とうらぶ『聚楽第』イベ私見 ※ネタバレ有。閲覧注意。 | 雪の上に照れる月夜に梅の花

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雪月花の時 最も君を想う…土方歳三、新選組、薄桜鬼大好き

 

 

政府から謎の人物を通じて「1590年に向かえ」という指令。

しかも、聞き捨てならぬことを言う。

「放棄された世界、歴史改変された聚楽第への経路を一時的に開く」

 

放棄された世界?!

しかも歴史改変されたために放棄された?!

 

そんなパラレルワールドがあるのか?!

 

1590年(天正18年)に何があったか?

……小田原征伐。

 

歴史改変されたということは……北条氏政が勝ったのか?!

 

このあたり、あのすごく面白かった大河『真田丸』をもう一度観たいなあと思わせる展開。

あの北条氏政はすごい魅力的でした。

 

 

 

「北条氏政の刀」で検索するとすぐに出てくる「山姥切長義」

とうらぶの世界で初期刀の一角であり絶大な人気を誇るあの山姥切国広の本歌の刀。

 

今、京都の国立博物館で開催されている「京のかたな」展

そこでは刀匠国広は大きく扱われている。

そして説明文に国広は非常に几帳面な人で、自分が打った刀以外でも、出会った名刀の記録を綺麗に残したひとだったという記述があった。

 

……?!……え?あれ?!

 

もしかして、あの展示されていた刀が「山姥切長義」だった?!(今頃気づく)

 

うわ、それはいいもの見たな。

 

 

山姥切長義

そして、国広によって写された山姥切国広

 

面白いのは、山姥切長義にその銘を打ったのは国広だということ。

そして、山姥切国広は天正18年2月にすでに鍛刀されていて、山姥切長義に国広が銘を打ったのは同年5月。

本歌は北条氏政から長尾顕長へ与えられ、そこで国広が写しを鍛刀、本科はのち尾張徳川家が見出して買取り、今も徳川美術館所有ということなんだけど、長尾家によって徳川家康に献上された説が浮上しているみたい。

かたやまんまばちゃんは、そののち北条家の家臣を経て井伊家へ(諸説あり)、そして今は個人蔵となっている。

 

長義は長船派、だけど国広は京の堀川派の祖。

国広は長義の刀を磨き上げに携わることで長船派の長義の技を研究し身に付けたのだとか。

でもやっぱり不思議に思うよね。

このゲームを企画した段階で、どうして山姥切長義ではなく山姥切国広をチョイスし、しかも初期刀群に入れたのかって。

それって、ゲーム内の箱館の敵の「土方戦死阻止隊」と同じくらい、何か仕込みがある感じで。

 

回想で、フツーのまんばちゃんは山姥切長義の挑発に、いつもの如くちょっと卑屈な感じに黙りこくっちゃう感じでしたが、極まったあとのまんばちゃんは、山姥切長義の挑発に傷ついたりせず堂々としていたね。その態度に山姥切長義のほうがむしろ焦っていたかも。

 

「山姥切」に関しては、山姥切長義は刀匠堀川国広によって銘を打たれ、それが長義の打った刀だという証になっているわけだから、堀川国広によって存在を確かにされた刀でもあるわけで。

なんかいろいろ検索していたら、この二振り、何処かで立場が入れ替わっていてもおかしくない感じもしたり。

検索では「実は『山姥切』と最初に言われたのは国広の方」説が結構ヒットする。

そして、京のかたな展の目録の説明によると、山姥切長義と山姥切国広は一部は確かに似ているけど、反りやなんかの全体の姿は全然似ていないのだとか……。

 

うーん、なかなか深いですね。

 

 

 

だけど、ゲーム内で山姥切長義が長船派ってなってないんだな~と思ってあれ?と思っていたのだけど、京のかたな展の図録読んで納得。

長船派でも長船派の祖の光忠-長光-景光という主流派とは別系統だそうで。

紋も全然違いましたよね。

なんだか彼、一人ぼっち感?

 

 

それと、刀剣男士の彼がどうして政府の監察官だったのかなあとか。

 

監察官としてうちの第二部隊に同行(?)した挙句、最終ボスで「ドロは俺」って感じでやってきたけど、うちの本丸にいったい何しに来たのかな?みたいな気分がしてしまって、なんかゲットしてもちょい嬉しさが……。

まんばちゃんとの折り合いも審神者としては心配だし、そもそも、あとで仲間となる刀剣たちの戦いぶりを評定するみたいな立場だった子。上から感を持ってるしうちの子たちと仲良くできるのかなあとか。

何かスパイが来たみたいな気分。

こんのすけとはまた別に、政府と繋がってるかも?みたいな。

 

