「土方さん…」
布団の上に起き上がると、俺は額を手で覆いながらもう一度その名をつぶやいた。
今見た夢を思い出しながら、寝乱れた前髪をかき上げる。
一つに結った総髪の豊かな長い黒髪をひるがえし、戦場(いくさば)で戦うひときわ勇猛果敢な姿。
俺のあこがれ、俺の自慢の主。
俺のあこがれ、俺の自慢の主。
だから役に立って主に喜んでもらいたかった。
俺も主の自慢の刀でありたかった。
この男っぷりのいい主に、土方歳三に、似合う刀は俺の他にはねえんだって…。
なのに…。
「もう刀の時代は終わった」というささやき。
馬鹿な。
俺はあの人の…土方さんの役には立てないというのか…。
俺をさいなんでゆく激しい無力感。
何故、どうしてこんな夢を俺は見る?
土方さんの顔を思い出せた喜びと共に、忘れていた何かがひたひたと俺の心に近づいてくる予感。
思い出したいと思う自分の他にもう一人、思い出すことを拒む自分の存在に気が付く。
最悪の寝覚めだった。
・・・・・・
ボロボロになろうとも諦めぬ。
何度も挑み続ける。
歯を食いしばり、また立ち上がり戦場に向かう。
負けて負けて、負け続けて追い詰められて。
だが俺はこんなことでは打ちのめされたりはしない。
「本当の負けってのはな、心が折れて諦めちまったときのことを言うんだ」
土方さんが言った言葉が胸に蘇る。
「新選組は武士でもなんでもねえとこからのし上がったんだ。
上品に勝とうなんざ思ってもいねえ。
負けても負けても食らいつく泥臭さのほうがむしろしっくりきちまうんだよ」
上品に勝とうなんざ思ってもいねえ。
負けても負けても食らいつく泥臭さのほうがむしろしっくりきちまうんだよ」
泥臭いか…。天下の宝刀でもなんでもねえ、ただの一人の武士(もののふ)の佩刀でしかなかった俺にぴったりじゃねえか。
疾風のごとく戦場を駆け抜ける。
俺の感覚はどんどん研ぎ澄まされてゆく。
何故俺は戦うのか。
戦うことが刀剣の付喪神として生まれ出でし俺の宿命(さだめ)だからか?
戦うことが刀剣の付喪神として生まれ出でし俺の宿命(さだめ)だからか?
それは悲しき業(ごう)なのか?
それともそれが主命だからか?
主…審神者の命には背けぬからか?
いや…違う。それだけではない。
俺たち刀剣の付喪神は戦闘狂の集団ではない。
たとえそれが業(ごう)であろうとも、みな、その心に何らかの矜持を持って戦っているはずだ。
俺はこんなひよっこの付喪神だが、何かを護るために戦うという俺の意志はちゃんとある。
だが俺のそれが具体的に何なのかと言われると、もやがかかったようではっきりと言葉にできない。
とても大事に自分の心の奥底に仕舞い込んだもの。
もう少しで見えそうな光…。
もう少しで見えそうな光…。
戦い続け、負けに負けを重ねてはいるものの、俺はそこに一歩ずつ確実に近づいている。
そしてたどり着く。
そしてたどり着く。
浅い夢の中で見た懐かしい彼の人の大切なものを護りたい。
たとえこの身が砕け散ろうとも。
そうだ、彼の人を護ることこそがあのときの俺の存在意義だった…。
(今だっ!もらったっ!)
一瞬の隙をつかんで敵の間合いに思いっきり踏み込んだ俺は、その大太刀に渾身の一撃を見舞った。
「和泉守ーーーっ!」
味方の誰かが俺の名を叫ぶのが聞こえ、敵本陣の大将である大太刀と一介の打刀の一騎打ちに皆が息をのむ気配がした。
組み合ったまま静止する大太刀と打刀。
もしや相打ちか…、それとも…。
もしや相打ちか…、それとも…。
(やったか?!)
