扉の向こうへ 3 | 蒼のエルフの庭

蒼のエルフの庭

蒼の方への愛を叫んでおります
主に腐小説中心の妄想部屋でございます
ご理解いただける方のみお入りください
(男性の方のご入室はお断りいたします)

蒼の隠れ家の打ち合わせは

あっという間に終わり

再会を喜びながら会食となった

一つだけ不思議だと思ったのは

何処に扉が出現したのか

 

「わかちゃん、しゃちょうさん

 ここにくるせつめいは

 だれからきいちゃの?」

 

さとちから質問を投げかけられた二人

顔を見合わせて苦笑い

 

「説明は聞いていないんだ」

 

「社長殿が言う通り

 私も何も聞かされていないのですよ」

 

それなのに扉を開けた?

怖くなかったのかな?

思わずお兄ちゃんを見ると

同じように目をパチクリさせて驚いた

 

「怖くなかったんですか?」

 

「うん、どこにいくかわかんないのに ・・・」

 

「俺たちはあのアパートで

 扉と一緒に暮らしてただろ

 だからチビちゃんたちのいる場所に

 繋がってるって思ったよ」

 

「旅行社に扉が現れたんですか?」

 

「社長がいつものように

 窓際のソファーで寝転がってて

 俺が珈琲を淹れて運んでるとき

 忽然と扉が現れたんだ 

 そりゃ驚いたけど

 この人は全然驚かずに

 すぐに立ち上がって

 俺の腕を掴んでドアノブを開けたの」

 

「見慣れてた扉だから

 迷わなかったよ」

 

流石、旅行社の社長

扉の意味にすぐに気が付いた様子

 

「さすが、しゃちょうしゃん

 それじゃあ、わかちゃんは?」

 

「おやつを食べて 

 店に戻ろうとしたら

 木戸口の前に扉が現れて

 腰を抜かしそうになってる私を

 縁側で見てた智がすぐに飛んできて

 『さとし殿が待ってるようだ』と言ったんだ」

 

「私たちの時代には

 このような扉は無いだろ

 だから、さとし殿からの

 呼び出しだと思ってな

 すぐに扉を開けたんだ」

 

上ちゃん一人では開けられないだろうな

 

機転の早さは誰よりも

抜きんでている若ちゃん

すぐさま理解して扉を開けたようだ

 

「わかちゃんんもすごいの~

 こんどは おいらのまえに

 ドアがあらわれないかなぁ ・・・

 そちたら、おえどにも

 しゃちょうさんたちのいるところにも

 いけるのに ・・・」

 

お江戸に行けても

未来には行けないのを知ってる社長

それでも、叶わないこともないかと

気を取り直して笑顔で

 

「次はチビちゃんの番かもな

 すぐにドアを開けられるかな?」

 

「あけられるもん!」

 

楽しく談笑をしているところに

新たな来客が2人

 

豆屋さんとMaster(ケット)が

店に入ってきた

 

こちらは正規の方法で

 

「いらっしゃい

 来ると思ってたよ」

 

蒼ちゃんもマスターも

想定済みの来客だった様子

 

「二人が案内人なんだろ?」

 

蒼ちゃんに言われて頷く二人

 

「大事な役を仰せつかったよ」

 

豆屋さんは嬉しそうだけれど

Masterは少々戸惑い気味

(笑顔ですけどね)

 

「豆屋はお江戸だろ?」

 

「ああ、あそこには俺が居るからな」

 

なるほど、向こうの世界にも存在している人が選ばれたようだ

って事は ・・・ Masterもいるのかな? ・・・

 

「Masterは大丈夫なの?」

 

「ああ、もう知ってるから

 向こうで待ってるよ

 俺はドアを開ける役目だけ」

 

「文を送ったな?」

 

蒼ちゃんに言われてにやりと笑う

 

「ああ、それが出来るのは

 骨董屋だけではないからな」

 

「それは失礼(笑)」

 

笑ってる豆屋もいるはずですが

今回はお江戸担当です 

この二人がドアを開けることで

向こうの世界と繋がるらしい

 

妖精の国の案内人は蒼ちゃん

なんと言ってもアルフヘイムの王様ですので

ドアを潜る前に

皆様には羽が生えた妖精になって頂きます

 

「お江戸の二人と

 旅行社の二人に

 挨拶して来て」

 

「了解!」

 

二人は歓談中のさとち達の輪に加わる

 

 

「どうして俺の店が選ばれたのか

 何となくわかったよ

 今回は異世界から飛ぶんだな」

 

「ああ、ここは

 どの世界にも繋がるから」

 

過去にも未来にも ・・・

 

向こうの扉の前に

蒼灯とMasterが立つことで道は繋がる

 

「豆屋にはどう伝えるの?」

 

「それは大丈夫

 勘のいい若ちゃんがいる

 今回の鍵が蒼灯だと気が付いて

 向こうに帰ってお願いするよ」

 

「確かに彼なら気が付くか ・・・」

 

あの二人は

かなり昔から繋がっている

過ぐに伝わるはず

 

「まあ、その集いの場に

 この店が選ばれたことは

 光栄に思わないとな」

 

「ふふ ・・・ ウェイター君

 今日は暇だろ?

 俺に何かカクテル作ってよ」

 

突然、蒼ちゃんに言われて

今日一番驚いた顔をするウェイター君

 

「え~~~~ それは ・・・」

 

無理だと言う顔をしたが

マスターがにやりと笑って

 

「シェイカー使う?」

 

作ってみたらと

言われてしまった

 

ウェイター君はどんなカクテルを作るんでしょうねぇ(笑)

 

それはまた別の機会に 

 

 

 

<続きます>

 

 

 

お知らせ

扉の向こうへの参加者様

明日の13時に

それぞれの場所に集合してください

 

 

妖精の国班 ・・・ 松岡邸テラス前

案内人 蒼ちゃん 同行者 さとち&お兄ちゃん&3人妖精

 

お江戸の町班 ・・・・ 松岡邸楠木の前

案内人 豆屋さん  

江戸の町の案内人 蒼灯さん 若ちゃん、上ちゃん、翁他

 

未来のどこか班 ・・・ 森の小さな美術館前

案内人 Master(ケット・シー)

未来の案内人、社長、副社長 Master

 

 

となります

 

明日出発となりますが

お話はゆっくり進みますので

ご了承ください

 

 

 

「おにいちゃん たのちみだね!」

 

「皆にも楽しんでもらおうね」

 

「みなさまのおこちを

 おまちちております!」

 

 

 

さとち&お兄ちゃん&魔女

 

 

 

 

 

 

それから ・・・

どうしても行きたい!

と思ってる方

今日中にお知らせください