MH小説 7-8 | もすのブログ

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私って勘違いが多い女ですね…

とりあえず何事も無かったと思って下さい。

スミマセンm(_ _)m





クエスト7-8 兄弟


「ウカムルバス?」

本の中にはそう書かれていた。白い甲殻、鱗に覆われた巨大なモンスター、今まで見たこともないほど大きかった。

「別名は崩竜、我々の古き言葉では【白き神】そう呼ばれている」

「こいつが白き神!?

見た感じでは神とはほど遠い存在にも感じた。見た目は堅い甲殻や鱗に覆われている。顔にはスコップ上の顎が出来ている。環境に適応してこのような形になったのだろう。

「多分彼の村を襲ったのもこいつだろうね・・・こいつは手当たり次第見つけた村を破壊し続けている・・・。生き残った人間はほとんどいない…。特に昔みたいにモンスターに備えて対策が出来てなかった頃はね。この村も一度そいつに襲われている、その時は奇跡的に住民が避難していたおかげで被害は少なかったが村は壊滅的被害を受けた。そのせいで何人かの住人が村から出ていた…。やつは神じゃなくて悪魔だね」

「そうなんですか」

カレンは改めてこのモンスターの脅威を感じた、一晩も経たないうちに村を崩壊させるほどの力を持つウカムルバス・・・ もし戦うことになったら勝てるのかと思い始めた。

「いやー参ったよ・・・治るけど2,3日かかるって、だから村に配達して・・・」

「あっ・・・カイル、これを見て」

渡されたのは先程カレンが見ていた古い本だった、

「ボロちぃ本だな・・・まぁ」

カイルも本を読み始める、カイルの方はカレンと違って一文字ずつ丁寧に読む。「パタン」と本を閉じると老父に渡す。

「なるほど・・・ レオンにはこの本見せるなよ、俺はあの男にもう一度礼を言いに行くから」

「あっじゃ私も、礼を」

「いや・・・いい、俺だけで、それに、レオンを1人にさせるわけにも行かないだろう」

「それもそうね」

「後、これ村人がどうぞだって」

扉を開けて入り口付近にあったお皿を持ち出す、作りたてなのか湯気が立っているふたごキノコとジャゴーネギの炒め物。北風みかんが一緒に置いてある。

「どうも」

「じゃぁ行ってくる」




診療所から出たカイルがまず向かったのは高台にある一軒家に向かった。木造で出来ているがちゃん寒さ対策をしている家だった。

「にゃー 噂のハンターさんだニャ」

「噂の?」

「そうだニャ!!ティガレックスと戦ったハンターさんニャ あえて嬉しいニャ」

茶ぶちの毛並みのアイルーはカイルの腕を引っ張ると手を握りしめる。

「あぁ・・・倒して無いけどな」

「それでも凄いニャ そうだニャ、ボクは農場を管理しているアイルーニャ!! よかったら来ないかニャ!?

アイルーが指す方向にはリフトが見える、多分下った先に農場があるのだろう。だが、今はそれよりもあの男の事が気になる

「悪いな、俺はここの住人に用があってね」

「カリア様の事ですかニャ? カリア様なら農場にいるニャ」

「貴様!? 知っているのかしかも今カリアって」

「知っているニャ」

アイルーは自慢げに手を腰に当て頷くと、農場に向かって走り出した。カイルもその後を追い、坂道を下る。

農場は岩肌と海に囲まれていた、遠くの方には先程いた雪山が見える。小さな小屋の下にはキノコが採れる場所がある。岩肌には巨大な穴が開いており、梯子を登れば採掘も出来る場所がある。奥の方には洞窟があり、洞窟の奥には巨大な剣が刺さっていた。海辺近くには巨大な大木と、茂みがある。茂みの方には普通に虫が採れるが、巨木の方は特殊な方法で採れそうな場所だ。真ん中には立派な畑とポポが寝ていた。

「あそこニャ」

アイルーが指(手)を指す方向には先程の男がいた。防具を脱いでいるため体がよく分かった、年齢は自分より同い年か1,2つ上。身長は190あるぐらいの長身。髪は短髪で赤髪の男

(やっぱりな)

カイルは男の事を見て確信し、男がいる畑に向かった。

「こんな所にいたのかクソ兄貴」

「貴様も相変わらずだな」

男が振り向いた顔とカイルの顔を見たアイルーは目を丸くした。よく似ていた・・・カイルの縛ってある髪を下ろしたらきっと似ているのだろうと思った。

「驚くことはないネロ・・・俺とこいつは兄弟なのだから」

ネロと呼ばれたアイルーは更に目を丸くさせた。ご主人から弟がいるなんて聞いたこと無かったからだ、あまりの衝撃的な事で口も大きく開けている。

「ニャ・・・弟さんがいたなんて」

「悪かったな・・・」

カリアは優しくネロの頭を撫でる。ネロもそれに答えるようにゴロゴロと喉をならした。

「こいつは俺が初めてここに来た時に初めて出会ったアイルーだ」

「はっ!! 懐いたって訳かよ、よかったな」

「所で貴様は何しに来たのだ?」

「ありがとう・・・あいつを助けてくれて」

照れくさそうに言うカイルを見てカリアは鼻で笑う

「当たり前の事を、したまでだ。それよりもあの男は大丈夫なのか?」

「あぁ・・・」




「うぅ・・・・」

「あっ!! 大丈夫!?

