週中競馬記事(2024年1月10日)~リーディングサイアー展望・回顧~ | ブログ

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今週から京都・中山・小倉の3場開催

実施重賞はG2日経新春杯、G3京成杯、G3愛知杯の3重賞

 

●1位(20位)シルバーステート(7017万4000円)(1勝)

※順位後の( )は2023年順位

本年は開幕週3日開催の実施で、まさかシルバーステートから入ると全く想定していなかったのですが極僅かの差で2位を抑え首位。

 

G3京都金杯2着、G3中山金杯1着リカンカブールなどで好スタートも、昨年20位に初めて入ったように本年も11位~20位にはランクすると思われます。それでも23年は10億円を超えた程度で世代数が増えるといってもここから年間10位以内というのは難しいでしょう。7000万超えでトップの週間成績自体は素晴らしいものなので称賛すべきかと。

 

日経新春杯には前走G1ジャパンカップ11着ショウナンバシットが登録。

日経新春杯にも登録馬があり、開幕週のロケットスタートに続きG2重賞も勝つようなら、といったところですが2走前のG1菊花賞も11着、G1日本ダービーも16着とG1中のG1といった相手関係とはいえ芝2400m以上では距離が長いという印象も。G2神戸新聞杯は0秒4差7着、時計は優秀といっても馬場に拠るものでレースレベル自体も懐疑的。OP(L)若葉S勝ち馬でG1皐月賞では5着なので、その時点で終わっていなければ1800mや2000mで良いようなタイプにも思えます。

 

京成杯にはアスクナイスショー、エコロマーズの2頭が登録。

アスクナイスショーは2歳10月東京でデビューし中山芝2000mの2戦目で勝利。該当コースの勝利経験はありますが一気の相手強化で。想定は新馬戦騎乗の大野拓弥。

エコロマーズは2歳7月福島芝1800mで新馬勝ち、2戦目の1勝クラスアスター賞5着、前走G3サウジアラビアロイヤルC5着以来3ヶ月ぶり。昨年は皐月賞馬ソールオリエンス勝利のレースとなりましたが9頭立ての勝ち馬だけが抜けていたようなレース。対して本年は登録時点で16頭、例年以上に全体のレベルが高いと思われこの実績では。G1朝日杯フューチュリティステークス2着エコロヴァルツ、G3シンザン記念2着エコロブルームなどエコロ冠名馬の活躍が目立つ世代ですが。想定は内田博幸。

 

愛知杯は産駒登録なし。

 

●2位(17位)ジャスタウェイ(7015万7000円)(2勝)

ジャスタウェイが2位というのも以外でしたが、こちらは年間16位まではランクを上げたことがあり産駒デビュー2年目でそこまで順位を上げましたがそこからのランクアップはなく昨年も20位以内には顔を出すといった程度。こちらもG3京都金杯1着コレペティトールに拠る所が大きく最終的には本年も11位~20位以内といったところでしょう。

開幕週の上位2種牡馬は年間50位以内に入らないような種牡馬が東西金杯で勝ち馬を出して偶発的に初回集計時のみ10位以内といったものではないのですが、最終的に年間10位以内は厳しいでしょう。無論どちらも良い種牡馬なのですが種付頭数や血統登録数の関係もあって無理なものは無理なので。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

この状況からもトップ10内で安定して推移するという想定するのは難しく。

 

●3位(9位)エピファネイア(6297万8000円)(3勝)

先週はG3フェアリーSなど3勝。

本来はこのような上位で推移して、種牡馬としても同期のキズナとともにドゥラメンテやロードカナロアとリーディングサイアーを争う種牡馬と考えますがデアリングタクトやエフフォーリアのように3歳でピークを迎え古馬になって伸び悩むという傾向が強くどこまで耐えられるか。とはいえ2歳馬も走るでしょうし3歳世代はかなり良いようなので本年もトップ10内は問題ないでしょう。

 

開幕週も全て3歳馬による勝利で本年は早くも重賞制覇を含む好スタート。東西金杯の出走馬は大きく敗れており「古馬が・・・」というより該当レースに関しては総合記事でも多少触れましたが敗因は明らかなので。

G3フェアリーSのイフェイオンはフェアリーSの勝ち時計としては早いのですが、OP(L)ジュニアCや他の3歳中山芝1600m戦と比較して時計を要しているので、厳しい外枠から押し切ったことなどをどのように評価するかでしょう。

 

