『きもの自在』  鶴見 和子著 | ARSNOVA 銀座・東京 オーダーメイド・リフォーム 選び抜いた美しい宝石

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鶴見 和子, 藤本 和子
きもの自在



 (宝石屋なのに、最近着物ネタが多いですね^^


ご勘弁を!!


私のきものブームなんて、ここ一ヶ月ほどのことです。。。


それまでは、まったく興味がなかったのですから、


現在、きものにご興味の全くない方と、


それほど変わりません。。。


着物関連は良著が多く


心動かされる文面に出会うことが


度々あります。


そんな驚きを皆様にお伝えしたいので・・・


ぜひともお付き合いくださいませ^^)





 さて、上の写真の本は、


着物のお好きな方の間では、とても有名な本のようです。


私の場合、お客様からお教えいただきました。


鶴見 和子さんは社会学者。


南方 熊楠、柳田 邦男の研究で


有名な方です。


日常のほとんどを着物で過ごされていたご様子で、


この本には、鶴見さんなりの


着物への価値観が綴られていますが、


それが非常に潔く面白いのです・・・!!





着物関連の書き手ですと、


若手では、林 真理子さん、


群 ようこさんなども有名ですが、


鶴見さんの素晴らしいところは、


(もしかすると、この世代の方の


生きる姿勢なのかも知れませんが・・・)


著書の中では、


どなたを非難することもなく、


かと言って、褒め言葉を散らしたり、


上ずったりすることもなく、


清潔なお言葉を重ねて、


ご自身の着物への価値観を語られていくことです。


私など、嫌なことがありますと、


現在このようにブログのような『場』をもっていることもあり、


つい愚痴を書きたくなる時もあるのですが、


いけない、いけない・・・と、


鶴見さんの著書を読みつつ、


反省したりしておるのです^^


まだまだ、全くもって修行が足りない訳なのです・・・





さて、この本の文中、


とても感動をした箇所があります。


ご紹介をさせて頂きますね。





『きものを着ていると、心が落ちつく。


自分が自分であることを確認できる。


したがって、きものを着ているときは、


千万人といえども我ゆかん、という気分になる。


ひとりでものを書いている時も、


人の前で話をする時もおなじである。


きものは、それによって自己主張できる


魂の依代(よりしろ)なのである。


海外で会議に出たり、


講演したりする時は、とくにたよりになる。』





 とにもかくにも、なんと美しい文面かと感じ入ってしまいます。


私は、どなたかの文章を引用させていただく時、


必ず、その方が書かれたように、正確に書き写すようにしています。


つまり平仮名で書かれてある箇所を、


勝手に漢字に変えたりしないということ。


平仮名や、漢字の配分は、


プロの書き手さんにとっては、


美意識や価値観の露見する箇所だと思うのです。


文章というもは、作品です。


読めさえすれば良いのではない・・・


目に映って美しいことも、非常に大切なことなのだと


私は考えております。





 そのようなことを鑑みても、


上記の文章の美しさには、


心を動かされるものがあります。


着物は私たちにとっては民族衣装ですから、


これだけ、潔い文面を鶴見さんが


書かれることも可能だったのだろう・・・と想像をしますが、


他の民族の方にとっては、


「きもの」の部分が他のものに変わったとしても


通用がする文面だと思うのです。


例えば、「きもの」が「ジュエリー」に変わったとしても


この文章は成り立ちますね。





ジュエリーに関して、このような文章を書くことができる


書き手の方が登場されてきたとしたら、


私たちのジュエリーへのスタンスも


より良い方向へ、飛躍を遂げるのかも知れません。


それまでには少しばかり、時間が必要かしら・・・





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