こんばんは、ヘチマです。

突然ですが、皆様、不細工受けって好きですか?

実は、ただいま不細工受けにはまっておりまして。
不細工というのは本当に不細工で、
「アイツの大本命」の吉田君なんか目じゃない、不細工かげん。
そんな不細工を、かっこいい攻めが愛しちゃってるのが、いい。
不細工不細工って連発して、申し訳ないのですが、
この単語はある意味、「可愛い」と同義語だと個人的には思ってきたわけです。
どんなに不細工でも、攻めに対するいじらしい態度や、
顔に自信のないところとか、そんなところがいとしく思える。
それが不細工受けの不思議なところ。

そんな不細工受けに開眼してしまったのは、
これを読んだからなんです↓

『聞こえない声』京山あつき 大洋図書 2006年

聞こえない声 HertZシリーズ/京山 あつき


これなんです、アマゾンでものすごい待たされたやつ。
すごい人気なんですかねー。

実は、本屋で前に見かけたとき、表紙は雰囲気あっていいんですけど、
裏表紙の受けがあまりに不細工で、
「絶対萌えないわ…」と思ってたんですが、ずっと気になっておりまして、
手にとっては戻し、手にとっては戻しを繰り返し、また戻し。
ある日本屋にいくと、いつのまにか姿が見えなくなっていました。
そうすると是が非でも読んでみたくなるのが、人というもので。
10日待って、待って、やっと読めました。

そして、不細工受け、萌ゆる!となったわけです。

しかも、野球部、ユニフォーム!ですよ~。
それだけでも萌えます。

では、あらすじを。

はじめは攻め視点。
高校の野球部部室。後輩で高校1年の引田がボール磨きをしている横で、
先輩で高校2年の今井はあることで頭がいっぱいだった。

『脱げ。脱げよ、引田』

緊張すると人を睨みつけるような怖い顔になる引田。
チビでゲジマユでヒラメのように目が離れ、おでこもちょっと広い。
そんな引田のことを、今井はいつのまにか
『かわいい。色っぽい。』と思うようになっていた。

この時点では、まだまだ引田のかわいさはわからなかった。
いや~BLには珍しい不細工さだわ~なんて、感想を抱いてました。
でも、どんどん引田のかわいさ(内面)にはまっていくのです。

『引田、引田…脱いで裸をさわらせてくれないか』

言葉にできない思いを、今井はある日抑えきれなくなり、
衝動につきうごかされて、
真っ暗な部室で引田のからだを触ってしまう。
驚く引田を残して、走りさる今井。

おいおい。ちょっとほったらかしにされた引田が
かわいそうなんやけど…。
切ないな~。引田がどんな顔して自分を見るのかが怖くて、
逃げちゃったんやろうなぁと思いながらページをめくると、
次は受け視点でした。

憧れの先輩だった今井の不可解な行動に、ぐるぐるする引田。
『今井さんと…普通にしゃべれなくなったら嫌だな…』

今井と神社まで走りにいくことになり、
神社で「もう気にすんのよしましょ」という引田に、
今井は、「気にしてくれねぇかな?オレのことを気にしてくれねぇか…って」

照れをひそませ、さりげなさを装って、でも慎重に、真剣にいう今井。
かっこいい!2人の間に流れる探り合う感覚にしびれる。

そして、無理やりのキス。

「オレを好きになってくれねぇか?」
背を向けながらいう今井。

俺の気持ちを考えてくれないと怒る引田。
「俺今日のことぜんぶ忘れます…そんで元どおり…
今井さんとやきゅう…やるんです」

ぎゅ~(胸が引き絞られる音)。なんて悲しい言葉。
引田は尊敬している先輩と先輩後輩の仲でいたいんやね。
しかも急にむりやり唇を奪われちゃったんやもんな。

でも今井は、
「隙見せるんなら手ぇ出すぜ、俺は」
なんて!俺様じゃんか~。

そんな今井に、引田は、
『ただ俺を好きだと言ってくれたら、どれだけうれしかっただろう――』

再度受け視点。
普通どおりにふるまう今井に、少し距離を感じて悲しく思う引田。
ある日星を見ながらボール磨きをしようと部室の電気を消した引田のもとへ、
電気が消えても出てこない引田を心配した今井が駆け込んでくる。
2人きりの部室。
『今井さんと元に戻れる最後のチャンスに思えた――』
引田は、今井のことを星のようだと思っていたと素直な気持ちを告げる。

