I think I love you 70 | 蒼のエルフの庭

蒼のエルフの庭

蒼の方への愛を叫んでおります
主に腐小説中心の妄想部屋でございます
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(男性の方のご入室はお断りいたします)

いよいよ今日が本番

緊張しすぎて朝から胃が痛い

『もう練習はしなくていい』と

兄さんから言われてるけど

練習しないと落ち着かない

大学の同好会の部屋に行って

自主練しようと思い家を出た

駅に着いた時、携帯が鳴り

画面をタップしたら無門さんから

 

「おはようございます」

 

「おはようございます

 今、駅にいるでしょ?」

 

何処かから見てる?

思わず辺りを見回してしまった

 

「ええ、今から大学に行って ・・・」

 

「自主練するつもりなの?」

 

「そうですけど」

 

「ダメですよ

 自主練なんてしたら」

 

「え?ダメなんですか?」

 

意外な言葉に目が点になる

だって練習あるのみって

ずっと言われてたのに ・・・

 

「昨日のリハは完璧だった

 ここで自主練しちゃったら

 それを忘れてしまうでしょ

 本番前に少し体を解すくらいが

 丁度いいと思います」

 

「そういうものなんですか?」

 

「今の野良君に必要なのは自信

 それだけの練習か重ねてきたから

 後は本番を待てばいい

 兄さんも言ってたでしょ?」

 

「言われました

 絶対に練習するなって」

 

「ソラスのメンバーも今日は練習してないよ

 出来ないんだけどね(笑)

 そこで提案なんだけど

 今からマルシェに遊びに来てくれますか?」

 

そうか ・・・ 今日はマルシェの日だった

 

「店を回るだけでも楽しいよ」

 

学祭はほぼ回り切ったし

何もすることがないから

マルシェに行こうかな ・・・

 

「それじゃ、伺います」

 

「最寄り駅の前で

 翔君が待ってるから

 連れてきてもらって」

 

「はい、ありがとございます

 あの、兄さんはどうするって言ってました?」

 

「王子と風ちゃんのお手伝いに来るらしいけど

 一緒に回ればいいんじゃない」

 

「それなら行きます!」

 

「ふふ ・・・ 分かりやすいね

 じゃあ、待ってるね」

 

一流のアーテイストの集団がソラス

(一人は王子だけど)

全員が気さくで優しい

 

一番冷たいのが兄さん  ・・・

ちょっとくらいは優しくなって欲しいかな ・・・

マルシェに行くなら誘ってよ

 

 

顔を見たら

絶対に文句を言ってやる

 

 

電車に揺られ

大学のある駅に着き

改札を抜けたら兄さんが立ってた

 

「野良君、行くぞ」

 

「兄さん、どうしてここに?」

 

「さっき、風ちゃんから電話が来て

 ここで野良君と合流して

 迎えの車に乗れって言われたの」

 

「風ちゃんから誘われたんですか?」

 

「手伝いに来いって言われたから

 そのつもりで用意してたら

 電話が来た」

 

文句を言うつもりが

言えなくなってしまった

 

二人でマルシェを回れるんだよ

嬉しい以外ない(笑)

 

「何処に行けばいいんですか?」

 

「ロータリーじゃねえの」

 

二人で並んでロータリーに行くと

friendshipの翔さんが車の外に出て手を挙げた

 

 

 

 

 

 

 

<続きます>