいホール。
こんな素敵なホールがあるなんて、東京うらやましい。

第一バルコニーの席は低い天井がある部分だったので、音の感じが小さなライブハウスみたい。
音の波長まで体感できるみたいな臨場感バリバリあってめちゃくちゃ良かった~爆  笑

これこそライブの醍醐味!生のステージ万歳\(^o^)/ニコニコニコニコニコニコ

最推しの兼さんの「Drive」はじめ、その他幕末組に多いまさにドライブというか疾走感のある曲がすっごくかっこいい笑い泣き笑い泣き笑い泣き

逆にメロディアスな曲も歌声がとてもクリアに聞こえる。

もう大・大満足。
 

そして、もう本当に後ろ髪を引かれる思いで、事前に配信で時間を確認しておいた幕末組の「Scarlet Lips」を聞いたあと、「獣」以降を諦めてホールを途中退出しました。

 

そこから急いで今度は刀ステの会場のIHIステージアラウンド東京へ移動。
ゆりかもめならば一駅。川を挟んで反対側にある。
彼岸と此岸とは、まさにこのことか?

しかしここでタクシーに乗れた。乗れたのはいいがタクシーの運転手さんがIHIステージアラウンド東京の場所を知らない、住所を教えてくれと。
そうだった。東京は関西と違ってタクシーの運転手さんはあんまり道を知らないのだったなショボーン
ナビに入れてもらって出発。
「開演に間に合いたいので急いでください」と言ったけど、わりとのんびり「大阪から来られたんですか?」とか話かけられて、いやもうこっちは間に合うかどうかドキドキでお話する心の余裕がない。
こういうとき「大阪から来たのか」と聞かれて、「大阪」=「関西」という意味だと解釈しめんどくさくて「はい」と答えてしまう奈良県民は少なくないと思う。
運転手さんは「ここが新しい卸売市場です」「ここがオリンピック選手村ですよ」とか教えてくれるんだけどこっちは気が気ではないから生返事。
全く食いつかない私たちに運転手さん、ついに、「一体誰の舞台を見に行くんですか」と……。
 

「えっと……刀剣乱舞です……」

「とうけんらんぶ?それってグループ名ですか?」
「……ええ、まあそんなもんです……」

 

とかなんとか言ってるうちに、ホールに到着。
開演五分前、ギリギリセーフで会場に駆け込む。

……こういうのほんと辛い。私も娘もベストは開場時間すぐの一時間前、せめて開演30分前には席についてじっくり心を落ち着かせてから舞台を観たいタイプなのに。

 

席を探し、もうほぼお客さん全員着席済の中を「すみません……」と言いつつ前を通らせてもらって着席。

そしてびっくり。びっくりびっくりびっくり

なんとなんと、最前列が閉鎖されていて、私たちは前から二列目、センターブロックのほぼど真ん中。

フェイスシールド席に当たっていた。

フェイスシールドの記念写真を撮る間もなく、あわててフェイスシールド装着。
ほどなく開幕。

 

すっごい!!すごいすごいっ!!!!!!

IHIステージアラウンド東京、観客席と舞台の間がめちゃくちゃ近い😲😲😲
そして、観客席の勾配が緩やかなのか、普通であれば前のほうの列だと舞台の上の役者さんを下側から見上げる形になって一番よく見たのがキャストの脚だということもままあること。

前から二列目は一昨年のらぶふぇすの大阪城ホールのアリーナで一度当たったけれど、そこは完全にキャストの脚とお友達、ずっと上を見上げていて首が痛い席だった。

東京ドームシティーホール、大阪のブリーゼ・ブリーゼ、神戸のAiiA2.5シアター神戸、だいたいそうだよね。
だけどここの舞台の前列はほぼ役者さんの真ん前に自分が座ってるように感じる。
つまり。

キャストが舞台の真ん中に立つとまんばちゃん、いちにい、その他刀剣男士の誰もかれもが私の正面の三メートル前にフツーに立って話しているように見えちゃうのである。

えっえっ、ちょ、ちょっと待って。これは何?映像?
え、一兄が私に話しかけてる?(幻想)

まんばちゃんと眼が合った?(幻想)

脳が大混乱叫び叫び叫び

 

客席が回転するのもすごく楽しい!
これは何?ディズニーランドか?
いや、刀剣男士が目の前にいるここはいったい何ランドなのか!?私のいる空間は何?ここはどこ?