日経新春杯にはブローザホーンが登録。

古馬の重賞勝ち馬も全くいないわけではなくブローザホーンも昨夏の北海道地区でG3函館記念3着、OP(L)札幌日経オープン2着に1秒、6馬身差の圧勝とこのメンバーに入ってどうかですが強いことは強く実力を発揮すればとなりますが2番人気で出走したG2京都大賞典を心房細動で競走中止、それ以来の3ヶ月ぶり。腱などを故障したものとは違い特別登録しているので問題ないはずですが懸念材料にはなってしまうでしょう。未勝利勝ちは函館芝2000mでしたが以降中山芝2500mで2勝、京都芝2200m、札幌芝2600mの勝利で根幹・非根幹距離といったものではなく京都芝2400mのようなコースよりも、もっと器用さを要求されるコースが向く印象も。想定は菅原明良の継続。

 

京成杯にはジュンゴールド、ダノンデサイルの2頭が登録。

ジュンゴールドは2歳8月小倉の芝1800m戦を差し切って、2戦目の1勝クラス紫菊賞を逃げ切りの2戦2勝。キャリアも浅く脚質に関してはどちらか判別しかねますが、出たなりといったタイプの坂井瑠星なので基本は先行タイプでしょう。1ハロン延長で中山に替わりますが本来は今回のコースが向くはすで平坦の中距離を最速上りで切れた方が意外、コース適性より今回は輸送などがポイントでしょう。といっても友道厩舎所属馬でホープフルSではなく、こちらをキッチリ取りに来たはずですし皐月賞のスクーリングのようなところもあるのではないかと。G3フェアリーS勝利のイフェイオンと同じくエピファネイア×ゼンノロブロイ配合というよりは2歳戦の結果からはジュンゴールドと同じ組み合わせだったのがイフェイオンで重賞では先に結果を出したと見るべきで、だからといって中山重賞で有効なデータとはしませんが悪い材料ではないでしょう。オーナーサイドの周辺は気になるところですが名義も変更されていないので。想定はデビュー戦から騎乗している坂井瑠星の継続。

ダノンデサイルは2歳10月に東京芝1600mの新馬戦4着。当時の勝ち馬は同じエピファネイア産駒のファビュラススターで開幕週の中山芝2000m1勝クラスを連勝。2戦目の京都芝1800m戦を勝ち上がり、前走G3京都2歳S4着。前走に関しては直線ゴチャ付いた中で最速上りの0秒1差。一発で捌けなかったもので馬の間を割れないタイプかも知れませんが当時の勝ち馬でG1ホープフルS2着のシンエンペラーよりも本来はこちらの方が強いというか、昨年の京都2歳S組では現段階で本馬がトップと見ます。想定は横山典弘なのでデタラメに乗られるのでしょうが大ポツンからの大外一気が向くようなタイプとも。新馬戦もそうだったのですが、ここも横山武史騎手が有力馬アーバンシックの想定なので勝ちに行かないということがなければこちらが勝ち切ってしまっても。ダノンデサイルの方は人気薄かも知れませんが登録2頭はどちらも有力と見ます。

 

愛知杯にはテリオスマナが登録。

前走は23年6月函館の2勝クラス北海ハンデキャップ3着。6ヶ月半ぶりの出走ですが2勝クラスから2階級格上挑戦なので「古馬のエピファネイアが・・・」といったことではなく基本的には無理でしょう。登録段階からフルゲート割れなので出走は可能で本年は2020年以来の小倉芝2000m実施。全2勝は1回小倉開催1月の芝2000m戦ゆえの登録と思われますが、翌日の小倉芝2000m2勝クラス玄海特別にも兼登録はされています。記載時にハンデは発表されていないのでわかりませんが軽量になることは間違いないのでベスト条件でハンデ差を生かして嵌れば。想定は藤懸貴志で小倉で乗る騎手ということもありそうですが、テン乗りでも軽量を見込んでのものでしょう。牝馬限定重賞の21年G3マーメイドSシャムロックヒルが唯一の重賞勝利で当時はハンデ50キロの騎乗で勝利。

 

●4位(1位)ドゥラメンテ(6208万1000円)(3勝)

開幕週は3勝クラス特別など3勝。重賞では勝ち馬こそ出ませんでしたが入着馬は出して2023年リーディングサイアーが本年も好スタートとして良いでしょう。昨年も最初の重賞制覇は3月のG2フィリーズレビュー シングザットソングだったので焦る段階でもなく、全体で5世代しかなくサンプル数は少ないのですが過去1月の重賞勝利もないので。

 

日経新春杯には産駒登録なし。

 

