CO2カーボンオフセットと生物多様性保全のための熱帯林保全プログラム | ソフィアの森の「人生は、エンタテインメントだ!」

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音楽が好きで、映画が好きで始めたブログですが、広告会社退職後「ビジネスの教訓は、すべて音楽業界に学んだ」を掲載しました。

地球を守ろう!原生熱帯林を守ろう!


いつもと違い、少しマジメなエントリーです。


つかこうへいさんの遺書ではありませんが、私の人生も振り返れば恥の多い人生かもしれません。


ただ、今のところ健康状態もよいので、今までの恥を少しでも取り戻したい(笑)と思ったことがきっかけかもしれません、少しは世の中のためになることをしたいと思い始めたのが3~4年ほど前のことでした。


私の日常生活を知っている人から見れば、「なに言ってるの?」と笑われそうですが。


でも、真剣です。


しかし、こんな自分に何ができるだろうか?


そんな時に再会したのが元文化放送の制作部長だった「I」さんです。


彼からブラジルの、それもアマゾンの森が乱開発されているという話を聞いたのがきっかけで、昨年9月「アマゾンジャングル再生基金」の立ち上げに協力しました。


最初は軽い気持ちでした。


泉谷しげるさんや岡林信康さん等を筆頭に多くのアーティストの協力を得て立ち上げられたNPO法人です。


現在、吉祥寺で「きちじょうじのなつやすみ~アートがいっぱい、音楽がいっぱい」というイベントを開催中です。


さて、ここからが本題です。


今朝の朝日新聞で10月に名古屋で行われる「生物多様性第10回条約国際会議」についての記事が1ページ全てをつかって紹介されていました。


「アマゾンジャングル再生基金」の活動の原点は「原生熱帯林の保全」ですから、生物多様性と密接に関係があります。


今朝の朝日新聞の記事を要約して紹介します。


*先進国と途上国との対立の溝が簡単に埋まらない


*生物多様性を象徴する生物資源の多くは発展途上国が原産地


*生物多様性が失われる原因は地球温暖化だけでなく、乱開発や住民の焼畑農業など複雑な要因が 

 ある


*生物多様性が豊かな途上国は、保全対策をとるための資金が不足している


*打開策として民間企業を巻き込むことが真剣に議論され始めた


*欧州の国の一部では開発で失われた自然の面積と、別の場所で保護された自然の面積をそれぞれ

 価値に換えて、売買できるような仕組みづくりが構想されている


*資金不足に途上国はいらだちを募らせている


私が「アマゾンジャングル再生基金」の「アマゾンの森を守ろう」という主旨に賛同したのは、まさにこの朝日新聞の記事に書かれているようなことが背景にあります。


地球の4分の1にあたるCO2を吸収して酸素を排出するアマゾンの森が激しく伐採されている。


アマゾンだけではありません。


インドネシアだって・・・・・・・・・・・・貴重な酸素を排出している世界中の原生熱帯林がどんどん失われているのです。


植林をして、木が生長するのを漫然と待っていられる状況ではないのです。


でも途上国には森林を保全するお金がない。


こういう背景の中で、私が、いや私の会社でできることはないだろうか?


必死に考えました。


でも、人間必死に考えると道は開けるものです。


缶コーヒーROOTSのCMコピーにこういうのがあります。


「死ぬ気でやれば、死ぬまでにできる」


今年に入ってから「I」さんに紹介されたのが国連の条約機関である「国際熱帯木材機関」(ITTO)事務局長の石川さんです。


ITTOは20年も前から世界中の熱帯林を守るために、各国からの援助を背景に「原生熱帯林保全プログラム」を実践しているのです。


横浜のパシフィコにITTOの事務局があり、そこに世界中から人が派遣され、各国の熱帯林を観察し、保全プログラムを実践しています。


私は、このITTOと提携し、民間企業が一定のお金を拠出し、ITTOが推進する「熱帯林保全プログラム」に協力すると、その金額に対応じた「CO2の吸収量を権利として保証する」プログラムをつくったのです。


例えば「原生林700ヘクタールで年間10万CO2トンを吸収する権利」ということになります。


あくまでも募金を前提にした拠出金のプログラムですから、私の会社はプログラムを紹介するだけです。


しかし、企業からの拠出金が集まればITTOは自分たちの活動を世の中にPRすることができるのです。


このPRを私の会社が請け負います。


それが


「CO2カーボンオフセットと生物多様性保全のための原生熱帯林保全プログラム」です。


世の中のためになり、どこかで会社に利益が入ってくるプログラムというわけですが、金儲け一辺倒の企画でないことだけは力説しておきます。


しかし、若い営業マンに言われました。


「今回の企画はOOさんらしくないと思ったけれど、実はOOさんらしいですね。でも今さら過去の過ちを相殺することはできないと思いますけどね」(笑)


そうかな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


そうかも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


信頼する部下のKクンに「このプログラムは絶対に成功しませんよ。その前にやることがあるでしょう!」と酔って言われたことがあります。


理由はよく分りませんでした。


地球問題を考える前に目先の課題を解決すべきだと言いたかったのでしょうカ。


それも大事です。


でも、もっと大事なのは、広告代理業というビジネスモデルが崩壊しつつあるという現実です。


世の中の動きをよく見て、新しいビジネスモデルを探し、企業の存続を目指す。


これを考える人がいない企業はいずれ崩壊していくのです。


民主党が野党時代に自民党政権をあれだけ批判しながら、いざ政権をとり、当事者になった途端迷走し始めたのは「他人の批判」と「自らが実現する」ことの間に大きな隔たりがあるからです。


まずは、自分でやってみることです。


失敗しても構わないから新しいビジネスモデルの実現に向かって進む。


こういう実現力を持つ社員を増やすことも私の大きな使命だと感じています。


目先のところばかりを見ていると、問題の本質が見えてきません。


思い切って遠くを見ると、今やらなければならない課題が見えてくるのです。


だから・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


私は頑張ります。