今回、入荷をしたマハラジャジュエリー(インドのアンティークジュエリー)は
どれをとっても大変な魅力を備えています。。。
これまでマハラジャジュエリーは途方もなくたくさん見てきましたが、
今回の水準は物凄いものがあると正直感じています。
今日、ご紹介をするリングは、
写真よりも実物の方がはるかに素晴らしいですね。
私はこのリングを初めて見た時、息を飲みました・・・
写真は随時消してしまうことがあります。長期での公開は考えておりませんのでご了承くださいませ。
いろいろな光を取り込んで
そのように写ってはいますが、
中央のダイヤは無色透明に近いものです。
もちろん、ゴルコンダダイヤモンド・・・!!
なんとも言えないリング全体のボリューム感・・・
このようなリングが300年以上も前に作られていたのです。
この時期のインドの芸術は実に素晴らしいのです。
ここで少しインドの美術についての説明を加えさせていただきます。
インドという国に対しては、どうしてもある意味での食わず嫌いのような
感覚をお持ちの方が多いのは事実だと思います。
またこれは美術に限らずすべての面なのでしょうけれど、
『欧米偏重主義』ともいえる見方が日本にはありますね。
私の持つ所感と一致をする文章が
下にご紹介します本の序文の中にありますので
引用をさせていただきます。
- 畠中 光享
- 印度細密画
以下、引用文です。
『インドの美術で、ミニアチュール絵画と彫刻、それに染織は三つの主要なカテゴリーである。
それはインドだけにとどまらず、世界の美術の中でも最も価値のあるものの一つである。
インドの美術が我国で余り知られてこなかった理由の一つは、実物を実際に見る機会が
ほとんどなかったことによる。明治以降の西洋化の波は美術の世界においても、
急激な西洋志向となったし、欧米偏重主義は相変わらず強い。経済力の強い国の文化に
ばかり目を奪われてきて、今日でもインドの美術がヨーロッパの美術と同等に扱われていない。』
この文章を「インドの宝飾美術」と置き換えて読みくだしていただければ、
私の日頃抱えているインドの宝飾美術をご紹介するにあたっての
ジレンマと大変な一致を見せるのです。
文中、畠中氏は
「インドの美術で、ミニアチュール絵画と彫刻、それに染織は三つの主要なカテゴリーである。」と
言われていますが、
実は「インドの宝飾美術」はイギリスの大学の美術の授業等では
一つのカテゴリーとして扱われるほど、
その美しさは広く世界に認知されている分野なのです。
畠中氏が言われている
インドの美術が我国で余り知られてこなかった理由の一つは、
実物を実際に見る機会がほとんどなかったことによる。
ということは、まるっきりジュエリーにもあてはまることで、
ミニアチュール絵画や彫刻、染織などの分野と比べれば
絶対数が確実に少ないインドのアンティークジュエリーは、
我国においてはこれまで見る機会は皆無であったといっても
過言ではないと思うのです。
その意味では私の店の存在は非常に貴重なことです。
インドのアンティークジュエリーをご紹介することは
『小さな店の壮大な挑戦』だと
私は思っていますので、丁寧な歩みを続けているつもりなのですが・・・
その挑戦が始まってから3年余り・・・
ようやく手応えを感じ始めているところという感じでしょうか・・・
ここ最近、インドは急激な経済成長を見せています。
私どもの扱うクラスのジュエリーに対する認知が急激に高まるのではないか?ということは
想像に難くないのですね。
そのような動きは日本におりましてもヒシヒシと伝わってまいります。
このリングは腕の裏側まで丁寧にダイヤがセッティングされています。
想像を絶する手間がかけられているのですね。
今週、ご紹介をしたコレクションはすべて店にございますので、
どうぞお気軽にご来店くださいませ。
本来は美術館におさまるようなクオリティーのジュエリーを
ぜひお手にとられて楽しまれて欲しいと願っております。
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