成人式。今から26年前の話。白い紋付袴を借りて、雪道を原付バイクで走り、サンシティまで行った。
あの時の自分は、誰かの為に何かをしようなんて、考えていたかな。
藍染め職人になって、ミシンで何か作って、何処かに売りに行くなんて、考えていたかな。
今は、どうかな。
何か出来る事はあるのかな。誰かの役に立ってるのかな。
日々同じ事を繰り返す伝統工芸の世界にいると、一日と、一年が同じような速度に感じる事がある。
時間の経過は、そんなに重要な事じゃないのかもしれない。
同じ事を繰り返して行く事が大切なのだ。
何かに感謝をして、今日を生きて行く。その繰り返し。
ビッグバンの余韻で、未だに地球が太陽の周りを回っている。
私の心に引っ掛かる、何か小さな出来事が、私を動かして行く。
そんな何かの欠片が、あなたの心も動かして行けば、いいな。
haruka nakamura、青葉市子を聞きながら。
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BLUE HANDS