今日は文字だけ。そんな土曜日。 | 何処にも売っていない、藍染め作品集。

アクセス数は、昨日は減ったけど、いいねを見てしまうと、またついつい書きたくなってしまう。何も書く事は無いのに、あれ書こーかなーとか、仕事中に思いながらも、酎ハイの酔い具合に任せて、キーを叩く。

 

そう藍染め職人はこの時期、大変なんです。秋祭りへ向けての納品が山の様にあって、その前に梅雨があって、今日もお天気で、ありがたくお仕事させて頂きました。うちの染め工場の隣が個人船を泊めておく場所で、お天気の良い日は、楽しそーな人達が音楽かけたりして、海へ出て行くんです。先日は、ドローンを飛ばしていました。人生はお金か。船を持つなんて、私の中の辞書にはございません。船酔い、ごめん。

 

明日は、ミュージアム様の一室で、これまた藍染め。なので、2週間お休み無し。自分の趣味をやればやる程、お休みは無いのです。そもそも仕事と趣味が一緒になったような生活をしているので、何処かへドライブへ行ったり、みんなでバーベキューなんていう生活は、もう10年していない。人に気をつかって、楽しいね〜なんていう気持ちに、もうなれないお年なんです。

 

趣味と仕事は別にするのか問題。良くラジオとかでも聞きますよね。私は、コピーライターを目指した段階から趣味で生きて行こうと思った人です。自分の世界を文字で表現したいと思い、広告の門を叩き、ことごとく打ちのめされ、人生はこんなにも辛いものかと思った20代。30代でやっと、自分の意志で仕事が出来る様になって、言葉なんて、何でもいいだ。という結論に至り、今度の職人の門をくぐる事に。

 

職人の世界は、なかなか奥が深い。10年でだいたいの作業はこなせる様になります。自分一人でも、きっとある程度の作業はできるでしょう。ただ、体との付き合いになってきます。パソコンでキーを叩くのとは訳が違う。ひとつ一つ、すべてが手作業だと、色々と骨身に染みてくるわけですよ。職人作業のひとつ一つが。手仕事は、素晴らしい。と簡単に雑誌やTVで出て来ますが、クラーも無い炎天下の作業は、なかなかキツいものです。

 

一日中立ち仕事、歩き仕事、夏は暑いし、冬の水は冷たいし。出来る事なら、冷暖房が効いた室内で、自分が好きな物を染めて、作って、生きて行きたい。それをするには、自分の休日を削ってするしか無い。結婚、子供、全くほど遠い世界で生きて行く。それが、今の職人の世界。そう思っています。

 

自分の作りたい物を追い求め、自分の表現したい何かを探し求める事は、人生において何よりも大切のように感じています。その先に、誰かの為になる事という大きなお題があるのですが、その前に自分がトコトン楽しむ事。子供のように。川に飛び込んだあの日の気持ち良さ。海で浮かんだ波の音。すべてが楽しかったあの日の感動を、大人になると忘れていく。忙しさの中で、感動が埋もれていく。

 

今日は、文字だけ。

そんな土曜日。

 

ブルーハンズ