ほんのわずかに俺の踏み込みのほうが速く、ずるりと崩れ落ちたのは大太刀のほうだった。
降り降ろされた大太刀は、太刀筋を読んですばやく体をひねってその刃を除けながら相手の懐にすべり込んだ俺の頬をわずかにかすめただけで、空を切った。
降り降ろされた大太刀は、太刀筋を読んですばやく体をひねってその刃を除けながら相手の懐にすべり込んだ俺の頬をわずかにかすめただけで、空を切った。
同時にしっかりとした手ごたえがあった。
俺の刃は敵の急所を深く貫いていた。
肩で激しく息をしながら、敵の大太刀にダメ押しをする。
「見事だ、和泉守」
頬の傷を手の甲でぬぐいながら倒れた敵を見つめていた俺に、馬で近づいてきた三日月宗近が言った。
「おめでとう。成し遂げたな」
「ああ。やっと味方の足を引っ張らねえで済んだぜ…」
俺は刀を引き抜き、一振り払って納刀しながら言った。
その俺に三日月宗近がにこやかに言った。
「これで厚樫山は突破だ。次へと進むがよい」
「はぁ?もう次へ行けだと?」
「新たな戦場に共に赴かんと和泉守の練度が上がるのをずっと待っているものたちがいるからな」
「俺を待っている?…へぇ…んじゃ、次は一体どこへ行きゃあいいんだ?」
「『池田屋の記憶』」
聞き覚えがあるその地の名前に俺の心臓がドキリと鳴った。
・・・・・・
予想通り、俺の練度が上がるのを待っていたのは堀川国広、加州清光、大和守安定、そして彼らに加えてもう一人、新選組局長近藤勇の佩刀の長曽祢虎徹だった。
新選組ゆかりの刀剣たちだ。
新選組ゆかりの刀剣たちだ。
長曽祢虎徹が腕組みしながら俺を迎えた。
「思ったより随分早かったな」
「待たせちまったな。で、『池田屋の記憶』ってところは…もしや…」
「ああ。まだお前が生まれる前になるが、新選組が活躍した一番有名な事件だ」
「ってことは、土方さんもそこにいるのか?」
「ああ、もちろん。土方は副長だったからな」
「土方さんに会えるのか?」
「土方さんに会えるのか?」
どきりとしてつい聞いてしまうと、傍でニコニコとしていた国広があわてて少し怖い顔をして答えた。
「兼さん、それは駄目です。知っているでしょう?僕たちは歴史を守るのが務めです。
元の主と鉢合わせたり、顔を見られたりしないように気を付けてください」
「ああ。わかっちゃいる。いるんだが…」
「うふふ。気になりますよね。でも存在を気づかれないようにして、陰から姿をみるくらいはできますよ」
「ねえ、そろそろじゃない?ほら、新選組がきたよ」
清光がそう言って指さした。
俺たちはその場所がよく見える八坂神社の鳥居の上から彼らを見守ることにした。
元治元年六月五日 夜五ツ時
新選組総勢約三十名は、八坂神社の西側の鳥居の前にある祇園会所に集まった。
近藤さんの横に土方さんがいた。
夢で見たのと同じ、総髪の長い髪を一つに結い額には鉢がねをして、腕を組みながらたたずむその姿はとても凛々しくて、わが元主ながら見とれてしまいそうだ。
思わず「土方さん…」とつぶやいた俺の口を国広が覆って、ダメですというように首を振った。
土方さんは渋い顔をしながら同じく眉を寄せている近藤さんと何やら相談している。
「遅いな…」
「ああ。くる気配がねえな。確かに夜五つ時と申し合わせたはずなんだろ?なのにどういうこった?」
「何分緊急のことであるしな。相変わらず容保殿のご容体が思わしくない故、ご決断を頂いてからの兵の準備が間に合わなかったのかもしれん…」
「何分緊急のことであるしな。相変わらず容保殿のご容体が思わしくない故、ご決断を頂いてからの兵の準備が間に合わなかったのかもしれん…」
「どうするよ、近藤さん」
「うむ…なにせやつらが企んでいることがことである故、早急に動かねばならぬとご説明申し上げておいたのだが…」