「手に届かない…ほど遠くにいて、すっごい輝いてて。
俺にはホント…まぶしい」

今井も、
「触ろうとして…簡単に触れて…さわったらおまえが遠くなった」

このシーン、素敵すぎます!
引田にとってかっこよくて、頼れる憧れの存在だった今井。
今井にとって近くて手に入りそうだったのに、遠くなってしまった引田。
でも2人とも素直な思いを口にできたことで、
遠ざかった距離がまた縮まるのです。

「どうして俺なんかさわりたいんですか…?」ときく引田に、
「オメーバカだな!かわいいからだよ」と今井。

わかる!やっとわかったよ、今井!今ならわかる。
引田はか~わ~い~い~~。
ちょっとした表情とか、態度とか、言葉とか、素直なところか、
総括的にぐっときます。
顔じゃなくて、全体的に、かわいいねん!
やっと私の目にも、今井フィルターかかりました。

再々受け視点。
今井にちょっと近づけたような気持ちになった引田。
『このままでいられたら―』と思っていた。
部活のあと、いつものボール磨き。今井は横でそれを見ていた。
話の流れで「いつから俺のことかわいいと思ってたんですか」
みたいなことを聞いちゃう引田。

「ずーっとカワイイと思ってる…おまえが何やってても、
そこに座ってても、…メシ食ってても、カワイくってしょーがねぇ」
といいながら涙があふれる今井。

男泣き、かっこいいっす。熱い思い。
そんなに好きなんか~とちょっと感動してたら、

「なでまわして、ぜんぶ俺のものにしてぇ。
首も体もそこらじゅう、おまえ足もカワイイ。
おまえ自分がどんだけ色っぽいか分かってねぇ…」

ん?ちょっとセリフがエロおやじっぽい…。
いや、まあ、そんだけ好きってことで。

またキスする今井。

「…いまいさん俺は…俺は今井さんとは先輩と後輩でいたいです…」
だからキスしたくないという引田。今井が大事だから。
無くしたくないから。そばにいたいから。
だから、先に進みたくないって気持ちがよくわかる。

でもめげる今井じゃない。
「言ってくれるじゃねぇか」とキス。
帰り道でもふいうちのキス。

今井はキスがたいへんお好きなよう。なしくずし的にしちゃう。
キスされてる引田がまた愛らしい。
「気持ちがちゃんとハッキリしないと…」とか
「部室であーゆうのはダメですよ。部の連帯責任が…」とか
いうけど、結局キスされてんの。くぅ~。

最後、受け視点。
3年の卒業式のあと、引田と今井2人きりの部室。
今井の卒業後のことを考え、
引田はものすごい寂寥感に襲われ、泣いてしまう。止まらない涙。
そんな引田をあやすかのようにキスする今井。

涙も止まり、着替える引田。いきおいよくパンツ一丁になり、
どぎまぎする今井に対して、
「俺今井さんにささげます。こんなんでよかったら」

!!!

しかも、この時のセリフの引田の顔はものすっごく不細工!
いや、手ぬいた?っていう感じの。
「は?」っていう効果を狙ってるのはわかるからいいんだけど、
すっごい不細工なうえに、パンツが白のブリーフ!
グンゼか!?綿100%か!?とちょっとひとり脱線しちゃいました。
いいシーンなのに、めっちゃ笑える。

「俺は今井さんが好きです…」
どんな形でもいいからこの人のそばにいたい
ということがわかった引田。
「惚れました…」っていう引田の顔が最高にキュート!

そんな引田にうれしくもあり、
触りあったりするくらい…と
付き合うことをいいかげんに考えていた今井。
そんな今井にプリプリ怒る引田だが、結局今井も、

「おれはおまえよりだいぶいいかげんな人間だけどな…。
こんなに誰かを可愛いとか…いじらしいとか思ったことねぇよ。
ずっと死ぬまで可愛くってしょうがねぇんだろうな…」

と引田を抱き締め、ハッピーエンド!

いや~よかった。
今井のかっこよさにも、引田のかわいさにもくらくらします。

その後のちょっとグラウンドのかげとかでキスして
引田をさわったりしてる様子も収録(2ページだけど)されてます。
これは萌えますよ。

そして、さらに、続編「見えない星」も出ています!
それはまた次回に。

結論。

不細工最高!不細工最強!不細工萌える!

