尾崎豊の「僕が僕であるために」 | ソフィアの森の「人生は、エンタテインメントだ!」

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音楽が好きで、映画が好きで始めたブログですが、広告会社退職後「ビジネスの教訓は、すべて音楽業界に学んだ」を掲載しました。

勝ち続けることの苦しさとは・・・・・・・

先日「着うたフル」のランキングで「I Love You」に続いて2位にランクインしたのが「僕が僕であるために」です。



あらためて尾崎の歌を聴いて、人気の理由が分ったような気がしました。

彼は、こう歌っていました。


僕が僕であるために

勝ち続けなきゃならない

君が君であるために

勝ち続けなきゃならない




何故、尾崎は勝ち続けなきゃならないと歌ったのか?

それが次の歌詞です。



正しいものは何なのか

それがこの胸に解るまで




「正しいものは何なのか?」

それが解るまで、歌い続ける。

「冷たい街の風に少し心を許しながら」歌い続けるしかないと尾崎は歌ったのです。

尾崎のピュアな生き方を象徴しているようでありながら、どこかに虚しさを感じます。

尾崎豊、今生きていれば44歳。

会社員であれば中間管理職の世代が一番多いかもしれません。

同期の社員や友人との間に、地位や収入面で大きな差がつき始める時期です。

彼らにとって「僕が僕であるために」これからも勝ち続けることができるのだろうか?

「冷たい街の風」に心を許すことができるのだろうか?

彼らの自問が聴こえてくるような歌詞です。