「うむ…なにせやつらが企んでいることがことである故、早急に動かねばならぬとご説明申し上げておいたのだが…」
「目星もそこそこついてるしな。この好機を逃す手はねえが、会津が動いてくれねえことには、万が一の時、俺たちの単独行動ってことにされちまうぜ」
「ああ、わかっている。ご公儀のため、帝をお守りしこの京の町を守るというお役目のためには、もとより身命を投げ打つ覚悟ではあるが…」
「都合が悪くなったときにトカゲの尻尾切りみてえにはされたくはねえしな」
「これ、トシ。言葉が過ぎるぞ」
「おっと、すまねえ」
「ああ、わかっている。ご公儀のため、帝をお守りしこの京の町を守るというお役目のためには、もとより身命を投げ打つ覚悟ではあるが…」
「都合が悪くなったときにトカゲの尻尾切りみてえにはされたくはねえしな」
「これ、トシ。言葉が過ぎるぞ」
「おっと、すまねえ」
土方さんが苦笑いをした。
「なあ、国広、土方さんは…新選組は何をしようとしてんだ?」
「このころの京は、その前年の八月十八日の変で入京を禁止されたはずの長州藩の人たちが沢山潜伏していて、御所に火を放ちその騒ぎに乗じて帝を奪うといううわさが流れていました」
「このころの京は、その前年の八月十八日の変で入京を禁止されたはずの長州藩の人たちが沢山潜伏していて、御所に火を放ちその騒ぎに乗じて帝を奪うといううわさが流れていました」
「ほお、大胆なこったな…」
「ええ。京の治安維持部隊である新選組は浪士たちの潜伏先をこのとき既に二十か所ほど探知しています。その検挙のための人員の応援を会津藩にお願いしていたところだったんです。でもこの日、桝屋喜右衛門という薪炭商を捕えて自供させてみたらその噂は本当で桝屋はその関係者だった。危機感を抱いた新選組が会津藩や桑名藩らと共に緊急の一斉検挙に乗り出そうとしているところです」
「ふーん、そうか。それで公務執行ってことで会津藩からの人員を待ってんだな」
「ええ、そうなんです。でも…」
「あ、そろそろ動き出しそうだよ」
清光が指をさした。
「これ以上は待てねえな、近藤さん。
この界隈でのやつらの潜伏先や息のかかった旅籠は監察の調べで二十ほどに絞れてはいるが、一つ一つ当たっていかなきゃなんねえんだ。かなりの時間がかかる。
この界隈でのやつらの潜伏先や息のかかった旅籠は監察の調べで二十ほどに絞れてはいるが、一つ一つ当たっていかなきゃなんねえんだ。かなりの時間がかかる。
会津を待っていたら機会を逃しちまうぜ」
「ああ。致し方あるまい…。では、申し合わせた通り、俺とお前、二手に分かれて始めよう。俺は鴨川の西側の木屋町通りを北上しながら、既に探り出してある潜伏先を当たっていく。トシは…」
「ああ、俺は東側の縄手通りを上がっていく。まかせな」
「ああ、俺は東側の縄手通りを上がっていく。まかせな」
土方さんと近藤さんの二人が先導して、新選組隊士たちが祇園祭の宵々山の四条通りを西へ走りだした。俺たちもそれを追う。途中で土方さんを先頭に土方隊が北に向けて分裂した。
「俺たちも二手に分かれるぞ。俺と清光、安定が近藤隊、和泉守と国広が土方隊を援護しろ。
くれぐれも元主たちに姿を見られないようにな」
長曽祢虎徹の指示に皆走りながらうなづいた。
「ちゃんと土方隊を池田屋に来させてよね。近藤さんも沖田君も池田屋でギリギリの戦いになるはずだから。時間遡行軍の奴らを池田屋に近づけないで」
「うん、わかってる。清光、君たちも気を付けて」
国広がそう答え、俺たちは土方隊を追った。
「だけど国広、なんで池田屋に直接行かねえんだ?」
「新選組は池田屋を長州が使うことがあることまでは掴んでいましたが、本命だとは知らなかったんです。
むしろ、池田屋は長州屋敷に近すぎるのと、あまり頻繁には使われないということで、本命外でした。