新しい自分を発見できた作品です。
既存の味に飽き飽きしてきた時に、一度お試しください。
どうも、こんにちは。
お久しぶりです。りったんです!!


毎日暑いですね~(;´д`)


さて、昨日の13日からお盆休みに入りました!!



私には珍しく、休み中予定がなかなかつまってますよ~!!



今日もお昼から母と私用で出掛けてました~。



そして今から、読者倶楽部支部会長の烏子氏との集まりです♪

ヘチマっちは残念ながら、忙しいようで、今回は来れないんですが、ふたりで熱く暑苦しく語ってきます!!




いってきます~♪( ̄▽ ̄)ノ″


こんばんは~ヘチマです。
やっと今日からお盆休みに入りました。
なぜかそのうちの2日間は出社しなくちゃいけないんだけど、
まあ気分は休みモードです。心も晴れ晴れ。


ところで本日ついに手にいれましたよ、「小説b-Boy9月号」!
昨日発売だったんですけど、ちょっと会社の飲み会がありまして、
ゲットしそこねたんです。
しょうがない、これも付き合いだし…と参加したものの、
飲み会ではひとりやけ酒状態になってしまいました。


さてさて、恋い焦がれた桑原水菜先生のBL読み切り小説、
期待どおりの秀作でしたよ!
濃密な世界観、そして、たいへん漢な作品です。


『犠牲獣ー五番目の太陽ー』桑原水菜 小説b-Boy9月号 2008年 リブレ出版


時は古代マヤ文明期頃。
密林に覆われたムタル国では、12年に一度の大祭が行われていた。
祭りで最も盛り上がるのが、捕虜奴隷たちによる命をかけた球戯。
チーム対チームでゴム球を争う球戯で、負けたチームは全員打ち首。
勝ったチームは助かるが、そのうちの1人だけは、
国の繁栄のために神々にささげる王の心臓の代わりである
「聖なる心臓」に選ばれ、7日後に心臓をえぐりぬかれ、死ぬ。


チーム<蛇の組>のサク・トゥークは、
「聖なる心臓」に選ばれるのを狙っていた。
なぜなら、サクはムタル国の若き王バフラムによって滅ぼされた
イクナル国の王子で、バフラムをいつか殺してやると誓って、
これまで生きてきたのだった。


サクの活躍によってチームは勝利し、サクは「聖なる心臓」に選ばれる。
7日7晩、王と肉の交わりをかわす「移し身の儀」を行うことになり、
この機に乗じて、サクはバフラムを殺すつもりだった。


ここまででページ数はまだ4~5ページくらい。
なのに、世界観とか国の情勢とかいつの間にか頭に入ってる。
現代ものじゃない時って、入りこむまで時間かかるのに、
これはすっと入れた。もう一分の隙もなくって、読者を引き込む筆力は圧倒的。
この時点で切なくなりそう…と先は読めたんだけども。


1晩目、王の褥で儀が始まる。
隙をついてサクは毒針でバフラムを刺そうとする。
しかしバフラムに殺気をかぎとられ、あえなく失敗。
バフラムはサクをその場で殺さず、7日後の儀式の時に生贄台で、


「おまえの心臓は、私が優しくえぐりだしてやる」


こわひ…。


ところで初夜っていいですね。2人とも互いを探り合う感じが素敵。
バフラムも若いくせに、手だれの親父みたいなセリフを。


「探してやろう。さあ、どこだ。おまえの聖なる泉の入口は」


ぎょえ~!聖なる泉の入口って!!いやらし~。でも素晴らしい。
ほんと、たまりません!
水菜先生の書くエロシーンは、いっつも言葉に悶絶するんですよ。
ミラージュでも、幾度となく悶死しました。
短いエロシーン描写なのに、どんっとツボをつかれる。
短いのに、カッと萌えあがっちゃうんですよね。
作品自体しっかり練られた上で、

一文字一文字大切につむがれているのがわかります。


さて、サクは失敗しても、もちろん次の手に。
2晩目、泉の中に突き刺されたバフラムのモノを、
力をこめてひきちぎろうとしたり。
↑どうやらさんざん訓練したらしい。すごい。
いつ?どうやって?誰とさ!?なんだかサクの過去が思いやられる。


