浮世中世までは、はかなく無常な世の中、極楽浄土に比べて生きることのつらいばかりのこの世の中を仏教的な生活感情で「憂世(うきよ)」といった。 この憂世が、どうせなら楽しく生きようと考える江戸の庶民感情によって、浮世に変化していった。