たまたま池田屋に桝屋喜右衛門奪還計画のために多数の浪士たちが集まっていたんです」
「新選組は池田屋を長州が使うことがあることまでは掴んでいましたが、本命だとは知らなかったんです。
むしろ、池田屋は長州屋敷に近すぎるのと、あまり頻繁には使われないということで、本命外でした。
たまたま池田屋に桝屋喜右衛門奪還計画のために多数の浪士たちが集まっていたんです」
「枡屋ってのはやつらにとっちゃあそんなに急いで奪還しなけりゃならねえほどの大物だったのか?」
「はい。長州の間者の元締めとでもいうか、長州が公家屋敷に間者を入れ込む手配をしていたんです。もし桝屋が全部喋ってしまったら、どんな間者がどこにいるかが全部ばれてしまう」
「はい。長州の間者の元締めとでもいうか、長州が公家屋敷に間者を入れ込む手配をしていたんです。もし桝屋が全部喋ってしまったら、どんな間者がどこにいるかが全部ばれてしまう」
「ほお…そりゃあやべえな」
「池田屋にそんな奴らが大勢集まっているということは知らない新選組が、諜報活動によってあらかじめ押さえていた場所を一つ一つ当たっていく場面が『池田屋の記憶』の最初のこの『市中』なんです。そして『三条大橋』を渡って池田屋に到達します。
『池田屋の記憶』では新選組が勝たねばなりません。時間遡行軍はその逆、つまり新選組の邪魔をしてきます。僕たちは時間遡行軍のやつらが新選組の邪魔をしようとするのを事前に見つけて始末します。つまり、新選組に見つからぬように気を付けながら影から助太刀するようなものです」
「そりゃあいい。腕が鳴るぜ」
「そりゃあいい。腕が鳴るぜ」
土方さんの助太刀ができるなんて願ってもないことだ。
俺は役に立てる。
思わずニヤリと笑った俺を見た国広が、心なしか少し悲しそうな眼をしたのが気になりはしたが…。
思わずニヤリと笑った俺を見た国広が、心なしか少し悲しそうな眼をしたのが気になりはしたが…。
「兼さんっ!やつら来ましたよっ!」
「おおっ!まかせなっ!」
「槍に気を付けてっ!すっごく速いですからっ!」
鴨川の東岸に沿う縄手通りを捜索しながら北へと駆け上がってゆく土方隊に、川の上から周囲に目を光らせ援護しながら並走する。
行く先に大きな橋が見えてきた。
「あれが三条大橋ですっ!もう少しですっ!」
「おうっ!」
必死で捜索する土方組の動きを横目に、時間遡行軍との壮絶な戦いを繰り広げる。
「兼さんっ!無理しちゃだめっ!まだ先がっ!」
「ああ、わかってらぁ!だが、ちったぁ無理しなきゃこいつら、止められねえしよっ!」
土方隊が三条大橋を東側から渡り始めた。
橋の上は身を隠す場所がないうえ、東詰と西詰の両方から挟み撃ちにされれば逃げ場がない。最も危険な場所だ。
土方隊が向かう西詰側にやつらの気配を感じる。やべえ。待ち伏せされている。
「国広ぉ!東側は頼んだっ!土方隊が渡りきるまで絶対に奴らを橋の上に来させるんじゃねえぞっ!」
「はいっ!」
「国広ぉ!東側は頼んだっ!土方隊が渡りきるまで絶対に奴らを橋の上に来させるんじゃねえぞっ!」
「はいっ!」
先頭を走る土方さんを追う。
莫迦みたいに足が速ええ。
さすがは『鬼足のトシ』だ。俺はクスリと思い出し笑いをした。
土方さん、俺はあんたのためならこの身が破壊されてもかまわない。
そうだ、俺は正しくそう思っていたんだ…。
そうだ、俺は正しくそう思っていたんだ…。
今こそ、この思いを!
人である土方さんを追い抜き、西詰に一足先にたどり着いたとたん、槍に襲われた。
お前らなんかに、土方さんの邪魔はさせねえ。絶対にっ!
お前らなんかに、土方さんの邪魔はさせねえ。絶対にっ!
「なめた真似しやがってっ!こんの野郎…ぶっ殺してやるっ!」
早くっ!早く渡り切れっ!俺がこいつらをひき止めている間に!