京成杯にはドゥレイクパセージが登録。

2歳8月札幌芝1800mの新馬戦を勝利してOP芙蓉S3着以来3ヶ月ぶり。前走も内容などは特に良くないと見ますが、新馬戦は5頭立て1000m通過65秒0のスローで通過順通りに1着~5着まで決しジョアン・モレイラの騎乗とかなり再現性の薄いもの。ノーザンF生産の堀厩舎所属馬ですが社台オーナーズグループの名義なので過度の期待を懸けるのも。想定はレイチェル・キング。昨年のWASJや今回の短期免許でも既に中央勝利はしていますが、同じく女性騎手のホリー・ドイル同様にかなりファイトするタイプで御せない割に出して行く印象。その良い面が出たのはジュニアCキャプテンシーで悪い面が出たのは堀厩舎所属の中山金杯サクラトゥジュールになると思います。

 

愛知杯にはセントカメリアが登録。

昨年末の3勝クラスサンタクロースS勝利から22年G2ローズS9着以来2度目の重賞出走予定。全4勝は芝2000mで距離はベストも阪神2勝、中京2勝の4勝で小倉は3勝クラスで1走して12着。アドマイヤラクティ、アドマイヤジャスタといった重賞勝ち馬の下で兄弟の活躍馬は牡馬など机上のデータなどからはあまり狙えないタイプとなるでしょうか。想定はG3フェアリーSで本年早くも重賞勝利の西村淳也。

 

●5位(7位)モーリス(6175万8000円)(2勝)

開幕週はOP(L)ジュニアC、3勝クラス特別の2勝。土曜にいきなり2勝し日・月は未勝利でしたが順調なスタートでしょう。

 

OPジュニアC勝利のキャプテンシーは1分32秒5で逃げ切りとかなり速い時計だったのですが、馬場が速く中山マイルを最内枠から押し切った結果でこれをあまり評価するのも。同じ中山芝1600mでG3フェアリーSは1分34秒0ですが未勝利で1分33秒4が出た日だったりでペースなどもあると思われます。月曜最終の2勝クラスが1分32秒5の同タイムで単純な勝ち時計の比較だけではこのランクに。昨年は1月5日のジュニアCでクルゼイロドスルが1分33秒7、1月8日の最終レース2勝クラス中山芝1600mが1分33秒9なので時計自体その程度は出るのでしょう。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

 

●6位(11位)ドレフォン(6077万1000円)(3勝)

開幕週は1勝クラスなど3勝。特別戦で勝ち馬は出ませんでしたが3歳マイル重賞で上位入着馬を出すなどして6位と好スタート。昨年の段階で11位までランクを上げて本年が産駒デビュー4年目、勝利回数では既に上位となっているように初の年間トップ10内入りは有力でしょう。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

長距離をこなす産駒も1頭ですが出しており、皐月賞勝ち馬ジオグリフも出していますが中長距離が得意とは言えないので芝2000m以上の今週3重賞は仕方ないところでしょう。

 

●7位(16位)ゴールドシップ(5454万2000円)(2勝)

開幕週はOP万葉Sワン・ツー、2勝クラス特別勝利などで週間5000万以上獲得の7位とトップ10内でスタート。1位シルバーステート・2位ジャスタウェイとタイプは違えどゴールドシップも20位以内にはランクインといった過去成績なのでどこまで踏ん張れるか。

 

OP万葉Sはメイショウブレゲが格上挑戦で勝利しましたが中京実施の期間も含め19年ナカヤマフェスタ、20年オルフェーヴル、22年1着ゴールドシップ・3着オルフェーヴル、23年1着オルフェーヴル、24年1・2着ゴールドシップ、3着オルフェーヴルと本年はメロディーレーンが3着したようにステイゴールド系が強いレース。

 

日経新春杯には産駒登録なし。

 

京成杯にはキャントウェイト、マイネルフランツの2頭が登録。

キャントウェイトは9月の新潟芝2000mでデビューということで夏競馬最終週の23年3回新潟新馬戦を勝利。2戦目でOP芙蓉S2着の3ヶ月ぶり。同じ中山芝2000mとはいえ2歳9月のレースで芙蓉S組がここでどのようなレースをするのか、既に書いていますし積極的に推したいとは思いませんが。想定は柴田大知の継続。

マイネルフランツは1勝クラス葉牡丹賞2着から。新馬戦は2歳9月の中山芝2000mで前走同様に勝ち馬はトロヴァトーレ。クラシック戦線でも有力と見られるトロヴァトーレとそれほど差のない競馬をしていますのでそのような意味で注目でしょう。着差以上に実力差はあるようにも感じますが。想定はG3中山金杯を勝利しG3フェアリーS2着の津村明秀。

 

