こんなに絵になるギタリストというのは、布袋さんを置いて他には、ここ日本にはそういないよなぁと、ほんっとに思わされたLIVEでした!
ギターの持ち方、構えるポーズ、弾く仕草、動きの1つ1つ、所作の全てがカッコいい!!(見終わったらとにかく左足を上げるステップを真似したくなる!)
チャック・ベリーの時代からギターを弾く者がいかにカッコよく弾き、そして個性的に見せるか、オリジナリティを追求してきた形がここにあると思える、これも継承してきたある種GUITERHYTHM的なイズムなのではないかと思いました。
そう考えたら、最近魅せるギタリストというのがあまりいない、減っているのかなぁ、そもそもバンドに置いての2トップ、ヴォーカル、ギタリストの2大カリスマがいるバンド(THE BEATLES、THE ROLLING STONES、Led Zeppelin、BOØWY、THE BLUE HEARTS、Hi-STANDARD、etc…)というのがこの21世紀にはなかなか誕生していないのもまた事実、なのかなぁとかも思いました。
それはそれとして、本題のLIVE、いやGIGは、35周年を記念して色んなテーマを持って今年行われるシリーズの第2弾、BEAT2は、
「GUITARHYTHM伝説'88~ ソロデビュー再現GIGS」
ということで、28年前にソロデビューGIGSが行われた、東京 代々木第一体育館、そして大阪 大阪城ホールで「再現」と銘打って行われたんですが、当初はそのまま再現することも考えたとのことでしたが、それではGUITARHYTHMの精神に反するのではないか、それは、自分をコピーしない、超えていくということが自分にとってのGUITARHYTHMだから、今の自分が表現するGUITARHYTHMであるべきだと、2016年の音、表現方法で再現され、そこにまた布袋寅泰という人のアーティスト性、ミュージシャン、ギタリストとしての在り方、いや、生き方そのものと言った方がいいのかも知れない精神が見え、それは「更新したい、超えていきたい」という思い、それがこのBOØWYから出発し、ソロ、COMPLEX、そしてまたソロへと、常に新しい自分、ロックンロール、音楽を追い求め、扉を開け続けてきたミュージシャン、人だからこその35周年のこの再現LIVEではなかったかと思います。
「あの時は真ん中に立つことに慣れていなかった」
と28年前のステージを振り返り、正直な気持ち、あの日の悔しさも口にし、そして
「超えることができた」
と、この日のステージを総括し、そして
「俺はまだまだ辞めないぜ」
という、果たしてこれは盟友へのメッセージの意味合いも込められているのかどうか?なんて勘ぐりたくもなる言葉の後に、夢という言葉がある限り的なMCから最後の曲は、DREAMIN'
って、カッコよすぎます!!
そして、この日は開演前、そして終演後も、会場にはずっとDAVID BOWIEが流れ、LIVEではSTARMANのカバーも披露され、DAVID BOWIEへの愛、敬意に満ち溢れていた中思ったのは、布袋さんもきっとDAVID BOWIEのように生涯現役、変化を恐れず、まさにChanges、常に新しいことを追い求めていき、そして我々を魅了し楽しませてくれはるんだろうなぁ、そんなことを思いもしました。
終演後には、なんとご本人にご挨拶させて頂けるチャンスも頂き、初対面の僕に自ら握手をしてきてくださり
「どうでしたか?」
と気さくに話しかけて頂いて、興奮を伝えると、
「そのことをぜひラジオでみなさんに伝えてくださいね」
と優しく声をかけて頂き、
「布袋さんとお話できる日が来るなんて、高校生の時の自分が知ったら卒倒すると思います!」
と最後に言ったら、とても優しく微笑んでくれたこの日のことを、僕は、僕にとっての伝説2016としてこの先一生忘れることはないでしょう!!