ラプターズとセルティックスは歴史的なNBAボイコットの最前線に。“変化は一夜にして起こり得ない” | NBAブログ 〜We The NorthとGrind City〜

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毎日が24時間で足りない日々ですが、
苦手な英語と戦いながらできる限りの情報をお届けします。

いつも閲覧くださりありがとうございます^^

 

 

さて、本日もボイコットによって試合のない一日です。

しかし、一応明日から再開がなされるようですね。もともと日程の調整が難しかったところへ、ボイコットによる延期。なかなかNBAも大変です。

しかしこれは、NBAの世界だけではありません。多くのスポーツにこの動きが広がっていて、

アメフトもサッカーも野球も、そしてテニスも。

まあ、どうやらシーズンが終了になるようなことは無さそうですが、大坂なおみが1試合をボイコットすると言ってみたり(結局撤回したけど、それにはいろいろな裏があると思う。)こうやって個人的にも反発を見せるようなことが出てきましたね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、NBAの話に戻ります。

彼らは引続き、それならば一体どうしていくのかということを話し合っています。

フロアに刻んだ文字、ユニフォームの背中に入れたステートメント、思いを語るCM、至る所にそのメッセージは溢れていますが、それでも足りなかった。何も変らなかったと彼らは考えていて、今ここでバスケットボールをやっていていいのかという想いにかられているんですよね。

 

トランプ大統領はNBAのことをこのように批判している様です。

 

“彼らは政治組織のようになり、それは良いことではない”

“それはスポーツにとっても国にとっても良いことだとは思わない。”

 

・・・うーん、NBAの、スポーツ選手とスタッフたちの戦い、想いを持っている人々の戦いはまだまだ長く続きそうです。その戦いで命を落とす人が出てくるのが辛い。

巻き込まれて被害を被る環境や人がいるのが悲しい。そして、それをまたNBAプレーヤーがサポートしにいくのが切ない。これは連鎖。

本当に400年の悪い歴史を少しずつでも換えようと思ったらどうするのが一番良いのでしょうか。

 

 

 

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さて、昨日から今日にかけてNBAではプレーヤーやチーム同士の話し合いがたくさん行われてきましたね。

レブロンはそのミーティング中に、ものすごくエキサイトしていたとか。

それに、完全にボイコットするのだって正直簡単なことではありません。これは、プレーヤーがプレーしたくないという気持ちだけで決められるものではないから。

 

正式なボイコットを最初に打ち立てたのはミルウォーキー・バックスでした。

彼らには、その勇気あるボイコットに対して多くの賞賛が与えられました。

でも、それが発表されるよりも前に、ラプターズとセルティックスは最前線に立ち、2ndラウンドのGAME1をどうするかを話し合って、ボイコットの意志を公表してその道を切り開きました。

一体彼らの間ではどのようなことが話し合われていたのか。彼らはどんな気持ちで、それを公表していたのか。記事を読んでみました。

 

 

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Raptors, Celtics at forefront of historic NBA boycotts

ラプターズ、セルティックス歴史的なNBAボイコットの最前線

 

 

 

彼らが"バスケットボールよりも大きなこと”といっているのだから、それはものすごく大事なことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

          

多くのNBAプレーヤーにとって、バスケットボールのコートは常に聖域だった。

 

それは、彼らの一部が個人的な悲劇や苦難から癒すのを助けてきた場所であり、多くの人が家にいるように感じ、彼ら自身が最高の自分になることができる場所であり、ノイズを調整したり、外の世界から脱出したりできる場所なのだ。もし彼らがそれを好んだとしたときは。

 

しかし、ジムの外で起こっていることが、ジムの中で起こっていることよりもはるかに重要である場合はどうなるのだろうか?

 

 

ウィスコンシン州ケノーシャでの日曜日の事件をきっかけだった――29歳の黒人であるジェイコブ・ブレイクが警察に撃たれた――ミルウォーキー・バックスは勇敢な立場をとり、水曜日の午後に歴史を作ったのである。

 

オーランド・マジックとの1stラウンドシリーズで3-1とリードしたバックスは、ロッカールームに留まり、GAME5をボイコットして、ブレイク、ジョージ・フロイド、ブレナ・テイラー、そして多くの犠牲者に正義を要求するための努力をした。警察の残虐行為と組織的な反黒人種差別という問題に立ち向かった。

 

午後4時のティップオフタイムの前にコートでウォーミングアップしていたオーランドプレーヤーは、ミルウォーキーの没収試合を受け入れないことを選択した。しばらくして、オクラホマシティ・サンダーとヒューストン・ロケッツがバックスのリードに従うと報告された。ポートランド・トレイルブレイザーズとロサンゼルス・レイカーズも同じことを計画していたが、NBAは結局、水曜日の3試合すべてが延期されることを発表した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、それらは“延期”されたのではない。そういう訳ではない。

 

