継続は力なり。六門会合奏団の演奏の素晴らしさに感動!
毎年この時期になると楽しみにしているコンサートがあります。
それが六門会(りくとかい)合奏団による吹奏楽コンサートで、毎年敬老の日前後に晴海のトリトン第一生命ホールで開催されます。
今年で41回目を迎えた六門会コンサートですが、この10年間は昨年の40回に欠席したのを除けば、ほぼ毎年、通算でも20回近くは行ってるでしょう。
理由は、この合奏団がプロではなく、大田区立大森六中の吹奏楽部OBで構成される社会人吹奏楽団であることと、大学時代の友人E君が在籍していることによります。
楽団員の中心は男性ならば40代~50代。白髪の人や頭が禿げたオジサンが目立ちます。女性でも30代が中心でしょうか?
まず素晴らしいのは個人のテクニック。
かつてならした・・・・・ではなく、現役としても通用する技術を持った集団であること。これが一番。
そして、得意の行進曲をメインにしながらも毎回バラエティーに富んだ選曲と共演者で聴衆を楽しませてくれること。
今年は真田正二さんというハーモニカ奏者との共演でした。
今年のプログラムを紹介しましょう。
第一部が・・・・・
南北戦争ファンタジー~ワルツ バリエーション~ドイツ騎兵行進曲探訪
第二部が・・・・・
ハーモニカ コラボレーション~ソロ(サックス)&デュオ(木琴)~パイレーツオビカリビアン ハイライト~ヴェルディ作曲「運命の力」序曲
そしてアンコールはお馴染みとなった
海辺のサセックス~洋上の生活~夕暮れの賛歌
毎回グリーン作曲による「夕暮れの賛歌」に最後のナレーションが被ると、楽団員だけでなく聴衆までもが、ここに至るまでの苦労を懐かしむかのような気分になってしまうから不思議です。
それは、社会人生活や家庭生活と音楽を両立させることの大変さが分かるからこその共感に違いないと思います。
それも40年の長きにわたって。
何であれ、ここまで継続することは並大抵の努力なくしてはできません。
パンフレットを見ても、昔から知っているメンバーが少なくなり、継続の難しさと同時に多くの時が経過したことを感じさせます。
E君は世界的な外資系コンピューターメーカーに勤務しながらの音楽活動。熾烈な出世争いもあったのでしょうが、今は同社で人事担当の責任者です。
同じような経歴を持つ人たち50人弱が集まってのコンサート。
皆、それぞれの思いを抱きながら1年間の締めくくりを迎えたことでしょう。
私の携帯メールに入ってきたE君の第一声は「疲れた!!」でした。
周囲からはオジサン、オバサンと呼ばれている人たちばかりでしょうが、音楽に賭ける情熱と愛情は誰にも負けないと自負している人が多いからこそ、技術的にも素晴らしいコンサートを継続し得るのだと痛感した一日でした。