扉の向こうへ お江戸編 7 | 蒼のエルフの庭

蒼のエルフの庭

蒼の方への愛を叫んでおります
主に腐小説中心の妄想部屋でございます
ご理解いただける方のみお入りください
(男性の方のご入室はお断りいたします)

月を見るために建てられた月見亭ですが

度々、茶会に使われるようになり

茶室のような部屋を増築し

かなり広い庵となりました

茶室と月見の部屋は独立した部屋ですが

仕切りの建具を取ってしまえば

続きの間にもなるよう工夫されています

 

正式な茶会の場合は茶室のみを使います

 

今日は茶道のお稽古も兼ねておりますので

二間続きで炉も二つあります

 

上ちゃんに案内され

緋組の皆様、月見亭に到着

玄関を入ると翁が出迎えてくれました

 

「ようこそお越しくださいました

 どうぞお上がりください」

 

座ったまま位置をずらし

中に入るよう促す

上ちゃんが先頭になり

茶室に案内していく

 

「先ほども説明いたしましたが

 茶会の班を分けさせていただきます

 い班(翁)には 山華様 kojika012571様 

 さとらぶ様 kanoono様 

 ろ班(上ちゃん)は 

 yamasuki-daru様 2011秋から様 

 ayumi☆様 lavenderoile様

 とさせていただきます

 い班は茶室を ろ班は月見の部屋で

 茶会を行ってもらいます

 その前に茶室にて

 亭主の翁と正客の私で

 お手本を茶会させていただきます」

 

茶の湯の法則に従って行う場合は

必ず懐石料理が振舞われるのですが

本日はお稽古も兼ねておりますので

茶会のみとなります

 

説明の後、上ちゃんは床の間に一番近い席に座った

そのすぐ後、襖が開き

松乃屋が静かに入ってきた

 

「ただいまより茶会を始めさせていただきます

 皆様は、茶席より少し離れた位置に

 お座りになって

 二人の様子を見学していただきます」

 

少し離れた位置に座るよう案内した松乃屋は

そのまま緋組の皆様の横に座った

 

翁が菓子鉢を手に中に入ってきて

 

「菓子をどうぞ」と

菓子鉢を上ちゃんの前に置いた

 

「本日の茶菓子は

 若ちゃんが拵えた

 藤の花を模した練り切でございます」

 

 

お手本になるのだからと

翁からしごかれた上ちゃん

緊張してはおりますが作法通り

そつなくこなし

翁の点てたお茶を頂きました

 

「稽古した甲斐があったな(笑) 

 それならどんな茶席に出ても

 大丈夫じゃな

 さて、いいお手本になったと思うが

 分からない事があったら

 その都度聞いておくれ

 お茶の点て方については

 儂と翔旦那が傍で教える故

 そう心配しなくて良いぞ

 何事も経験することじゃな

 そして、楽しむ事

 それが一番じゃ」

 

「翁が言う通りです

 お上の前で茶を点てる訳ではないので

 楽しい茶会にいたしましょう」

 

「上ちゃん、お菓子は美味しかった?」

 

松乃屋に聞かれた上ちゃん

満面の笑みを浮かべて

 

「ほっぺが落ちそうなほど

 美味しかったぞ

 智の菓子は江戸一だからな

 松乃屋も後で食べると良い」

 

「私の分は取っておいて

 手伝いが終わったら頂くよ」

 

本日、松乃屋は上毛屋、千葉屋は若智屋の

手伝いに駆り出されております

 

 

それでは皆様

茶会を楽しんで頂けたらと思います

 

 

 

 

 

 

<続きます>

 

絵付け、茶会の様子は割愛させていただきます

次は昼餉の席となります

 

 

蒼のエルフ