これは、バックスのプレーヤーと、プレーしないことを選択したそれに続く人々による強力な発言だった。ミルウォーキーの決定に至るまでの数日と数時間、トロント・ラプターズとボストン・セルティックスが、それを前進させるのに役立った。

 

公に、火曜日にラプターズから潜在的なボイコットのアイデアが発せられた。トロントの選手たちは午前中に集まり、ブレイクの警察による発砲への対応を高める方法について話し合った。木曜日のボストン戦の2ndラウンドシリーズのオープナーをスキップすること、そしておそらくその後さらに多くのゲーム、または残りのプレーオフをスキップすることは、テーブルで最も抜本的なオプションであった。

 

 

ESPNのThe Undefeatedのマーク・スピアーズによって最初に報告され、ラプターズのヘッドコーチであるニック・ナースによって確認されたように、両チームのプレーヤーは火曜日の夜、ウォルトディズニーワールドリゾートキャンパスの共有ホテルで会った。

 

“プレーヤーは同じことが比較的短い時間枠で再び起こることに深く失望しているよ。”とナースは言った。

 

“彼らはソリューションの一部になりたいし、助けになりたい。正義を望んでいるんだよ。彼らは、この特定の問題がより良い方法で処理されることを望んでいる。それが最初の感情だ。ゲームをボイコットすることは、もう少しアクションを要求しようとする方法として彼らから浮上したんだ。それは本当に彼らが望んでいることだ。十分な注意や、十分な行動がないと思う。そして、それは私が議論から感じることができることだね。彼らの失望の気持ちだよ。”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ボイコットには多くのレジェンドたちも賞賛を送っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブレイクは、3人の幼い子供たちが待っていて中から見ている間、車に乗り込もうとしたときに警察によって複数回後ろから撃たれた後、現在は危機的な状態にある。その事件はビデオにとらえられていた。ウィスコンシン州司法省が調査を行っているため、引き金を引いたものを含め、国内紛争に対応している現場にいた3人の警察官は休職中となっている。

 

NBA、そのチームおよびプレーヤーは、社会正義のための戦いをオーランドでの再開の焦点にしたが、国歌の間のBlack Lives Matterメッセージングまたはひざまずくだけでは、実際の意味のある変化に影響を与えるのに十分ではないことが明らかになった。

 

“僕らはその理由のためにここに来て、プラットフォームを使用し、メッセージを送信し、うまくいけば認識をもたらし、変化をもたらしたいと思ってきたけど、わからないよ。”ミネアポリスの警官の手によって――または膝で――フロイドが殺害されたのを見て、トラウマになりすぎたことを認めたラプターズのパスカル・シアカムは言い、ブレイクのビデオを見ることを申し出た。

 

“僕らは行き詰まっているように感じているよ。物事が変わっていないように感じているんだ。基本的に、生産的なことは何もしていないような気がする。そう感じているよ。僕にとって、それらのことは辛いよ。僕は皆がどこから来たのかは気にしないし、何が起こっているのかは気にしない。ただそれを見て、毎日それが起こり、それが正常だと知っているのに、黒人の男性が毎日のように撃たれるのが辛いんだよ。”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プレーヤーは、ゲームをボイコットゲームするだけでは何世紀にもわたって存在していた問題を解決するには不十分であることを知っている。しかし、これが原因を前進させ、人々に行動を強いる次のステップになり得ることを願っているのだ。特に、力と資本を持っている人々は本当に大きな変化を起こすことができるのだから。

 

“僕らは自分たちのプラットフォームの重要性を知っていて、チームやオーナーだけでなく、僕らのコミュニティにも物事を流し込むだけの十分な力があることを知っているよ。”とセルティックスのフォワードであるグラント・ウィリアムズはそうそう言った。

 

“それがこの世界の仕組みの一種だよ。僕らにはプラットフォームがあり、僕らが発言するとき、人々は聞いてくれる。それこそが僕らが注力していることで、互いにコミュニケーションをとろうとしていることなんだ。”

 

“皆は変化が一夜にして起こり得ないことを理解しているよ。それは体系的であり、400年間僕らのシステムに存在してきたものだ。一度に1つのステップを実行するために、何かが停滞することも許されないんだよ。それが僕らが感じた方法だ――これらのゲームをプレーしている今、僕らは今起こっている抗議の代わりにテレビに出ている。今、亡くなっている人々や愛する人たちのために泣いている人々の代わりにテレビに出ているんだよ。だから停滞することはできないんだ。”

 

“僕らの考え方は次のとおりだよ。‘変化を促すために、これらの手順を毎日続けていくにはどうすればよいのか。’ってことだけど、このバブル、そう、僕らはバスケットボールをしていて、それは僕らの[聖域]であるはずだから、考えるのは本当に難しいよ。でも、僕らはここにいる。今、皆が泣いて、傷ついている。それが続けていかなければならない理由だよ。もしそれが兄弟であったらなんて決してわからない。それが僕のいとこや家族だったらどうだろう。それは重いものであって、非常に気にしていることで、それぞれそれについて何かをしなければならないよ。”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