愛知杯にはウインピクシスが登録。

前走はG3ターコイズS16着と大敗していますが全4勝は芝1800mで昨年のG3クイーンSでは2着。ということで1800mベストも、中山マイルで外枠を引かされた前走よりは2000mの方がまだ向くでしょう。昨年は1回小倉芝1800mの3勝クラス壇ノ浦Sで逃げ切り、その勝利を含め4勝中3勝時に騎乗の松岡正海に戻る想定。

 

●8位(14位)ダイワメジャー(4451万6000円)(2勝)

先週は2勝クラスなど2勝。昨年の結果からトップ10内復帰は難しいと見ましたがG3シンザン記念2着エコロブルームなども出て本年はトップ10内のスタート。

 

シンザン記念のエコロブルームは東京で2戦しての京都出走と初の右回りでとまどったとの騎手コメントも出ており収得賞金加算もあったので及第点の走りでしょう。NHKマイルカップも東京ですし左回りに戻れば、今回それでも連対と右回りも言うほど悪くはないでしょうし。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

 

●9位(96位)パレスマリス(4165万1000円)(1勝)

先週はG3シンザン記念ノーブルロジャーのみ出走でしたが、そのノーブルロジャーのシンザン記念勝利でトップ10入り。昨年のG1朝日杯フューチュリティステークス ジャンタルマンタルと同じ父で鞍上も川田将雅、直線で馬場の真ん中に持ち出して押し切るようなレースぶりも同様。これがパレスマリス産駒の持ち味ということでもないはずですがこの世代に良い馬が揃っているのでしょう。

 

今週の重賞に産駒登録なし。

中央で現在血統登録されているのは21年産現3歳6頭で3頭が勝ち上がり、うち2頭が重賞勝ち馬。

 

●10位(10位)ルーラーシップ(3953万3000円)(2勝)

先週は1勝クラス2勝で10位スタート。昨年も10位で近況からは大体この程度の順位に落ち着くでしょうしルーラーシップらしいスタートとも言えるでしょう。

 

G3フェアリーSの1番人気スティールブルーは後方から追い込んで4着。中山マイルがいかにも合わない印象で敗れましたが、左回り東京のG3クイーンCなどの方が合うでしょう。重賞連続入着ですが1勝クラスにも出走は可能なので。

 

日経新春杯にはリレーションシップが登録。

近走はスプリント戦に使われており想定は高田潤。障害試験にも合格しているようで出走するならばその前に使うといったところでしょう。

 

京成杯にはロジルーラーが登録。

2戦目の2歳7月福島芝1800mで勝ち上がり、G3札幌2歳S7着、1勝クラス葉牡丹賞5着から。半兄ムスカテール、全兄グロンディオーズということで古馬になってからもう少し長いところが合うようにも思いますし現段階のここでどの程度走れるか。想定は松岡正海の継続。

 

愛知杯には産駒登録なし。

 

 

・11位以下

昨年のトップ10内で本年もトップ10内に入るであろうロードカナロアやキズナは出遅れているということもなく11位キズナは10位ルーラーシップと獲得賞金で100万円未満の差、14位ロードカナロアも1000万円差のない状況で次回にもトップ10入りするでしょう。

 

キズナは日経新春杯インプレス、サヴォーナ、リビアングラスと有力馬も登録。愛知杯にも4頭登録など重賞以外でも賞金加算はあるでしょうからいきなり上位に顔を出しても。

 

日経新春杯の他の有力馬はサトノダイヤモンド産駒からG2神戸新聞杯など重賞2勝サトノグランツ、22年G1阪神ジュベナイルフィリーズ2着シンリョクカ。

ハーツクライは本年未勝利で出遅れ気味ですが入着賞金などはあって獲得賞金1700万円台の現在28位。G2青葉賞2着、G1日本ダービー3着ハーツコンチェルトが登録され実績からは有力も右回りをこなせるか。

 

京成杯ではスワーヴリチャード産駒で1勝クラス百日草特別勝利のアーバンシック。新馬・1勝クラス特別連勝で距離も克服済みと有力で想定も昨年勝利の横山武史。この世代はHighclere一族の当たり年のようですがG1ホープフルステークス勝利のレガレイラと母が全きょうだいのスワーヴリチャード×ハービンジャー配合。祖母ランズエッジの産駒ロカ(レガレイラの母)、エッジースタイル(アーバンシックの母)、その妹のルーラーシップ産駒ブルークランズがG1阪神ジュベナイルフィリーズ2着ステレンボッシュの母など

