学び深められた3日間でした | 脳性麻痺の身体障害者・やぎちゃんのブログ~チャレンジド☆チェンジ@茨城県古河市

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茨城県古河市在住のやぎちゃんです。出生時仮死による脳性麻痺の身体障害者です。情報を集めるのが苦手な人が情報を得られるように、このブログでは障害者福祉やデジタルアクセシビリティ、バリアフリーに関する情報を発信しています。

都国際会館で開催されたATACカンファレンス 2015 京都

2年ぶりの参加で、全日程の参加は今回が初でした。


1日目は、実践研究を通じて、日々の取り組みを考える、Academic Day

2日目は、皆で集まりこれからの社会を議論し、整理する、Gathering Day

3日目は、実用的な知識や考えを身につける、Practical Day

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Academic Dayでは、特別支援教育などに従事している先生たちが

実践研究の発表をし、大学の先生方がアドバイスやコメントをする

という形式でした。

実践研究されている先生たち一人一人、

違った切り口を持たれていて、

その話しを聴くだけでもおもしろかったのですが、

そこにまた鋭いツッコミをする大学の先生方とのやり取りも

おもしろかったですよ。


Gathering Dayでは、現在、未来、過去

それぞれに学ぶ社会について議論しました。

バリアの解消や新しい学びのスタイルを築こうとする現在。

再生医療や義肢によって身体のサイボーグ化を試みる未来。

伝統行事の中にある組織のしくみと芸人の世界での学びを

教育の世界に活かした過去。

それぞれ立場の違った方々が登壇したのですが、

1日が終わるころには、共通するものが見えてきました。

Gathering Dayで感じたこと。

それは

障害があるとか困難や病気を抱えているとか、

そんなことは一切関係なく、すべての人たちが

自分らしく生きることができる社会を創り出すためには、

何が必要なのかを社会全体で考えなければならない

時代になっているということ。

主催者の代表である中邑先生が伝えたかったのは

ここなんだろうなと強く感じました。

自分たちの活動も応援して頂いている中邑先生の

ATACカンファレンスに込められた想いを知れば知るほど

感謝の気持ちでいっぱいになります。


Practical Dayでは、午前と午後に分け

事前申し込みしたセッションに参加しました。

午前に参加したのは「教師や親に必要な福祉制度」

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申請社会の日本では、自分で調べて勉強しないと

分からないことばかりの福祉制度。

海外では、NPO団体が定期的に勉強会を開いている

ところもあるんだそうです。

日本でも当事者たちが福祉制度をもっと利用しやすくするために、

勉強会などの開催を社会に呼びかけていく必要性があるように感じました。


午後に参加したのは、「障害のある子どもが入試で配慮を受けるために」

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いよいよ2016年4月より障害者差別解消法が施行されます。

障害を理由とする差別が禁止され、

合理的配慮の提供が義務付けられます。

合理的配慮というと、提供側の視点で話されることが多いのですが、

ここでは求める側の視点に立ってのお話しでした。

自分に適する配慮を知ることに始まり、日常生活や学習の場で

試してみることも大切であること。

そこから得られた結果をもとに、合理的配慮として認めてもらう

手立てを考えていくことが必要であるとお話しされていました。


口にしなくても家族や介護者にやってもらっていたり、

長年措置制度の中で生活をしてきた当事者たち。

自分に必要な合理的配慮をきちっと求めることができるでしょうか。

何らかの手助けが必要な人もいると思うので、

そのあたりのサポート体制も整えていかなければならないのかなと

わたしは考えています。


つづく




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