乙女の皆様、こんばんは。
昨日は某府某所にてBL読書倶楽部々会が開催され、
大変すばらしい講義が延々と繰り広げられました。
中でも印象に残っているのは、
「ギャップ萌え」のよさについて。
それを受け、個人的に“俺様de一途”が大変萌えることを
再確認した次第です。
また、同日同所にてBL読書倶楽部お/お/ふ/り妄想支部々会
も併せて開催されました。未明から早朝にかけて、
部会長と副部会長の白熱トークセッションが行われ、
耐久レースさながらの様相を呈しておりましたことをご報告いたします。
以上、書記係ヘチマのレポートでした。
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さて、本日は、素敵攻め・きれかわ受け・最後はハッピー
と主食が三拍子そろったBL小説をご紹介します。
『今宵、雲の上のキッチンで』ひちわゆか リブレ出版 2008
ひちわさんは作家名買いする内の一人。
この人の作品は、本当にはずれがない。
そして、途中でだれることのないストーリー展開。
ひそかに天才だと確信している木原音瀬とは
また違うカラーの、すごい才能やと思ってます。
ノンケをも惑わす“男殺しのスマイル”を持つ久住新は、
カフェ「ルフージュ」の美人マネージャー。
だがその笑顔とはうらはらに、実はハバネロ級の毒舌家だった。
ある日店内で客同士のトラブルが発生し、それを収めてくれた
シングウホールディングスの社長・眞宮春臣に厭味を言われ、激怒。
眞宮の老秘書から手作りランチのデリバリーを頼まれたことを
いいことに、「餌付けして、笑ってやろう」という思いで、
新が作っていることは内緒に、毎日ランチを作っていた。
一方、眞宮は以前雑誌で見かけた新に惹かれ、
会いたいと思って店を訪ねたにもかかわらず、
不器用なために本意ではない厭味なことしか
言えなかったと後悔していた。
老秘書の頼みでひそかに眞宮の自宅で夕食を作っていると、
眞宮が帰宅し、2人ははち合わせしてしまう。
しかし夜で暗かったため、眞宮には新であることはばれず、
手に文字を書いて会話するという方法で、新は「N」と名乗る。
その後2人は親密になっていくも、眞宮はNが新であることは知らない。
この手に文字を書いて会話って、めんどくさそうと思うけど、
暗闇の中で新に対してついつい天の邪鬼な態度を取ってしまう、
と素直に悩みを打ち明ける眞宮や、その思いを知って優しく対する
N(=新)はとってもいい雰囲気です。
眞宮はだんだんNに惹かれていき、顔も声も知らないのにBまでしちゃたり。
このあたり、もう「早く気づけよ、電気つけろよ!」と
こっちまでじれったくなっちゃう焦らし展開。うう、でもこういうの好きだ。
新もはじめは毛嫌いしていた眞宮に、
Nとして会ううちにだんだんと惹かれていく。
そしてついにNの正体を知る眞宮。
「騙してごめんなさい」という新に、
「俺は騙された覚えはない」ときっぱりという眞宮が素敵。
Nと新が同一人物なんで、眞宮的にはラッキー?
思いが通じあったら、おまちかねのラブシーン。
実はバージンだった新。それを聞いて燃え上がる眞宮。
言葉で、からだで、新を存分にかわいがります。
ひちわさんの書くえちシーンは、
攻めが魅力的なセリフをばんばん言います。
甘くてかっこよくって、こっちも身もだえ。
この作品はビブロスで発刊されたものが
新装版になって、新しく後日談も収録されています。
旧版は持ってるのですが、この後日談目当てに買いました。
やはり期待を裏切られることなく、あまあまで十分楽しめました。
ところで要注目なのが、
眞宮の子供の頃から知っている老秘書の多岐川。
ご老体なのに洒脱で若々しくて、
その存在感、活躍ぶりは影の主役。
この方抜きではこの物語は成り立ちません。