痛む体を我慢してレオンが体を起こす。まだ強打した脇腹がまだ痛むのか抑えている

「あぁ・・・大丈夫だ」

そう言っている割に顔色は悪く、顔からは汗が大量に出ている。

「お前こそどうだ」

「私は大丈夫よ、それよりもコレ飲みなよ」

先程村人が来て、「飲んで下さい」と言われて貰ったのだ、北風みかんを絞ったジュースだと言うことだ。疲れた体には甘いのがいいのだと言われたのだ。

「あぁ ありがとう」

渡されたコップに口を付けようとした時

ギャワァァァア!!!!!

突然外からギアノスの鳴き声が聞こえた、その後は住人の悲鳴が聞こえてきた

「なにっ!?

「ちぃ・・・」

壁に掛けといた斬破刀を掴むと、ベッドから降りる。だが、まだ体がまだ痛むのか脇腹を押さえる

「無理よ!! そんな体で」

「うるせぇー」

心配するカレンを押しのけ診療所を抜け出す。「あの馬鹿」まだ体の傷も治りきってない。しかも、防具も着けていない状態で戦うなんて。ギアノスは小型だが生身の人間が攻撃を喰ってしまえば、命の危険性がある。なんとしても止めなくては


「なんだ!?今の悲鳴は」

農場にいたカイルとカレルも異変に気が付く。

「とりあえず行くぞ」


村は騒然としていた商人が運んできた荷物に紛れていたのか突然出てきて、村人達に襲いかかってきたのだ。ギアノスは、鋭い牙や爪を使って村人達に襲い掛かる

「きゃぁぁ」

「く・・・来るな!!

男や女は必死で逃げる何度もモンスターの恐怖を、味わってきた彼らにはその脅威が十分に分かっている。

「キャッ!!

「危ないニャ」

逃げる大人達に巻き込まれてしまい子供が転んでしまった。そこに白い毛のアイルーが駆け寄り腰に付けていたピッケルに似た武器を取り出す。

ギャワワ

ギアノスが狙いを定めた、もちろん転んだ子供に猛然と向かってくる。目の前に迫ってくるギアノスを見て子供が、悲鳴を上げる。アイルーの方は子供を守ろうと思い武器を構え直す見た目は、勇気のあるアイルーにも見えるが、脚はガクガクと震えていた。

「ニャッ!!!

アイルーが勇気を持ってギアノスに攻撃を仕掛けようとしたが、避けられてしまった。

「もうダメだ!!

遠くの方で見ていた大人達が悲鳴を上げる。アイルーの方は素早く体制を立て直し、再びギアノスに振りかざそうとした瞬間。

ギャワワ!! 突然ギアノスが振り向きアイルーに向かって鋭い爪を振りかざした

「ニャァァ!!!

咄嗟に武器でガードしたために攻撃は免れたが、地面に叩き付けられてしまった。だが、傷みと恐怖で立ち上がれる気力は無かった。さらに追い打ちを掛けるようにギアノスがアイルーに向かって噛みつこうとした

「ニャ・・・」

もうだめだと思った…。だが、一向に痛みが無い。不思議に思いギアノスの方を向くとそこには1人の青年が立っていた。ギアノスの口には斬破刀が貫いていた

ギィガァ・・・

静かに斬破刀を引き抜くと口から大量の血を吹き出しながら倒れ込む。それを見た村人達からは歓声が上がる。

「ハァ ハァ!!

額からは大量の汗が滴り落ちている。傷口が開いてしまったのか、頭に巻いていた包帯からは血が滲み出ている。

「ニャッ!! 大丈夫かニャ!?

白毛のアイルーが慌ててレオンに近寄る、

「大丈夫だ・・・ お前こそ大丈夫なのか?」

斬破刀を支えにしながらレオンが立ち上がる。

「レオン!!

レオンを追っかけていたカレンが追いつく。レオンの格好に驚き更に走る速度を速める

「やっと・・・き・・・」

カレンを見たレオンは安心仕切った顔をして地面に倒れ込んでしまった。「!!!」慌てて駆け寄り起こそうとするが、思っていた以上に重く持ち上がらない「あの人は簡単に持ち上げた・・・どれだけ力持ちなのよ」必死で持ち上げようとするが、腕が上がる程度で完全には持ち上がらない。

「く・・・重い・・・」

足に力を入れて再度持ち上げようとした時、いきなりレオンの体が軽くなった気がした。隣を見るとカリアがいた。騒ぎを聞きつけ、カイルとカレルがようやく来たのだ。レオンの体を簡単に持ち上げたのだ。

「馬鹿な男だ・・・・せっかく治りかけていたのに開かせるなんて」

カリアはまたもや簡カ単に持ち上げて診療所に向かった。

「カレン・・・ 俺達も行こう」

「待って・・・貴方と、あの人との関係は?」

「関係・・・?」

カリアを追うと思って追うとしていたカイルにカレンが話し掛ける。さきほどカイルとカリアが話していたのを見てたのだ。

「あぁ・・・・俺の兄貴だ」

「えっ!? お兄さん」

「俺よりも2つ離れた兄貴・・・俺が15の時に家を出て行った。俺と兄貴はどっちが先にハンターになれるか勝負していたのにあいつが先に行きやがって・・・」

カイルは悔しそうに足をばたつかせる、相当悔しいのか髪の毛も掻きむしっている。しばらくして、落ち着きを取り戻したのか、「行こうと」と言い2人とも診療所に向かった。


To Be Continued