ムンバイに住む友人の結婚式に出るため、土曜日の朝6時の飛行機に乗らねばなりません。


彼女はクリスチャンですが、結婚式は3日間に及びます。フルに丸三日の招待を受けたのですが、三日目は夕方からパーティーなのでそこまで出ると2日仕事を休む必要があり、ちょっと難しいのでとにかく最初の2日だけ出席することになりました。先月言われるがままに土曜日の最初のセレモニーに間に合うように朝6時の飛行機を予約しました。


飛行機を予約してからしばらくして、式次第が送られてきました。土曜日の午前中からセレモニーと書かれています。結婚式の一週間前に参列する友人一同に向けて彼女からWhatsappのメッセージが送信されました。「午前中のセレモニーに参加してくれる人は朝8-9時までに来てね。夕方からの人は16時までね。どっちから来るか連絡ちょうだい」…私の飛行機は8時ムンバイ着。そもそも朝のセレモニーには間に合いません。夕方から参列なら、そんな早朝の便じゃなくてよくない?とその時思いましたが、もう便は変更出来ません。


それで、朝6時の飛行機に乗るためには朝何時に起きないといけないのか考えてちょっと恐怖を感じました。インドは空港に入るだけでもセキュリティチェックがあったりするので国内線でも2時間前には空港に行ってないと間に合わない可能性があります。航空会社は3時間前の到着を推奨してるくらいですが、とりあえず2時間あればだいたいは大丈夫です。…ということで、朝4時の空港到着が必要です。


うちから空港までは30分あれば着きますが、問題はどうやって空港まで行くか、です。普段はUberとかOlaを使うのですが、彼らは呼んでもしょっちゅうキャンセルするので、時間が読めません。以前は日本に帰る飛行機をそれで逃しかけたこともあって、軽くトラウマです(泣)


それで、インド人の同僚が最近オススメしてくれたBluという配車サービスを使ってみることにしました。最近グルガオン近辺ではよく見るようになったEVの車を使った配車サービスです。本番でいきなり使うのは怖いので、一回それまでに乗ってみましたが、予約した時間にちゃんと来てくれました。きっと大丈夫だろうと思いながら、朝3時半にほんとにちゃんと来てくれるのか怖いな…と思いながら、寝る前に予約して祈りながら眠りに落ちました。朝3時半に配車を予約したので、万が一来なかったらすぐにUberを呼んで、キャッシュ支払いかつチップも払うとメッセージを送ればなんとかリカバリー出来るだろうというバックアッププランも考えてのことです。もうちょっと早くBluを予約しようかとも思いましたが、あまりにも朝早いので起きるのもつらく、3時半がギリギリの選択です。


2時半過ぎに起きて(ほとんど寝た気がしませんが)、なんでこんなに早い飛行機に乗ることにしたのか…前日入りしといた方がよかったと悔やみながら起きて準備を整えてBluを待ちます。3時20分過ぎに電話があり、向かってるとのこと。素晴らしい!


ちゃんと家の前まで来てくれて、スーツケースをトランクに入れてくれて空港に向かいます。ものすごく濃い霧で視界が悪くて道路もよく見えないような状況でしたが、なんと20分で空港に到着。素晴らしい!


お値段はUberより安いくらいで、運転手のお兄さんは礼儀正しく、なぜもっと早くこのサービスを使わなかったのか(インドで新しいものを試すのは諸々リスクもあるので避けがちだったとはいえ)と思うほど満足感の高いサービスでした。感激したのでチップを渡そうとしたらなんとお兄さんは辞退するではありませんか!なんと奥ゆかしい!!!「こんな朝早くに来てくれて本当に助かったから」とチップを押し付けて車を後にしました。


一体この会社はどうやって人を採用しているのか…もしくは従業員教育のたまものなのか…UberやOlaの態度の悪すぎる運転手(中にはいい人もいますが)とは雲泥の差です。会社が大きくなっていくとなかなか従業員のクオリティーを維持するのは難しいかもしれませんが、この先も高いクオリティーを維持してもらえることを祈るばかりです。