普段はたいていうちの近侍を務めている兼さん。

そして、打刀というオールマイティーさもあって、新しい戦場には必ず彼が隊長で行ってもらっていた。

今回のイベは出撃すると長期になるために第一部隊以外を送り出さねばならないという政府のお達し。

それって、兼さんを隊長に部隊を組もうとしたら、兼さんに近侍を退いてもらわないといけない。

兼さんなんて言うかを脳内で想像するのがめちゃくちゃ楽しかったな~。

 

で、兼さんは三日月さんに近侍を任せて出撃しました。

 

勇んで出撃したのに、さいころの目を審神者がうまく出せず、めっちゃ体力気力精力有り余ってるのに進軍させてもらえなくて「あぁぁぁっ、もう、辛気臭せえっ」とイライラしている兼さんが眼に浮かぶ。

そして、極になって初めての出陣になった極まんばちゃんをなにげに気遣う兼さんとか想像したよ~。

兼さん優しいんだよ。だから短刀たちにも人気あるし(個人的な設定。妄想中)

その兼さんが、政府の監察官として同行した人物をうっとうしいやつだと睨みつけているのが想像できた。

そいつが聚楽第本丸攻略後に新刀剣として自分の本丸に来る?!

うちの本丸で一番驚いたのは兼さんだったかも。

 

 

二次創作とかのまんばちゃん界隈はどんな反応なのかなあ?

まんばちゃん推しの親しいひとが身近にいなくて、意見聞けてないのだけども。

 

初期刀たちは審神者が顕現させた刀ではなく、政府に与えられた刀。

山姥切長義もその種類ということよね?

 

だけど、初期刀たちは審神者が顕現させようと思えば可能な刀。

長義は審神者が現在鍛刀できない刀剣ではあるけれど、そんな刀は他にもある。

ゲーム内に演練がある時点で、審神者は一人ではなく沢山いる設定だと思っていたので、政府内に審神者の親玉みたいなのがいて、新たに就任した審神者に初期刀配っていると思っていたので、それはあまり気にならなかった。

 

それよりも、聚楽第の本丸に豊臣秀吉ではなく北条氏政がいるというパラレルワールド。

その本丸を撃破し、「山姥切長義」を解放したとも考えられるけども。

 

だけど、歴史改変されてしまった世界を、ときの政府は『封印』ではなく『放棄』したというのはめちゃくちゃ衝撃的だった……。

 

それって、もし土方歳三が生き残ったら、その世界をときの政府は放棄するってことよね?

放棄というのは、その世界線が別次元で存在してもいいということよね?

 

ならば、その世界に兼さんは行きたいと思うかもなあ……。

 

同じく、沖田総司が死なない世界に絶対安定は行きたいだろうと思うし。

だって極の安定、酷く拗らせて帰ってきたと思ったんだけど、私。

加州は理性的なイメージなんで踏みとどまりそうだけど、安定はアブナイ。

 

もし刀剣男士たちが過去でときの政府が求める結果を出せなければ、政府はその世界を放棄する。

放棄するってことは、その世界があることを見て見ぬふりをするってことでしょ?

 

あああ、なんか、ときの政府っていったい何者?!

そんなのの手先として「歴史を守る」とかいいつつ審神者やってていいのかと、今回わりとマジで考えてしまった。

 

元々、もしかしてとうらぶの世界の一番の正義は検非違使ではないかと思っている派なので。

 

もしかしたら、ときの政府のほうが歴史をかく乱する間違った存在だという可能性をすごく感じるなあ……。

 

審神者たちは騙されているのかもしれないとか……。

 

 

この山姥切長義救出(?)劇、ミュージカルになったら面白いだろうな~。

 

 

 

……だけど、元主が死なずに生きる世界線がときの政府に放棄されることによって存在が可能になることを知ってしまった刀剣男士たちが、この先どうなるのか。

 

極まって「貴方(審神者)の刀ですラブラブ」ってなるパターンが多くて、うちの審神者は違和感を覚えていたのだけど。

 

その違和感……。

 

所詮、彼らはモノなのか。

所有者あっての自分だと悟っているのか。

 

 

 

そんなこんなで、いろいろ考えてしまったイベでした。

 

 

 

んーーーー、でも、私というかうちの審神者は刀剣たちに対して、だからこそ自分の思うように戦いなさい、自分の一番守りたいと思うものを守りなさいと思っている。

 

兼さんが土方さんを守りきる歴史。

 

そんな歴史があることが許されるなら。

たとえパラレルワールドとして放棄されても、存在があるというのなら、私は……。

 

 

「放棄された世界」という形で存在が可能なら、兼さんをずっと土方さんと共にいさせてあげたいし、土方さんが戦死しない歴史を私は見てみたい。

 

 

 

 

いろいろ考えてしまうイベですね、これ。