米国のパーソナルコンピューター(以下、パソコンと言います)製造メーカー、「 アップル社」が、携帯用の音楽プレーヤー
iPodの機能を盛り込んだ携帯電話を発売して、新に携帯電話事業に参入すると、9日発表しました。新商品名は、iPhone(アイフォン)と言います。
iPhone は、アメリカでは6月から発売、その後、ヨーロッパ、アジアで販売されていく予定ですが、日本での発売はまだ決まっていないという。
iPhoneについて、公表された概要は、手のひらサイズの長方形で、厚さ1.2センチの薄さで、ボタンは一個です。操作はタッチパネルで行なうようです。音楽や動画を記録再生も出来ます。その他、無線LAN機能も備え、インターネットに接続も可能に成っています。勿論、カメラ機能も有ります。
以上、iPhone の公表された顔を紹介しましたが、操作をタッチパネル式にしたことは、評価出来ると思います。街角とか電車の中で、せわしく親指を動かしてメールを打つ操作をよく見かけます。この文字打ち操作は、慣れても時間もかかり、かなり難しい操作ですからね。
現在の iPod は音楽をダウンロードするには、パソコンを介して行なう仕組みに成っていますが、iPhone ではインターネットに接続できますから、パソコンを介する面倒さが有りません。この iPhone は、iPod の延長線上のグッズと言えます。
ところで、携帯電話の世界シエアの60%は、フィンランドのNOKIA(ノキア)、アメリカのモトローラ、韓国の三星(サムスン)の3社で占められています。日本メーカーのシエアは、松下電器、NECなど全てを併せても10%に過ぎません。(2005年度データ)
この日本メーカーの不振の主な理由は、世界に通用する、「世界標準」ではない方式が採用されているためのようです。
現在の世界標準は、「GSM」ですが、日本の主流は「PDC」を採用しています。第二世代の反省を踏まえて、第三世代の携帯電話では世界に評価され、世界に通用するシステムを開発してもらいたいものです。
GSM:Global System for Mobile Communications
PDC: Personal Digital Cellular
尚、同社は、1984年以来、マッキントッシュ(Mac)の愛称で、独自のOSを採用した、パソコンを製造販売して来ましたが、現在ではパソコン以外のiPod、iPhoneなどの商品を幅広く扱って行くことに対応して、社名を「アップルコンピューター」から「アップル」に変更する事も同時に発表しています。
社名を変更までした「アップル」には、パソコンから脱皮して新事業を展開する熱い情熱が感じられますね。