 

そしてやっとこれは実像だと脳みそが認識し、こんな幸せがあるだろうかと思った頃……。

開始35分くらいのところで、急に舞台が……止まった……。

機材の不具合とアナウンス。
 

もう少し離れていて舞台全体を見ることが出来ていた人たちは、わりと早く異常に気が付いていた?のかもしれないのですが、もう目の前のキャストさんに夢中で全く異常に気が付いていなかった私と娘。
でもこのときはすぐに回復。
無事一幕終了しました。
いつも通り伏線満杯、謎がいっぱい……。

 

幕間の休憩が20分。
刀ステは上演時間が長いけど劇場のトイレが激混みは想定内なので普段は開演前に必ずトイレに行って幕間には行かないようにしているのですが今回はミュから駆け込んだので行けてなかったし、第二部の伏線回収を絶対全部落ち着いて観たいし、そもそも通路が狭めなのと舞台の真ん前のど真ん中で途中退出なんてしたら大ヒンシュクな席なので急いでトイレへ。
トイレは少なめ?想像を超える大混雑。
こんなすごい混み様は物理的に劇場内のトイレ数が全く足りないAiiA2.5シアター神戸以来だ。

コロナで20時までに終了せねばというので多分時間も押してたんだろうな。

ホントもうギリギリ。
なので、幕間はパンフが買えたのだけれど買う時間なかったショボーン

通販でもパンフを売っていたのですが発送が1月下旬になるという。

それまでに舞台観に行くので現場で買えたら買いたかったのです。
パンフも買いたい、でもそれより舞台をちゃんと観るのが最優先だし、早めに席に戻らないとホントに列のど真ん中なので同じ列のみなさんにご迷惑かけるし。

そうやって席に戻り……。
第二部開幕。

 

ところが。

 

開始から10分、また不具合で中断。

三度中断し、二幕冒頭からやりなおしを三度。
三度同じ場面を観ました。
「用意~、スタート!」でぱっと全力演技できる役者さんってすごいなあ、やっぱプロだなと感心したりもしましたが、流石に三度目の中断となるとこれはヤバいかも……という気持ちが。

 

そしてここで公演継続断念、終了となりました。

 

 

もうそのときのショックの大きさよ……。

第一幕でお話の概要と伏線をふんだんにちりばめられ、休憩でトイレ列に並びながらいろいろ考え、さあこのあとから回収開始か?!と思った矢先だった……。

 

そのうえすっごくいいお席で、こんないいお席で刀剣男士を観ることができるのはもうこれが最初で最後かもしれないとも思ったし。

 

客席の電気がついて規制退場のアナウンスが入り、ふと隣に座っている娘をみたら泣いてるし……。
わかる、わかるよ。悔しいよなあ……。

 

機材の不具合はアクシデント。しょうがない。
 

関西から交通費使ってでも観に行くと決めたのは自分たち。
刀ミュ刀ステぶっ続けで観ると決めたのは自分たち。

コロナで開演時間変更になっても行くと決めたのは自分たち。
刀ミュのほうを最後まで観ず、刀ステを優先したのも自分たち。

 

だけど。

同日に刀ミュも刀ステもチケ当たって二ついっぺん観られるなんてこんな幸運があるだろうかとすっごい喜んだのに、結果的に両方とも最後まで観ることが出来なかったということに。
もう、あまりにもショック。

私の人生の中で五つの指に入るような幸運で素晴らしい一日になるはずが、逆に、五つの指に入るような不運な一日に転落。
がっくりきてしまいました……。

 

