実は一昨日は、去年別れた元彼女の誕生日でした。
2年半という月日を共に過ごした彼女。それはとてつもなく長く、そして短い時間だったように思います。お互いを包み隠さずぶつけ合い、人目をはばからず愛し合い、笑い、そして泣いた2年半の恋・・・。まさに人生の縮図を凝縮したような時間でした。その彼女とも去年の冬に別れ、既に半年近くの時間が流れようとしています。
お互いの将来に対する視点の相違から別々の道を歩くことになりましたが、未だに彼女からは月に一度くらいのペースでメールが来たりします。お互いに未練は残っていませんが、今はもう過去の話とはいえそこはやはり誰よりも深く愛し合ったと自認しあう二人。お互いの近況などが気になるのは仕方がありません。
実は彼女と付き合っている最中、一度だけ下らないケンカが元で「別離状態」になった事があります。その後ほどなくしてヨリを戻したわけですが、その期間がちょうど彼女の誕生日と重なってしまいお祝いをしてあげられなかったのです。自分の誕生日は2回も祝ってもらったのに、彼女のは一回だけ・・・それがずーっと気になっていました。
確かにもう彼女とは「男女の縁」を切りただの知人という関係です。でも、もう一度だけ誕生日をお祝いしてあげたかった。そんな気持ちを胸に土曜の夜、自分はほんの気持ちばかりのプレゼントを持って彼女の家に向かったのです。
驚かせてやろうと思い、わざと事前に連絡は入れませんでした。彼女の家に着き、呼び鈴を押す・・・応答は無し。仕方がないので携帯を鳴らすも、こちらも留守番電話に・・・。
誕生日の夜、しかも土曜日に連絡がつかない。その時に自分の頭をよぎったのは、先月一度だけ会った時に彼女から感じた新しい男性の影・・・。自分も思い過ごしかもしれません。しかしこれは彼女への未練なのか、情なのか、なんだかひどく切ない気分になり、手に持った彼女へのプレゼントがとても重く感じられました。
でも、それでいい。お互い「ただの男と女」に戻った今となっては今さら彼女がどこで何をしていようと自分が口を挟む問題じゃない。それに、自分は彼女を幸せにしてあげられなかった、彼女との未来を放棄した、だから別れた。それがベストだという結論だったから。
お互いにとって新しいパートナーを見つけるため、過去を乗り切るためにそろそろ離れてもイイ頃だ。だから、彼女が新たな幸せを見つけることのできる異性と一緒にいるのならば、それはむしろ喜ばしいことのはず。自分にできることはもう何もない。ただ「おめでとう」と伝えられれば、それで十分だ・・・。一度だけ足りなかったお祝いは、きっと他の誰かステキな男性に・・・ね。
そう思った自分は、彼女の部屋のポストの中にそっとプレゼントを置き、その場を去りました。
直接会う事も、面と向かって「おめでとう」と言ってあげる事もできなかったけれども、これが自分にできる彼女への最後のプレゼント。
「2年半ありがとう。そしておめでとう」。きっと、これで良かったんですよね。