SOUNDGARDEN「Screaming Life/FOPP」 | Looney Tunes and Merry Melodies

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アンダーグラウンド低音職人の音楽バカ日記です

てっきり持っていたと思っていたんだけど
探しても無かったので購入した。

SCREAMING LIFE/FOPP
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1984年にシアトルにて結成した
SOUNDGARDENがSUB POPレーベルからリリースした
Screaming Life(1987年)とFOPP(1988年)の
二枚のEPを一枚にまとめ上げた作品です。

先日購入したTelephantasmを聴いていて
最初期の頃の音源を聴きたくなって探したら
冒頭のような事になっていたのに気が付いた。

俺のブログにもたびたび登場するSUB POPというレーベルは
1987年にジョナサン・ポーンマンとブルース・パヴィットが設立。
レーベル名はブルースが発行していた
Subterranean Pop(サブテレニアン・ポップ、地下のポップ)
というカセット・ファンジンの名称を略したものだそうです。

コンピレーションアルバムを経て
SOUNDGARENとGreen Riverの作品をリリース。
手始めにSOUNDGARDENの作品をリリースした事については
当時では非常にへヴィーなサウンドだったので
世界にアピールするべきだと思ったからだそう。

その後に数々のインディバンドの作品をリリースしていき
シアトルサウンド、もしくはグランジと称されるムーブメントのバンドの作品を
多く世に送り出すレーベルとして名も知れて行きました。

収録曲については

Screaming Lifeに当たるのが
1.HUNTED DOWN
2.ENTERING
3.TEARS TO FORGET
4.NOTHING TO SAY
5.LITTLE JOE
6.HAND OF GOD

FOPPに当たるものが
7.KINGDOM OF COME
8.SWALLOW MY PRIDE
9.FOPP
10.FOPP(DUB)

Telephantasmには
HUNTED DOWNとFOPPの2曲が選曲されていました。

Screaming Lifeに関しては
SOUNDGARDEN流パンクとでも言えるTEARS TO FORGETや
へヴィーなサウンドにクリス・コーネルのハイトーンヴォーカルが
とても印象的なNOTHING TO SAY辺りが特に素晴らしい。
HUNTED DOWNやNOTHING TO SAYは先頃の再結成ライヴでも
演奏されたみたいです。

FOPPの方が若干ポップな感じがするかな。
SWALLOW MY PRIDEというのは
同郷のGreen Riverの曲のカバーです。
Green Riverについては以前記事にした事がありますが
後にPearl JamそしてMUDHONEYのメンバーになる
顔ぶれで結成されたバンド。

FOPPで聴けるファンキーな雰囲気がとても好きだ。
そしてこの曲のダブ・バージョンもいい。
真正なダブのファンからすれば遊び感覚のように
捕えられるかも知れないけどコレはコレでイイ。

今聴いてみると新しい感じは無いかも知れないけど
当時の時代性を考えるとやはり一風変わったバンドだったんだな
って事がとても良くわかります。

へヴィーメタルファンにもSOUNDGARDENは支持されていた
という話もとてもうなずけると思う。
それを裏付けるように「メタルとオルタナを繋ぐ架け橋」
と評価された事があるという話もある。

しかし先日Telephantasmの記事の時にも書いたとおり
後続のバンドが先に成功しすぎて苦悩したりしている間に
ゆっくりと自分たちのペースで進んで行ったバンドでもある。

1994年に大ヒットしたSuperunknownアルバムをリリースして
その後にそのヒット作を模倣する事無く
さらなる高み、というか自分たちのやりたい事を貫き通したり
そういう面でもグランジ/オルタナティヴのバンドという
スタイルを最後までシッカリ持っていた数少ないバンドの一つだと思う。
日本では評価がイマイチという点もうなずけてしまう、悲しいけど。

♪Nothing To Say


この曲を聴くと次回作のフルアルバム
Ultramega OKに収録されるBeyond The Wheelの布石となっているのかな
などと思える、つまりへヴィネスの追及が
どんどん完成されていく様がうかがえるような気がするのです。

そして俺の好きなコチラ。

♪FOPP(LIVE1988)


ちなみにオリジナルベーシストは日本人のヒロ・ヤマモトという人物。
アメリカに留学している時にそのままバンドに加入したらしい。
その後メジャーレーベルからの第一弾アルバム
Louder Than Loveまでベースを担当していたのですが
進学のためと長期ツアーに参加するのが難しいという理由でバンドを離脱。
バンドの快進撃を物語る一幕だと思う。
その後はNIRVANAのBleachアルバムで
サイドギターを担当していた事でもおなじみの
ジェイソン・エヴァーマンがベースとして参加しツアーを敢行。
その後にベン・シェパードが参加して一番良く知られているであろう
ラインナップが完成します。
ベン・シェパードも元々はギタリストだったらしいね。

いわゆるシアトル・オルタナティヴのバンドで
最近はSOUNDGARDENが一番好きかも知れない。
なんというか、ひねくれ具合とかも含めてね。

コチラは再結成して13年振りにTV出演を果たした時の模様です。
♪HUNTED DOWN