どこまで落ちれば止まるのか・・・・・・
6月のCD生産実績が発表されたことにより、上半期の累計数字がまとまりました。
CD全体で1,061億4,200万円。
前年比89%です。
年間で約2,200億円。
10年前の3分の1以下に。
昨年のダウンロード金額が年間約1,000億円で前年比ほぼ100%ですから、今年も同額として加えても、全体で3,000億円に達するかどうか・・・・・・・・・・・・
どこまで落ち込むのでしょうか。
映像を加えても上半期で約1,900億円。
前年比90%です。
厳しい!
ここで発表されている数字は生産実績ですから、メーカーの在庫を引き、店頭の在庫を引くと、実際にユーザーの手に届いた実売数は映像を加えても上半期で1,600億円~1,700億円でしょう。
恐ろしいほどの落ち込みです。
CDショップの閉店、売却が続くはずです。
私はレコード会社の出身ですから、同期の仲間や後輩がまだまだ音楽業界には大勢いますし、先輩や後輩が役員や社長になっています。
私も残っていれば社長に・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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そんなことはないでしょうが、レコード業界の将来が気になります。
音楽業界からの広告出稿額が比較的大きい当社にとっても深刻な問題です。
でも、音楽そのものがなくなるわけではありませんから、まだまだ楽観的な部分もあります。
何故ならば、ここで公表されている生産金額というものは、日本レコード協会に所属しているレコード会社が発表した数字を集計したものだけだからです。
加盟社とは、正会員15社、準会員19社の合計34社が中心で、その他に賛助会員社というのがあり、全てあわせても50社未満です。
インディペンデント系の企業、いわゆるインディーズの統計が含まれていません。
インディーズ系のシェアが年々高まっていることは間違いありませんから、こういう企業とどう付き合っていくかも重要です。
レコード会社などの音楽系取引企業が厳しくなれば、企業は広告会社に新しいアイデアや戦略を求めてきます。
広告会社としては、今まで以上にアイデアを練らなければなりません。
前回のブログ記事ではありませんが、
アイデアの中にこそ未来はあるのですから、広告会社はさらに考えることが大切になります。
だから考えない人が少ない企業になってはいけません。
考えられない人は、人一倍動くことです。
考えない、動かないでは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・企業は衰退するだけです。
考えに考え抜いて、人一倍動き、動いた中から生きた情報をとり、新しいビジネスを実現に導いていく。
私事で恐縮ですが、今年に入ってからの平均睡眠時間は4~5時間です。
別に自慢しているのではありません。
年齢と共に早起きにもなっているし・・・・・・・・・
若いIT系企業の経営者のようにフレキシブルな頭脳ではありませんから、とにかく私より優秀な人に会い、少しでも新しい情報を取る以外にないのです。
睡眠時間が少なくなるのは当然です。
でも成長著しいIT系企業で働く人たちにとっては当たり前のことかもしれません。
好調のGREEの田中社長が言ってました。
「出世したいとか、お金が欲しいとか、ましてや社長になりたいと思ったことはありません。楽天で仕事をして、人はこんなに一生懸命働くものかと思い、高い志をもって起業しました。だから三木谷さんには感謝しています。今は同じ志を持つ仲間と仕事を共にすることが何よりも嬉しいのです。GREEとは、そういう会社なんです。」
とにかく、GREEで働く平均年齢29歳の社員134人は、よく学び、必死に働くそうです。
当然社内では競争の原理が強く働いてきます。
何とかなる・・・・・・・・・・・・・・・問題意識の薄い人が多くては企業のモチベーションは高まりません。
前向きな競争原理は、どんな企業でも必要な要素です。