インドに思うこと。。。 | ARSNOVA 銀座 オーダーメイド リフォーム ジュエリー 選び抜いた美しい宝石

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Bijou de ARSNOVA Ginza,Tokyo Est.1984
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これは私が訪れるインドのある街の普通の光景です。貧民街でもなんでもなく普通の方々の

普通の朝の光景なのです。このような光景に当たり前にカメラを向けることは

私は良しとはしないのですが、車中から1枚だけ写真におさめてきました。




 私がブログに書く『インド』は、いつも美しいことばかり・・・


もちろん、私どものマハラジャジュエリーのイメージを上げることだけを思えば、


それで良いのかも知れません。




「あなたは『幸せなインド』だけを見ているんだ。」とは


いつものAさんの言葉です。


確かに彼の言葉どおりかも知れません。


私のインド出張は、


先方のまるで私を真綿にくるむような、


割れ物を運ぶような、


とてつもなく手厚い心遣いの中で


進められていきます。




空港までのお迎えは当たり前のこと、


宿泊するのは彼らの持ち物の宮殿やホテル・・・


超VIPクラスの方へのおもてなしを


どうも私たちは受けているようなのです。。。




インドという国はとてつもなく多様です。


宗教で縦割り、カーストで横割り、


こんな風に言われていますが、


私はそのような言葉でも足りないような多様さを感じてしまいます。




 そんな特別待遇の私たちでさえ、


街中を車で通り過ぎる時には、


(ちなみに私たちのような外国人が街中を散歩することは


いまだにかなり危険なことのようです。)


想像を絶するような貧困の中にいるであろう・・・


そのような人たちを、とてつもない人数見ることになります。


そのような光景を一寸見ますと、


どうしても感傷に流されがちになってしまう・・・


私たちの常識から言えば、それらの人たちを見て


涙を流すことは当たり前の感性であると思うのです。




だけれど、ここで感傷に流されてはいけないと私は思うのです。


同情を寄せることは簡単なことですが、


その貧しい人たちの人格を尊重して考えた時、


特別な眼差しを向けるのではなくて、


私どもを案内してくれている人たち(トップカーストの人たち)と


なるべく同じ態度で接すること(非常に難しいことですが・・・)を


心がけるようにします。




一見して豊かな国からきたとわかる私たちに


妙な期待感を抱かせないこと、彼らの心の中に無駄な漣を立てないこと、


これは彼らを重んじて考える時、


旅人である異国人の私にできる精一杯のことだと思うのです。




もしも、街中の貧しい子供にお金を渡してしまう・・・


それはそのお金を狙う人間によって、


その子の命を脅かすような事態のきっかけを作ってしまうかも知れない・・・




インドには『見ても穢れる(けがれる)』といわれる、


アウトカーストの人たちがとてつもない人数存在するのです。


カーストの枠組みに組み入れられいほどに卑しいとされる人たちが・・・




最近、とても良いインドについての本を見つけましたので


ご紹介をしておきますね。




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斎藤 親載

インド人に学ぶ



 これはビジネスマンの方から見たインドの姿なのですが、


著者の優れた観察力と、人間性のおかげで


非常にわかりやすい「インド本」となっています。




上記した、私たちからは想像を絶する


カーストに基づいた貧困の姿・・・


そのカースト制にも著者は非常に冷静に向き合っているので


私にとっても大変勉強になりました。


インド5千年の歴史とともにあるカーストという制度・・・


もしもこれが本当の『悪』だったとしたら、


あの合理的なインド人が5千年もの間、


それに従うのであろうか?といつも疑問に思います。


私たちには見えざる何かしらの利点があるのかも知れない・・・




このような習慣を持つインドにたいして


私たちが高みから見下ろすような態度は決してしてはならないことだと思うのです。


西洋的な物差しでは測りきれない知性を持っている人たちなのですから・・・


カーストについても前時代的な習慣と私たちが決め付けるのは


あってはならないことと思います。




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私が必ず訪れる宮殿の牛小屋には


牛と同じスペースで生活をしている一家がいます。


初めて彼らを見たときは、声を失ったものです。


本当に牛と同じ場で生活をしている・・・


生まれたばかりの赤ちゃんが、牛の隣で


お母さんからオイルマッサージを受けていました。




先日、訪れた時は赤ちゃんだった彼女は


可愛い盛り・・・


屈託なく牛小屋の周りで遊んでいる姿に


密かにほっとしたものです。




涙を飲んでじっと見守る・・・今の私にはそれしかできないわけですが・・・




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