扉の向こうへ お江戸編 6 | 蒼のエルフの庭

蒼のエルフの庭

蒼の方への愛を叫んでおります
主に腐小説中心の妄想部屋でございます
ご理解いただける方のみお入りください
(男性の方のご入室はお断りいたします)

若智屋の庭に現れた露地門を抜けると

そこは蒼灯の工房の庭

(現代の蒼幻燈ではない)

その庭を絵付けの支度の手伝いをする子妖たちが

忙しなく動き回っていた

その中の一番小さい子が

若ちゃんが来たことに気が付き

工房の中に居る蒼灯に声を掛けた

 

「あおひ~

 わかちゃんたちがきたよ」

 

「ありがとう

 知らせてくれて

 一緒に中に入ろうな」

 

若ちゃんがその子にお礼を言うと

にっこり笑って若ちゃんと手を繋いだ

そのすぐ後、作業着姿の蒼灯が外に出てきた

(*現代の作務衣のような服です)

 

「蒼灯殿、蒼組の皆様を案内してきたよ」

 

「迎えに行けずに済まなかったな

 足りないものは無いか確かめていたんだ

 蒼組の方々、どこからどう見ても

 お江戸の人たちに見えるよ

 さあ、中に入っておくれ」

 

「では皆さま

 工房の中にお入りください」

 

今回は絵付け体験です

工房の中にある大きな机の上には

蒼灯が事前に拵えた

素焼きの皿、器、茶わん、湯呑を

並べて置いてある

 

作業台の上には絵付け用の絵の具と筆

そして焼き上がった時の色見本が置かれている

 

二つの作業台が用意されていた

 

「ようこそ蒼幻燈に

 二つ作業台を用意した

 一番の作業台 ay40123104さん 悠月さん 

        tankuさん misato1126さん

 二番の作業台 モカさん チョッパーさん のこさん 

 分かれて座っておくれ

 若ちゃん、とりあえず今は二番の作業台に」

(蒼灯手製の広めの作業台です)

 

「分かったよ

 みなさん 座りましょう」

 

当時、椅子は有りませんので

板の間にの上に置かれた円座に座って頂きます

 

若ちゃんは二番の作業台の前に座ることに

 

「絵付けの流れを教えるよ

 まず、その台に置かれてる素焼きの器を選び

 作業台に戻ったあと、絵付けを始める

 絵の具の前には

 焼き上がった色見本が置いてあるから

 それを見ながら

 好きな色を選び絵を描いてくれ

 何色使っても大丈夫だ

 絵を描かないで

 釉薬だけで色付けする事も出来る

 釉薬の色見本も用意してあるから

 それを見て出したい色が有れ 

 相談してくれ

 釉薬を付ける作業も教える

 若ちゃんも一通りできるから

 分からなければ俺か若ちゃんに聞いてくれ」

 

「出来上がった物は

 皆が戻った時

 蒼灯殿から渡されるんだよな」

 

「ああ、そうなるらしい(笑)」

 

現代に居る豆屋さんが

皆様にお渡しします

 

「作業の前に

 たすき掛け用の紐を渡しておくよ」

 

蒼灯がそう言うと

子妖たちが一人一人に紐を渡していく

 

「じゃあ、器を選んでおくれ

 大きさ、形、どれも同じものは無いから

 誰かと同じになならない」

 

世界で一つだけの器になります

お好きな物を選び

絵付けをお楽しみください

 

 

 

 

 

 

<続きます>