扉の向こうへ お江戸編 8 | 蒼のエルフの庭

蒼のエルフの庭

蒼の方への愛を叫んでおります
主に腐小説中心の妄想部屋でございます
ご理解いただける方のみお入りください
(男性の方のご入室はお断りいたします)

蒼・緋組の皆様

絵付け、茶会を終え

若智屋に戻ってきました

 

本日の昼餉は若智屋が担当

夕餉は上毛屋が担当いたします

今宵の宿は月見亭となります

 

 

 

皆様が戻るかなり前の若智屋の様子です

 

 

朝から大忙しなのは若智屋

なにせ頼みの綱の若ちゃんは

蒼灯の所に居る

 

 

「和也 ・・・ これはどうするんだ?」

 

たすき掛けににじり鉢巻をした千葉屋が

竈の前で和也からの指示を仰ぐ

 

青物問屋の若智屋

昼餉の際は青物中心にしようと決めた

(ご馳走は上毛屋に任せればいいと)

 

「錦糸卵を作れって言っただろ」

 

さっき説明したのにと

ちょっと言葉がきつくなてしまいます

 

若ちゃんが考えた献立は

箱ずし(ちらしずし)、野菜の煮つけ

豆腐田楽 澄まし汁 漬物

 

「うん、それは分かってるんだが ・・・

 こんな沢山作ったことがねえから ・・・

 錦糸卵は寿司の具になるんだよな?」

 

「ああ、他の具は全て兄さんが拵えてくれた

 錦糸卵は皿に盛ってからのっける

 あとは青物の茹でたのものっける

 目で見ても楽しめる寿司になると言ってた」

 

「ほ~ 目で見ても楽しめる料理か ・・・

 出来上がりが楽しみだな

 かなりで旨そうだ ・・・ ところで ・・・

 お前は何を拵えるんだい」

 

錦糸卵を作るという大役を任せて

一体お前は何をする?って顔をした

 

「豆腐田楽だよ

 味噌は兄さんと拵えたから

 味噌を塗って妬くだけだが

 串に刺さないと行けねえからな

 それと汁物も作るから ・・・」

 

「やることだらけだな」

 

「ああ、猫の手も借りたいぐらいだよ」

 

下拵えは殆ど済んでいるが

温かいものは温かく出せるのか

少々不安だ

 

それに盛り付けるのも一仕事 ・・・

 

若ちゃんが絵に描いてくれたが

かなり心細い和也

 

それでも任された以上

兄の期待に応えないといけないと

気だけが急いてしまいます

 

 

豆腐を串にさし

味噌を塗り、焼に入ります

千葉屋も錦糸卵作りに大張り切り

(細く切れなくてもご愛敬)

 

 

料理の支度が大方出来た頃

若ちゃんが戻ってきました

 

「二人とも済まないねえ ・・・」

 

その声を聴いて

間に合わなかったのかと

がっくり肩を落とす和也

 

「兄さん、まだ全部終わってないんだ

 少し待って貰わないといけない」

 

泣きそうな顔をします

 

「何を言ってるんだい

 そんな早く終わるわけがないだろ

 店の者の分も拵えてるんだ

 絵付けは蒼灯殿に任せて

 先に戻ってきたんだよ」

 

それを聞いて安堵の表情を浮かべる二人

 

「仕上げは兄さんでないと

 出来ないですよ

 ホッとしました ・・・」

 

「出来上がった物から

 皿に盛りつけていくよ

 二人とも慌てなくていいからな」

 

「はい」

 

声までも元気になります

 

そこにもう一人

上毛屋から駆け付けた松乃屋

 

「手伝いに来ました

 何をすればいいです?」

 

猫の手も借りたい3人

松乃屋の登場に歓声をあげます

 

若ちゃんが隣に来るよう呼んで

盛り付けの仕方を教えます

それをまs占めに聞きながら頷く松乃屋

 

「野菜の煮つけを盛り付けていきますね」

 

「頼んだよ

 俺はちらしずしに取り掛かる」

 

変わり箱ずしですが

現代に来た時

蒼ちゃんから教えてもらいました

見た目が美しいので

すぐさま採用した若ちゃん

(この頃ちらし寿司が有ったかは不明)

 

「お願いします」

 

若ちゃんが居たら百人力と

二人ともにんまり笑って

残りの料理に取り掛かります

昼餉の支度は

順調に進んでおります

 

豪華な料理ではございませんが

どうぞ楽しみに

おまちください

 

 

 

 

<続きます>