池田屋はもう目の前。野次馬の人だかりが出来、戦闘の声と剣戟の音が小さく聞こえている。
「畜生っ!本命は池田屋だったかっ!行くぞっ!急げっ!」
土方さんが叫び、隊が橋を渡り切ると、彼らは池田屋を目指した。
「斎藤っ!お前は表から突入して近藤さんたちの援護だ。いいか、極力殺すな。生け捕るんだっ!謀(はかりごと)の詳細を吐かせなきゃならねえっ!」
「承知」
「承知」
「原田っ!お前は二、三人連れて池田屋の裏に回れっ!誰一人逃がすなっ!」
「あいよっ!」
「あいよっ!」
新選組の動きを横目で確認する。
よし、これでいい。
あとはこいつらを池田屋に近づけさせないこと。
土方隊が通り過ぎたあと、時間遡行軍に俺は立ちはだかった。
土方隊の後方を援護していた国広も追いついて、俺の隣で目の前の敵を見据えながら剣を構えて口を開いた。
「兼さん、これでひと段落です。
あとはこの時間遡行軍に、このまま何も手を出させないこと。何もです」
あとはこの時間遡行軍に、このまま何も手を出させないこと。何もです」
「はあ?なんだか含みがある言い方だな…」
俺も剣を構えながら答える。
「こいつら、今度は新選組だけでなく、池田屋から逃げてきた浪人たちも狩る気です。
それをさせてはいけない。
歴史を変えてはいけないんです。
新選組がここで負けてはいけませんが、勝ちすぎてもダメなんです」
歴史を変えてはいけないんです。
新選組がここで負けてはいけませんが、勝ちすぎてもダメなんです」
「へえへえ。わかったよ。要するにこいつらに何一つ手出しをさせなきゃいいってことだろ」
「まあ…そういうことです…」
「まあ…そういうことです…」
歯切れの悪い国広の言葉が少しひっかかったが、そんなことを深く考えている間はなかった。
そうやって俺たちは『池田屋事件』を守った。
この時の俺はまだ、池田屋事件という歴史を守ることと土方さんや新選組を守ることの違いが、今一つわかってはいなかった。
俺は喜びに体が震えるほど幸せだった。
これこそが俺が望んでいたこと。
そう。俺があの時代に成し得なかったこと…。
~続~
゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆゚・:,。゚・:,。★゚・:,。゚・:,。☆
池田屋事件詳細はこちらを参照
池田屋事件の研究 (講談社現代新書)
Amazon |
こちらプラスこの著者の先生の最新のご意見をベースにしています。
NHKの大河ドラマ「新選組!」のおかげで新選組研究が進み、池田屋事件もまた新たな資料が見つかったりしているようです。
薄桜鬼の土方さんが大好きなので土方さんのキャラはそれをベースにしているつもりですし、土方さんの台詞も、相馬√でいいなと思ったものを使わせていただきました。
物語とかだと、池田屋事件は新選組の単独行動、勇み足、会津は後から来て手柄を横取りしようとした等ありますが、現在見つかっている資料からは、むしろ新選組がとても誠実に任務を果たし会津藩と協力していたことがわかる部分があるので、それを生かしたいと思いました。
従来の劇的な池田屋事件ではなくなっています。
従来の劇的な池田屋事件ではなくなっています。
そして、なぜか土方隊は「四国屋」にいたという話がまことしやかに語られていますが、四国屋って木屋町通りに面していて、池田屋にものすごく近いんです。
現地に行かれると分かると思いますが、近藤隊が池田屋にいるのにその横を通り過ぎて土方隊が四国屋に行くって不自然だなと思う場所です。
大声出せばお互いに連絡がとれるくらいです。
土方隊が縄手通りを探索したのは近藤さんの書簡などに書かれているので、そちらを使わせていただきました。
土方隊が縄手通りを探索したのは近藤さんの書簡などに書かれているので、そちらを使わせていただきました。
全く何もわからないならいろいろと想像ができるけれど、わかっていることに反することを書きたくはなかったので、こんなふうになってしまった…。
この先も事実だけでなくお話として書くのはものすごく難しくて、私は力不足なことは重々分かっているのですが、なんとか頑張りたいと思いますっ!
土方さんと兼さんのペア、大好きだぁぁぁ!(CPではないよっ!)