問題は、次に何が起こるかということだ。複数の報告によると、NBAのプレーヤーは水曜日の夜に集まり、ここからどこへ向かうのかについて話し合った。木曜日のゲーム(トロントとボストンの間のシリーズオープナーを含む)が予定どおりにプレーされる可能性は低いようだ。彼らはシーズンを終了するのだろうか?ナースは、ラプターズのプレーヤーの何人かがバブルを去りたいという欲求を表明したことを示した。ボストンのジェイソン・テイタムは、セルティックスについても同様にその感情を繰り返した。

 

“僕らがコミュニティに戻って人々と一緒に立ちたいのと同じくらい、僕らはこのバブルの中にいて、他の誰からも隔離されているから、非常にイライラしていると感じているよ。”とテイタムは言った。

 

“多くのプレーヤーがそれを表明しているんだ。孤立するのではなく、そこに行くために家に帰ることについて話している人がいるのを知っているよ。”

                             

一部のプレーヤーは、すでに行われた犠牲を与えられ、ゲームをプレーしながら変化をもたらす方法を見つけることを考えると、シーズンを終えることへの支持を間違いなく主張するだろう。それは簡単な決定ではなく、誰もが最善の方法について合意するわけではない。

 

今週公開された各プレーヤーの顔に生の感情を見ることができる。ミルウォーキーのジョージ・ヒルは、再始動への参加に同意したことは、誤った選択を犯したと思っていることを認めた。トロントのフレッド・バンブリートとノーマン・パウエルはそれぞれ15分以上話し、彼らの欲求不満を表現し、この経験がどのように感じたかを説明する言葉を探した。

 

彼らの焦点はバスケットボールではない。どうしてそうなるのだろうか?

 

“人々は動揺したり怒ったりしていて、僕らはとにかく集まって、何ができるか方法を見つけようとしているよ。”とテイタムは言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“明らかに、人々は‘ええと、座って何をするつもりなの?’って言うだろうね。明らかに、僕らがゲームまたはプレーオフの残りの部分に参加しない場合、どれほど大きな影響を与えるかを理解しているよ。誰もがそれについて話さなければならず、意識を高め続けるよ。影響を与えているのだから、ただプレーを続けて外の世界で起こっていることを忘れたくはないんだ。それは皆に影響を与えているんだからね。僕らは単なるバスケットボール選手ではないんだ。僕らは人間なんだよ。そして、僕らはこれらの生の感情や感情を持っているんだから。”

 

 

原文:Sportsnet Canada 2020.8.27(現地)

Raptors, Celtics at forefront of historic NBA boycotts

 

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そう。400年続いた歴史がこのプレーオフの期間の彼らの取組みだけで変るとは思えない。

ボイコットしても、抗議デモをしても、メッセージを発信してもそんなに簡単に変るならたぶん既に変っているはずだから。

でも、湖面に石を投げ入れる一手を打つことはできる。それがだんだんと波紋を広げていくのだから。そして、それは継続される必要があるでしょうね。

何をやるのも無駄じゃないはず。メッセージを発信しながらプレーするのも、ボイコットをするのも。すべて無駄じゃないはずなので。

全員の意見を反映して納得できるものにするのは難しいことだから、今できることの中で最善はなんなのかを皆で話し合って、プレーすることに決めたならば、それにも全力を注いでほしい。

きっと、多くの人には伝わっているはずだから。

 

 

 

 

 

 

ちなみに、オーナーとプレーヤーの間にだって、その考えの違いはあるようだけど、その部分はマイケル・ジョーダンがうまく橋渡しをしてくれたのだとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

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シャーロット・ホーネッツのオーナーであるマイケル・ジョーダンは、水曜日の抗議の後、プレーヤーとオーナーの間のギャップを埋めるためにできることをしている。

 

ESPNのJackie MacMullanは、木曜日のオーナーとの仮想会議中に、57歳のチームガバナーである彼は、プレーヤーが潜在的な解決策について語る前に彼らの不満や懸念を表明できるように促したと報告している。

 

ジョーダンはまた、NBPAのクリス・ポール会長とヒューストン・ロケッツのスターであるラッセル・ウェストブルックに社会正義の問題について話し、プレーヤーが今後達成したいと望んでいることについても話し合ったという。

 

 

ーClutch Pointsより

 

 

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こういう場面でも神様は神様ですね。オーナーの中で唯一のブラックであるジョーダンがいることによって、その思いが一方的にオーナーたちによって封じ込められてしまうことを避けられた。

これからプレーを続けていくのに関して、選手たちのモチベーションだって心配ですからね。

どうか、彼らの“聖域”が守られるような世界になってくれると良いのですが・・・。

 

 

 

 

 

 

あつかましくて申し訳ありません。

最近疲れ気味な私デルフィですが、皆さんの応援が活力になります^^

↓気が向いたらピコってしてやってください。