長い時をかけて丁寧に集めてきた、
私どもの、インドのアンティークジュエリーコレクション・・・
( ムガール帝国時代の藩王、及び藩王のファミリーが
使われていたジュエリー )
このペンダントは、300年以上前に製作をされたもの。
エメラルドを用いたペンダントとしては、
他のものとは別格の美しさを誇ります。。。
一昨日、書き始めたことは、
私がジュエリーを語る上で、
どうしても 『 お伝えをしたいこと 』 こと・・・
だけれども、如何せん
形のないことを
どうやって語っていこうかと・・・
半ば、呆然と考えている自分もいるのです。
日本人は千数百年もの間、
肌に触れるような、装身具を身につけずに
過ごしてきました。
それが、何故なのか・・・と、
考えても、俄かには答えは見出せずにおります。
着物関連の書籍を読むようになって、
一つ愕然としたことがあります。
曰く、宝石は高額で、
欧米の方々と張り合おうとしても、
勝てっこないので、
装身具をつけずにおられる着物は
日本人にとっては素晴らしい・・・
いやいや、確かに着物は
日本人を魅力的に見せるには
とても良いアイテムだと感じますが、
『 ジュエリーを付けないですむので素晴らしい 』
それは、どうなのだろう?と、思ってしまいます。
そもそも、
『 着物 』と、『 ジュエリー 』を
引合いに出すこと自体に無理があるのでは
ないでしょうか?
『 着物 』と、『 ジュエリー 』・・・
これは、女性にとってはいわば『 別腹 』かと。
美味しいお料理をお腹いっぱい頂いた後に、
美味しいデザートも、ペロリと食べれてしまう・・・
ちょうど、そのような・・・
まったく、別の 『 悦楽 』だと思うのです。
着物は、日本人を魅力的には見せてくれるでしょう・・・
だけれども、着物を着ないと、
日本人は魅力的に見えないのか?というと、
そうではないのでは?と、感じてしまいます。
また、ジュエリーを語る時に、
『 ジュエリーは高額で、欧米人の
持ち物に勝てっこないから・・・ 』と、
唐突に、ジュエリーで欧米と張り合おうと
するのも、まったくナンセンスかと思います。
ジュエリー、宝飾の歴史の中心は
欧米にあるかのごとく、
今現在は、勘違いをしてしまうような
文献や資料で溢れていますが・・・
ジュエリーの歴史を語る上で、
『 アジア 』は、非常に重要なポイントを
実際は占めているわけです。
今現在は、アジアの宝飾史について
きちんとした研究がされていないだけで、
今後、2,30年の間に、
今とは違った視点での『宝飾史』が、
語られるようになることでしょう。。。
欧米人に対して、卑屈な思いを抱く必要はまったくなく、
私たちは、私たちの方法で、
ジュエリーを楽しめば良いのだと思います。
恐らく、着物関連の方が、
このように語られるのは、
女性達が、お財布の紐を緩める先を、
着物方面にしてほしいから・・・という意図が
何となく、見え隠れするかと思います。
ご心配なく・・・
現代の女性達は、賢くやりくりをし、
必要とあれば、着物にも、ジュエリーにも
目を向けてくれるかと思います。
それよりも、時代が変わり、
フルレングスのドレスだって、
堂々と着こなせるようになった、
日本女性達に、
もっと違う視点から、『着物』の良さを
アピールしてくださったら良いのに・・・と、
私は感じますが・・・
こちらは、今回のマハラジャジュエリーフェアにて、
もっとも力を入れている、未知の宮殿から出てきた
非常に古いペンダントです。
使われているダイアモンドは、
もちろん『 ゴルコンダ産ダイアモンド 』・・・
清冽な輝きは私たちを強く魅了します。
ジュエリーは自分の懐具合を
ひけらかすアイテムではなく、
もっともっと、人にとっては根源的な
意味があるかと思います。
太古の時代、人が衣服を纏う以前に、
人はすでに装身具を身につけていたという
方々もおられます。
ただ、残念ながらジュエリーの歴史を
持たない私たち・・・
鹿鳴館時代あたりが、日本の宝飾史の黎明期だと思うと、
今の私たちはあまりにもジュエリーを理解していないのではないか・・・と、
思うのです。
良いジュエリーとはどのようなものか?
良い宝石とはどのようなものか?
良い 『 つくり 』のジュエリーとはどのようなものなのか?
このようなことを的確にご存知の方は
一体どれくらいおられるのでしょうか?
原価 × ○○倍 ・・・
プロの目から見ると、
そのような途方もない値付けをされているジュエリーを
大きな金額を出されてお求めになっていられる方・・・
案外、多いのです。
今の女性達は、
あっけらかんとジュエリーに大金をお出しになられる方が、
多分、みなさんが想像をされるより
はるかに多くいられます。
その時、綺麗と思ったから・・・
その時、ちょっと大きいお金を遣いたい気分だったから・・・
だけれども、その時目の前に差し出されたジュエリーが、
値段の価値などまるでないものだとしたら?
(だけれども消費者の方が、原価計算をできるわけもなく・・・)
原価 × ○○倍 のジュエリーを
特別なものと思わせて
販売できるような方が、
世間的には商売上手と呼ばれるのでしょうか?
ヘンテコリンなジュエリーをお求めにならない為に、
一般の方々が
勉強をする場所や、書籍がないものだろうか・・・と、
思いをめぐらすのですが・・・
今のところ、これです!というものは見つけられないのです。
小さな店の、小さな商いですが、
『 本当のジュエリー 』を
提供し続けることで、
ジュエリーに対する、正しい認識を持った方々が
増えていけば良いな・・・と、
強く強く思います。
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