3晩目、口でバフラムのモノを噛み切ろうとしたり。
口に入れる前に察知したバフラムに阻まれちゃうんですけどね。


このあたりから2人はぽつりぽつりと話をしだす。
そしてサクはバフラムの悲しい過去を知ってしまう。
王子であったがゆえの苦悩。国を思う上での切ない行動。
バフラムの思いに共感していくサク。

いつしかサクはバフラムへの殺意が薄れていき、見つめるようになる。
バフラムもサクへ執着しはじめ、サクの瞳を覗き込んだり、
「…おまえは…神々のものだ。私のものではない。

わかっているさ…そんなこと」
と心が揺らぎはじめる。


そして6晩目。
もうお互いに熱い感情を持っているのに、
それをはっきりとは言葉にしない・できないのが切ない。
バフラムの言葉に泣けました。


「おまえは生贄。神々のもの。だが、この部屋にいる間は――私のものだ」


サクも、


『この一瞬が永遠になるといい。夜明けなど来なければいい。』


2人の狂おしい感情がひしひしと伝わってきます。
はっきりいって、エンディングは悲しい終わり方です。
でもこの終わりしかないっていうのがよくわかる。
それがまた寂しい。


7晩目、「聖なる心臓」を民に披露する巡行で、
サクはイクナルの生き残りに火打石ナイフを渡される。
その行動と引き換えに命を落としたイクナルの生き残りに、
サクは自分はイクナルの王子で、
バフラムを殺すことが生きる理由だったことを思い出す。


王の褥で最後の「移し身の儀」。
サクはナイフを振り下ろす!
…しかし刺せない。
そしてバフラムはサクの殺意に気づいていながらも、
何もしなかった。


「なぜ…とめなかった」と問うサクに、バフラムは、


「おまえを神々に渡すくらいなら――この場でおまえに討たれたほうがいい。
おまえを失いたくない」


バフラム~~!!!感動。
変な名前とか、読みにくい名前やなとか思って、ごめん!
いい男やな~、あんた!
しかも、サクを失うぐらいなら、自分が生贄になる、とまで言っちゃうんですよ!
「聖なる心臓」をささげないと国は滅びるのに、何よりもサクが大事。
L・O・V・E、サク!なんですよ、バフラムは。


そんなバフラムを、サクはたしなめ、
「俺はおまえの心臓になった、だから捧げてくれ」という。


「おまえが俺を神に捧げれば、俺は永遠に、おまえのものになれる」


王として国を守り、率いていく者としてバフラムの存在は必要。
サクは「聖なる心臓」として、バフラムとひとつになる道を選ぶ。


「…永遠などいらぬ…。王になど、ならなければよかった…ッ」

と泣くバフラムにシンクロ。サク~~~っ!!!


そして終幕。
「聖なる心臓」を神々に捧げるため、


バフラムの手が、静かに、供養のナイフを持ち上げた。


ここで完結。


最後、ナイフを「持ち上げた」と書かれているところに、また泣ける。
「振り下ろした」っていう命を奪う描写じゃなくて、
もしかして何かあるかも、と一縷の希望を残してくれてるのがうれしい。

読者として救われた感じ。


読後は寂寥感に襲われ、しばし心が無になりました。
奪う者と奪われる者。こういう愛の形、嫌いじゃない。でも悲しい。
最近ハッピーものばっか読んでたから、よけいに胸にくる。
深い、深い、静謐な余韻。


こういうストーリー展開はどっかで読んだことあるけど、
やっぱり書き手が違うとまったく違うもんですね。
そんでもって、読み切りなんかじゃもったいない!
きっといろんなエピソードがあったはずなのに、
だいぶ削ってる感じがする。2人に焦点が絞られてていいんだけども。


ちなみにバフラム視点から見た7日間のサイドストーリーが
「フェニックス」の鬼畜特集号に掲載されるって水菜先生のHPに
書いてありました。
今回はサク視点の部分が多かったので、バフラム視点はすごく楽しみ。
でも、この悲しさをまた味わうのか、と思うとちょっとしりごみ。
結局、気になるから、買うんだけど!9月20日発売です。


総括すると、『犠牲獣』はとってもいい作品です。
切ない、悲しいの嫌いな人にはきついと思うけど、

これを読むと、なんとなく大人の階段一歩のぼれる気がする。
タイトルの意味も読んだらわかります。
ミラージュとはまったく系統が違うけど、
水菜節がいきいきと光輝いていた。


でも、ちょっと某野球漫画読んで、心の安寧を取り戻してきます~。