規制退場で、舞台装置の脇を通って劇場の外に出て。
コロナで「会話をするな」という規制まで言われているのもあったからかもしれないけど、みんな無言で黙々と駅に向かって歩く……。

私も娘も無言。
なんかもう二人とも腑抜け。
ふと時間を確認。まだ19時前。
荷物を置いている品川駅までは約30分……のはず。
私たち、朝に京都から新幹線に乗る前にスタバでスコーンとラテを食べたきり、そのあと350mlのペットボトルのお茶一本飲んだきり、飲食する時間が取れず何も口にしていなかった。

フツーに戻れば品川駅構内で何かお惣菜やお弁当買えるはず。
そう思ったのですが……。
二人とも失意と空腹で脳みそ動かなくなっていたのか、人の流れに乗ってそのまま電車逆方向に乗ってしまい、あれ?と気づいて降りて戻って、今度はうっかり通り過ぎてしまい……などを繰り返し……。
路線情報ググってるのになぜか間違える。
だんだん帰れないのではないかと不安になって、情けなくてため息が……。
そんなこんなで品川に着いたときは20時を若干過ぎてしまい、駅ナカの店はほぼ全部もうレジを閉めてしまっていてもう呆然。
一つだけピザやビストロ風のお惣菜を売っているお店がまだレジを閉めず商品を売り切ろうとしていた。

私が品川から新幹線に乗って帰るときいつもおつまみを買うお店。

ここのお惣菜は口に合うと知ってる食べものをやっと調達できてほっとしました……。

 

帰りの夜道、空にオレンジっぽい大きな三日月が。

 

刀ステ舞台の繰り返しといい、よくわからない理由で電車に乗り間違え続けたことといい……。

ああ、円環にはまってしまってたんだな、私たち……。


などと娘と話しながら、泊めてもらう予定の息子のマンションにとぼとぼと向かったのでした……。

 

 

 

 

ああ、ほんとにガックリだった……。

 

 

 

 

しかし。
 

一つ、いいこともあった。

 

ステ新登場の刀剣男士・加州清光の松田凌くん。

ミュージカル「薄桜鬼」の初代斎藤一役、そして二年前に有澤くん目当てで観に行った「トゥーランドット」で彼は主役だったんだよね。
その彼の演じる加州清光、とても注目していました。

 

結果を申し上げると……。

めっちゃくちゃ良い!!!

 

すごい近くで観ちゃったからってのも絶対あると思うのですが、

 

すっごい好きですラブ

 

ミュの加州がめちゃ人気あるし、どんな感じの加州になるのかなあと思っていたのですが、同じキャラ同じコスでも醸す雰囲気が全然違った。

ひんやりとした色気の漂うクールな加州でした。

うん、これは松田くんの持ち味というか、彼のカラーがいい具合に役に出てるんだろうな……。

 

 

さて、途中で中止になったこの公演。

払い戻しもしくは振替になる予定と公式からアナウンスがありました。

詳細は決まり次第後日HPやTwitterでお知らせとのこと。

 

振替えてほしい。
続き観たい。
あそこまで観て続きを観ないのは辛い。

願わくば、同じ席で観たいけれど、それは我儘か……。

 

 

 

当日のチケットの半券は、先日作ったチケットケースに大事にしまってあります。

 

どうか振り替えてもらえますように。

振替公演日が都合が悪い日に当たりませんように。

 

 

なんだかもう、いろいろ神様に祈ってます。

 

 

 

思えば、本当はIHIステージアラウンド東京は、去年有澤くんが出演する「ウエストサイド・ストーリー」を見に行くはずの会場でした。

コロナで開幕することなく興行中止になってしまった舞台。

リベンジのつもりだったんだけどなあ。

 

リベンジのリベンジ。

三度目の正直で、今度こそ全部観たいものです。本当に。

 

 

 

今は交通費用意して、公式からの詳細のアナウンスを待つしかないね。