特に珍しいことでもないんですが、久しぶりに今回のような加工を受けたんで記事にしてみます。
内容は、以前記事にしたプラスチックフレームの
鼻パット無し⇒鼻パット有り
の加工の逆バージョンです。
上記のセルフレームの加工は、セルフレームを掛けたいけど、鼻パットの当たりが悪く眼鏡が下の方で掛かってしまうので、きちんとフィッティングできるようピタームというクリングスアーム付きの部品を接着する、
というものでしたが今回の依頼は逆。
「鼻パットのクリングスアームがしょっちゅう曲がって困るから、可能ならアームなしの一体型に変えてくれ!」
というもの。
お客様は未就学の男の子。
コーキは今でもセルフレームのほとんどが鼻パット一体型のものですが、最近は子供用のセルでもクリングス付きのタイプが多いんですよねー
この際の長所は眼鏡店側が細かくフィッティングできる、ということなんですが、やはり動きざかりの男の子、まずぶつかったりしてクリングスは曲げてきますわな…
で、ただ曲がるだけで済めばいいんだけど、ほとんどの場合最終的には折れて修理に持ち込まれます。
この際、傷み具合によっては買い替えや、保証期間内なら部品ごと交換をお奨めしますが、今回の場合は購入してまだ半年で2回目の破損。
ちなみに折れる前の新品はこんな感じ↓
もちろん本人の使い方にも問題はあるでしょうが、そんな男の子にこういう眼鏡を販売したこちら側の責任もあるでしょうから、今回はこのパットの付け替えを提案しました。
まずはのこったクリングスを全てとってしまいます。
今回のフレームの場合、じわじわと温めてペンチで引っ張るとあっけないくらいスポッと抜けました
接着には専用の溶剤を使います、接着剤というよりも溶かしてくっつける感じですね。
見えにくいですが溶剤の足元に今回使用する鼻盛りパーツが有ります。
フレームとパットの両方に溶剤を塗り、溶けたところを見計らって気泡が入らないように慎重に接着。しばらく固定しておくとこんな感じに。
この段階では完全に乾燥してませんから、一晩放置して翌日のお渡し予定です。実際に本人に掛けてみてもらい、場合によってはさらに鼻盛りをして高さの調整が必要になることも。
明日お渡し予定です、高さがちょうどあってたらいいなぁ