扉の向こうへ 2 | 蒼のエルフの庭

蒼のエルフの庭

蒼の方への愛を叫んでおります
主に腐小説中心の妄想部屋でございます
ご理解いただける方のみお入りください
(男性の方のご入室はお断りいたします)

蒼の隠れ家の壁に

見たことのないドアが二つ

それを見たウェイター君

腰を抜かすほど驚いて

「マスター ・・・ ドアが ・・・」

そう言って指さしたまま

近くのソファーに座り込んだ

 

「そんな驚かなくても

 特別な客が来るからだよ」

 

全く動じることなく

料理の準備を続ける

 

「誰が来るか知ってるんですか?」

 

「チビちゃんと保護者が来る

 後は聞いてないな ・・・」

 

チビちゃんがくるって事は

この前の子どもの日に相談してた

イベントの打ち合わせだと理解する

でも、ここでする必要があるんだろうか?

このお店、アルコールを提供するバー

小さい子どこが来て良い場所ではない気がする

いつのなくまじめに考えるウェイター君に

 

「今日は貸し切りだから

 貸し切りの札を出してきて」

 

それを聞いてホッとした

 

「貸し切りなら大丈夫だ」

 

ぼそっと呟くと

マスターはにやりと笑って

 

「当然だろ(笑)

 本日の蒼の隠れ家は会議場だな

 一つだけ、誰が来ても驚かない事!」

 

その一言で逆に不安になったウェイター君

 

「まさか ・・・ お化けとか来るんですか?」

 

来てもおかしくはない

不思議ないで立ちの客も見たことは有る

断りを入れると言うことは

ますます分からなくて不安になってきた

 

「お前の言うお化けの定義が分からば行けど

 今日の客はお前と同じだよ」

 

「それなら安心 ・・・

 貸し切り札出して来ます」

 

深く考えることをやめて

店を飛び出して行った

そん直後、かわいらしい声が聴こえてきた

 

「うぇいたーくん おじゃまちます!」

 

「いらっしゃいませ

 お待ちしてましたよ」

 

「いらっしゃいまちた!

 みんなきちぇる?」

 

「まだお見えになってないですよ」

 

「おにいちゃん、あおちゃん

 いちばんのりできちゃ!

 みんなをむかえてあげないとね」

 

「若ちゃん達が一番驚くかもな ・・・」

 

「あの二人はこっちによく来てるから

 そうそう驚かないぞ」

 

蒼ちゃんとお兄ちゃんの会話で

誰が来るのか理解したウェイター君

いきなりお江戸の人が来たら

そりゃ驚く

でも、顔見知りだから

そこは大丈夫

 

「確かに面識は有りますもんね

 社長たちも驚かないかな」

 

3人の話を聞きながら

誰が来るのか理解したようで

満面の笑みを浮かべて

店に案内するウェイター君

と言っても、すぐに店の中(笑)

(階段短いからね)

 

「ますたー おじゃまちま~す」

 

「いらっしゃい

 ちびちゃんの大好きな

 お花ジュース用意してあるよ

 美味しいお菓子もね」

 

マスターもさとちには大甘です

 

「ほえ~ とびらがある

 こいあおのとびらは わかちゃんたち!

 うすいあおは しゃちょうしゃんたち!」

 

さとちは確信がありそうです

 

「悪かったな

 ここは時空が繋がりやすいらしい」

 

カウンターの中にいるマスターに

断りを入れる蒼ちゃん

 

「そりゃ、魔女が繋げるから(笑)」

 

二人が苦笑いを浮かべた時

濃い扉が光り

ゆっくりとドアが開いた

 

髷姿の若ちゃんと上ちゃんが

ポカンとした顔で顔を見合わせた

 

「わかちゃん、じょうちゃん

 まっちぇたの!」

 

さとちの言葉で安堵の表情を浮かべて

中に入ってくる

そしてマスターの顔を見て

此処が彼の店だと気が付いた

 

「マスター殿、ウェイター殿

 おじゃまします」

 

「さとし殿、お兄ちゃん、蒼殿

 お久しぶりでございます

 御目文字が叶い嬉しい限りでございます」

 

若ちゃんは簡単に

上ちゃんは堅苦しく挨拶をして

さとちに促され

ソファーに座った

 

その直後、もう一つの扉が眩く光り

ドアを開けて社長と副社長が現れた

 

「しゃちょ~しゃん ・・・ 

 あいたかっちゃ~」

 

さとちがふんわり浮かんで

そのまま社長に抱きついた

 

若ちゃん達より会えない相手だものね

未来にはあの時代のさとち君が居るんだから 

 

「おチビちゃんにまた会えて

 嬉しいよ

 若ちゃん、上ちゃん、お久しぶりです」

 

「蒼ちゃんとお兄ちゃん

 マスターとウエイターさんも 

 お元気そうで何よりです

 ここが ・・・ 蒼の隠れ家なんだ」

 

副社長、ここに来てみたかったらしく

嬉しそうな顔で店内を見回す

 

まずは再会を祝して

ジュースで乾杯

それから打ち合わせを始めます

 

 

お兄ちゃんから大まかな説明を受けた後

16日の参加者名簿を渡した

 

 

1.妖精の国参加者  8名

  hiro様(百合の妖精)nao/s様(かすみそうの妖精)

  にゃんくろ様(桜の妖精)青色うさぎ様(ネモフィラの妖精)

  ☆ゆう☆様(オオイヌノフグリの妖精)ぶすこ♪様’チューリップの妖精)

  asakeasake777様(コスモスの妖精)りかママ様(チューリップの妖精) 

 

2.お江戸の町参加者  15名

  ay40123104様 悠月様 tanku様 misato1126様

  モカ様 チョッパー様 のこ様 山華様

  kojika012571様 さとらぶ様 kanoono様

  yamasuki-daru様 2011秋から様 ayumi☆様

     lavenderoile様  

 

3.未来のどこか参加者 10名

  ひろひろりん様 あおこ様 めがね様

  sato9090様 suzuran様 milktea様

  rieton様 renlove様  3104kumiko様

  みっしー3104様

 

 

 

「イベントの内容については

 お江戸、未来の皆様に

 お任せいたします」

 

「引率者はいるの?」

 

名簿を見ながら社長が確認を取る

 

「こっち側の担当者はいるけど

 一緒には行かない」

 

「今みたいに扉を抜けてくるんだよな」

 

「そうなりますね」

 

「どこに着くんですか?」

 

それが一番肝心だと顔をあげる副社長

 

「多分 ・・・ 松岡邸かな?」

 

まだはっきりしていない ・・・

未来の場合はここしかない

 

「了解です」

 

多分そうだろうと二人が頷く

 

「私たちは何処で待てば」

 

「若ちゃん達は木戸の前で待ってて」

 

「どちらの木戸?

 上毛屋、若智屋」

 

「人数的に言って上毛屋かな?」

 

「それなら いちばちのまえなの」

 

何度も行ってるさとちが口を挟む

 

「さとし殿の言う通り

 月見亭から見える石橋の前だな」

 

若ちゃんに言われた上ちゃんが頷く

 

 

此処からは細かい打ち合わせとなる為

その前にマスターの作った料理を食べて

ひと息ついて頂きます

 

 

 

 

 

 

<続きます>