Highclereやウインドインハーヘアというよりもランズエッジ一族の出来が非常に良いとすべきなのかも知れません。

他にヴィクトワールピサ産駒グローリーアテイン、ブラックタイド産駒で母アパパネの切れ者バードウォッチャーこちらは東京の新馬を速い上りで勝利しており中山でも同様の競馬ができれば。もう1頭挙げて置きたいのはウインバリアシオン産駒の青森県産馬ハヤテノフクノスケ。マイナー種牡馬の産駒でそのような背景から低く評価されがちでしょうがかなり強いと見ます。本年は相手も強いのですがこのメンバーでも十分にやれるでしょう。

 

・3歳新馬戦

出馬頭数なども多く新馬メモ記事などをやり切れませんでしたが、そちらは2歳新馬戦で終了ということで

先週の新馬戦で注目馬としては京都芝1800mの新馬戦を勝利したオルトパラティウム。時計面などは平凡で公式ホームページの通過順では2‐2となっていますがゲートの音に驚いて出遅れたようで後方から外を通って一気に2番手まで押し上げ4コーナー手前で先頭に並び掛けると2着に3馬身差半差の勝利。追われてからもクビが高くレース自体はかなり下手のいかにも若駒といったものでしたがそれでいてこの強さなので同じくエピファネイア産駒のビザンチンドリームの様にレースはかなり下手でもポテンシャルがかなり高いタイプでしょう。重賞勝ち馬の母ザレマから芝のトップホースがついに出た、とするのは早計でしょうが今後も非常に楽しみな存在。

 

 

・母の父部門

1位(1位)ディープインパクト 9361万2000円

2位(2位)キングカメハメハ 6812万9000円

3位(16位)ゼンノロブロイ 5411万800円

4位(61位)コロナドズクエスト 4567万9000円

5位(21位)エンパイアメーカー 4458万円

 

( )内順位は昨年の順位で母の父部門は本年もトップ5を追うようなスタイルで。

首位ディープインパクトは3勝クラス特別2勝を含む4勝、G3中山金杯ではククナが2着。重賞勝ち馬は出ませんでしたが、母の父部門では初めて首位を獲得した昨年の勢いそのままに好スタート。

2位キングカメハメハはOP(L)すばるSなど3勝。昨年はディープインパクトに及ばず2位で母の父部門4年連続首位は逃しましたが、こちらも好スタート。本年もこの2頭の首位争いになると思われます。

3位ゼンノロブロイはG3フェアリーSイフェイオンなど3勝。

4位コロナドズクエストは5頭の出走もG3京都金杯コレペティトールの勝利と1勝クラス3着馬が出てランクイン。

5位エンパイアメーカーはOPポルックスSの1勝。1勝、2着4回、3着1回など11頭出走で10頭入着という非常に高い入着率。

 

・京都金杯

父ジャスタウェイのコレペティトールが勝利。母の父コロナドズドクエストは4位。

母の父コロナドズドクエストは本年重賞初制覇、通算4勝。

重賞制覇は21年G3プロキオンSメイショウカズサ以来

京都金杯は初制覇

母の父として中央重賞勝ち馬はアメリカズカップ、モズアトラクション、メイショウカズサ、コレペティトールの4頭。

 

・中山金杯

父シルバーステートのリカンカブールが勝利。母の父ゾファニーは7位。

母の父ゾファニーは7度目の重賞出走で中央重賞初制覇。

過去重賞最高着順は23年G1ホープフルステークス サンライズジパング3着。

競走馬時代は10年愛G1フェニックスSなど重賞2勝、ダンシリ経由ダンジグ系(デインヒル系)種牡馬。

 

・シンザン記念

父パレスマリスのノーブルロジャーが勝利。母の父モアザンレディは8位。

母の父モアザンレディは本年重賞初制覇で20年から5年連続重賞制覇、通算7勝。

重賞制覇は23年G1菊花賞ドゥレッツァ以来。

シンザン記念は初制覇

母の父として中央重賞勝ち馬はナックビーナス、カフェファラオ(4勝)、ドゥレッツァ、ノーブルロジャーの4頭。

 

・フェアリーS

父エピファネイアのイフェイオンが勝利。母の父ゼンノロブロイは3位。

母の父ゼンノロブロイは本年重賞初制覇、通算4章。

重賞制覇は22年G2京都新聞杯アスクワイルドモア以来。

フェアリーSは産初制覇

過去重賞勝ち馬はハイランドピーク、ディバインフォース、アスクワイルドモアで牝馬による重賞制覇は初めて。

産駒重賞初制覇の10年G3フェアリーSをコスモネモシンで勝利しており、父・母の父として同一重賞制覇達成。