扉の向こうへ お江戸編 1 | 蒼のエルフの庭

蒼のエルフの庭

蒼の方への愛を叫んでおります
主に腐小説中心の妄想部屋でございます
ご理解いただける方のみお入りください
(男性の方のご入室はお断りいたします)

若ちゃんと上ちゃんが上毛屋の庭に行くと

蒼灯さんと翁は既に来ていて

月見亭の濡れ縁に腰かけていた

 

「おはようございます

 蒼灯殿と翁」

 

若ちゃんと上ちゃんがにこやかに挨拶をすると

二人は満面の笑みを浮かべて答える

 

「おはよう」

 

「二人とも早いですねぇ」

 

翁を迎えに行ってと考えれば

もう少し後かと思っていたが

余裕の表情で縁側でお茶を啜っていた

 

「それはそうじゃ

 蒼灯殿、昨日から庵に泊っているからな」

 

「そうだったんですか?」

 

「朝早くにお見えになると

 聞いていたからな

 それなら昨日のうちに庵に居れば

 知らせが入り次第移動できるだろ」

 

「さとし殿のお願いだからな

 かなり力が入ってるようじゃ(笑)」

 

さとちが同行していなくても

最高のおもてなしをするのが礼儀と

かなり大張り切りの蒼灯

それは若ちゃん上ちゃん、翁も同じだ

 

「それでお茶持参でお見えになったんですか?」

 

「丁度、茶を淹れた時に知らせが届いたからな

 勿体ないじゃろ

 蒼灯殿持って行こうと言うから」

 

「二人の分もあるよ

 あの辺りに扉が現れたら

 迎えに上がればいい」

 

のんびりとした口調でお茶を勧めた

まるで気持ちを落ち着かせているようにも見えた

 

蒼灯でも緊張するのか?

というよりは楽しみで仕方ないのだろう

 

「こっちらについて直ぐに着替えてもらうのだろ?」

 

「ええ、客間には

 着付師と髪結いの者が待機し

 着物や鬘、草履に小物などと

 取り揃えて支度してあります」

 

「そこから絵付け組と茶の湯組の

 二組に分かれてもらい

 絵付け組は蒼幻燈に

 茶の湯組は上毛屋に残って頂く

 昼餉後、行き先を交換すれば

 どちらも体験できる

 その後は自由時間で江戸の町を探索」

 

若ちゃんが考えた計画を再確認する

 

「昼餉は何処で食べるんじゃ?」

 

「若智屋の客間を考えております」

 

「それなら、来てくださる方々も

 満足していただけるだろう」

 

若智屋と上毛屋

どちらにも行ってみたいと

思っているだろうからなと

翁が何度も頷いた

 

 

月見亭から見える石橋が

他の場所より少しだけ眩くなってきた

扉が現れる合図

 

 

4人は立ち上がって

翁は上毛屋の客間に客人が来たことを伝えに

残りの3人は石橋に向かって歩き出した

 

 

 

豆屋さんと雑貨屋さんに見送られ

お江戸ツアー参加者15名の皆様

上毛屋の月見亭前にご到着

 

お出迎えは蒼灯、若ちゃん、上ちゃん3人

 

「お待ちしておりました

 上毛屋に到着でございます」

 

恭しくお辞儀をして迎えたのは蒼灯

今回扉を繋げているのは

豆屋と江戸の蒼灯だからだ

 

「では、着替えの場にご案内いたします

 その前に、お名前の確認をいたしますので

 お返事をお願いします」

 

若ちゃんが名前の確認をし

上ちゃんが客間に連れて行く

 

「ようこそお越しくださいました

 ay40123104様  悠月様 

 tanku様 misato1126様

 モカ様 チョッパー様 のこ様

 お呼びした7名の皆様は『蒼組』になります

 着替えが終わりましたら

 蒼灯殿と一緒に蒼幻燈に移動し

 絵付けの体験をしていただきます

 では、上ちゃんと一緒に客間に移動してください」

 

「い組の皆様

 私がご案内いたします」

 

上ちゃんが「蒼組」の皆様を案内して

上毛屋の客間に向かった

 

「それではお名前をお呼びします

 山華様 kojika012571様 

 さとらぶ様 kanoono様

 yamasuki-daru様 2011秋から様 

 ayumi☆様 lavenderoile様

 8名の皆様は「緋組」となります

 お着替え後は月見亭で

 茶の湯の体験をしていただきます

 それでは私が客間にご案内をいたします」

 

若ちゃんがそのまま緋(あか)組の皆さんを

客間に案内していく

 

扉の管理をしていた蒼灯が

全員が移動した後

 

「無事に到着したぞ

 こちらから扉を閉じる」

 

扉の向こう側に声を掛けると

 

「楽しい時間を過ごしてくれ

 こちらは帰る時間まで待機する」

 

豆屋さんの声が聴こえてきて

扉はそのまま消えた

 

 

 

 

 

 

 

お江戸ツアーの皆様

やりたい事とかございましたら

何なりとお申し付けください

少しの時間ですが

お楽しみいただけたらと思います

 

 

<続きます>

 

お話の順番は

お江戸編、未来編、妖精編となります

ゆっくり進みますので

ご了承ください

 

 

魔女