新日本プロレス「BEST OF THE SUPER Jr.XXI 優勝決定戦」
2014.6.8 東京・国立代々木競技場第二体育館 観衆3014人(満員)
3.タッグマッチ(20分1本勝負)
永田裕志&×キャプテン・ニュージャパンvs○後藤洋央紀&柴田勝頼
[10分49秒 昇天・改→片エビ固め]
評価:★★★★★★☆☆☆☆
寸表:キャプテンの活躍の場面が過去最大だったんじゃないか!?っていうくらいに白熱した展開が続いた!まあ永田vs柴田がこのカードだとクローズアップされやすいがキャプテンと柴田が向き合った時異様な空間が会場に立ち込めた。
過去柴田はキャプテンとぶつかったことがあったかどうかはちょっと忘れてしまったけどキャプテンと柴田が最初レスリングの攻防を見れてくれた時は会場から笑い声と『あれ?キャプテン凄くね?』って声があちこちから聞こえてきた!最近のファンは知らないかもしれませんがあのマスクの下はアマレストップクラスなんですよ!だからこう柴田とレスリングを見せてくれた時は手汗握ってしまいましたよ、思わずね。
しかしレスリングで苦戦した柴田は脇腹にニーを入れるとキャプテン悶絶・・・あぁ、やっぱりキャプテンかってね(笑)。あれだけのレスリング見せてくれたんだから期待しまくった矢先にヒザ一発で悶絶しちゃったから私も真剣な眼差しから思わず笑いになってしまった(笑)。
そして向き合った永田vs柴田、二人とも殺気という殺気をぶつけて激しい打撃を繰り出していった、中々今の新日本プロレスでは見られないシーンだ。相手をそのまま病院送りにしてしまうんじゃないかっていう攻撃を互いが受け、互いが攻めるっていう展開がね。
試合はキャプテンが奮闘して後藤を丸め込むなどあわやのシーンがいくつもあったが昇天・改の前に沈んだ!永田と柴田が試合後もやりあっていたが昔から因縁がある両者なだけに再びシングルで交わる日もそう遠くないかもしれない。何せこの後のシリーズはKIZUNA ROADを除けばG1 CLIMAXだからね。G1で同ブロックに組まれれば二人のシングルが見れる!
永田裕志がGHCヘビー王者ってこともあって新日本でもシングルマッチが組まれにくい状況下ではあるけれどもG1は間違いなく出場してくるだろう。柴田も去年のG1以降は後藤と同級生タッグを組んでからはシングルが組まれるケースが少なくチャンスだったNJCもシェルトン・X・ベンジャミンによって阻まれている。
柴田勝頼には因縁の相手とされている中邑真輔、オカダ・カズチカ、棚橋弘至、そしてこのカードに永田裕志まで加わった。おそらく中邑真輔とオカダ・カズチカはブロック的にカードが分けられる可能性がでかいからこの二人のどちらかとはG1でぶつかることができるだろう。まあ筆者の予想ではオカダだが・・・そして残りは永田裕志と棚橋弘至のどちらかとなるわけだが・・・私の勘だと永田裕志とは同ブロックになる予想があるので是非この二人のシングルが見れることを期待したい!会場は・・・理想は後楽園ホールだがこのカードの存在はでかいため札幌か大阪のどちらかか?
試合後に激しく張り手を交換しあった両者、シングルマッチが早く見たい&キャプテンの奮闘が素晴らしいと思える試合でした。
フォト:32枚
▼試合経過
永田対後藤で試合がスタート。後藤がショルダータックルとローキックで先制するも、永田がエルボー連打で巻き返す。
その後、キャプテンが柴田を指名し、ライトニングタックル。これでグラウンドの攻防になると、両者一歩も引かず。一旦離れ、キャプテンが再びタックルに行くが、柴田が膝蹴りを合わせ、場外に追いやった。
続いて柴田はフライングメイヤーでキャプテンを投げ、フェイントで控えの永田にランニングフロントハイキック。そして、キャプテンにはローキックを食らわせた。
これでキャプテンが孤立してしまい、後藤が逆片エビ固めで追い打ち。苦しくなったキャプテンは、エルボー連打で柴田に逆襲。だが、柴田がパンチ&逆水平チョップ連射で追撃し、さらにミドルキックを見舞う。
しかしキャプテンは、カウンタージャンピングショルダータックルで柴田に逆襲。ようやくタッチを受けた永田が、ミドルキック3連射から串刺し攻撃を狙う。だが、柴田がカウンターフロントハイキックで迎え撃ち、エルボー連打から串刺しドロップキックに行く。すると、永田が追走式串刺しフロントハイキックで妨害し、エクスプロイダーで追い打ち。
エルボー合戦を挟み、永田がフロントハイキック、フェイント式低空ドロップキック。しかし、柴田ががカウンターフロントハイキックで巻き返し、張り手、バックブロー、ミドルキックを見舞った。
永田対後藤の場面。後藤がミドルキック連射、串刺しニールキック。そして、追走式ラリアットを狙うも、永田が腕固めで捕獲。これを柴田がスリーパーホールドで妨害するも、キャプテンが背後から組みつき、ジャーマンスープレックスホイップで叩きつけた。
キャプテン対後藤の場面。キャプテンがラリアットをかわし、アトミックドロップ、フライングボディアタック。これで永田組のトレイン攻撃となり、キャプテンが串刺しバックエルボー、永田が串刺しフロントハイキック、エクスプロイダー。そして、キャプテンがダイビングヘッドバットで追撃する。
続いてキャプテンはヒラボトムで後藤を叩きつけ、カリビアンデスグリップを狙う。しかし、後藤が顔面にヘッドバットを見舞い、牛殺しで逆転。
永田と柴田が場外で番外戦を繰り広げる中、キャプテンが下からの前方回転エビ固めで後藤を押さえ込む。これを後藤が返すと、キャプテンが蹴り脚を取らせ、反対の脚で延髄斬りを浴びせる。
しかし、後藤が追走式ラリアットでキャプテンを吹き飛ばし、昇天・改で轟沈した。試合後、永田と柴田はなおも激しい張り手合戦を繰り広げた。
後藤「IWGPタッグ負けて、この間次期挑戦者決定戦で棚橋、真壁に負けたけど、俺は全然諦めてねぇから。今獲らないと獲れないと思ってるから。この次も引き続きタッグベルト狙っていきます」
※柴田はノーコメント
──柴田選手とかなり感情的にやり合っていましたけど。
永田「これが新日本だろう。久しく新日本では感じれない刺激だからさ。今ノアではこんな試合は当たり前にやってっから。ノアではっていうのが問題だよね。新日本ってなんだ? 感情、怒り、悔しさ、妬み、そういうものをごちゃ混ぜにしてぶつけるような試合が新日本だろう。あいつらだけか、新日本でそれが感じられるのは? そういうものをさらけ出して、ぶつけ合うのが新日本の闘いだろう。
新生・新日本、まさかそういうものを捨て去ったわけじゃねえよな? もしそういうものがないなら、また持ち込めばいいだけだから。俺はまだまだやるぜ。46歳、永田裕志。アンチエイジングって言ってるけど、『これで46?』って言われるけど、俺は普通のことやってるだけで。今までの46歳がだらしなかった。だから、そう見えるだけで、俺は普通だよ、こんなこと。見てろよ!」
※キャプテンはノーコメント