オペラファンでなくても感激する歌劇「ロメオとジュリエット」を見ました
こんばんは、にわかオペラファンのらんまるです。
我家には二期会でオペラを勉強中の娘がひとりいます。
そんなわけで、数年前から、にわかオペラファンとしていくつかのオペラを見たり聴いたりしています。
オペラというのは大体が単純なストーリーで、多くの場合、恋愛が絡んだ悲劇というのが相場のようです。
しかし、しかしです!
娘が借りてきたDVDを観賞して、その偏見が見事に吹き飛んでしまいました。それほど完成度が高く、演じる歌手の演技も素晴らしく、感動したのがグノー作曲の歌劇「ロメオとジュリエット」だったのです。
後で知ったのですが、私が観賞した1994年11月、イギリスのコヴェント・ガーデンで上演されたこのオペラは歴史に残る名演として話題になったものでした。
主役のロメオを演じたのがポスト三代テノールの筆頭、ロベルト・アラーニャ。対するジュリエット役は、当時アラーニャの恋人だったレオンティーナ・ヴァドゥーバ。
コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団を指揮するのはチャールズ・マッケラス。演出はニコラス・ジョエルです。
原作がシェークスピアの有名な戯曲ですから、物語の骨格は当然ながら、しっかりしています。
主役二人の演技と歌唱も素晴らしいのですが、私が驚いたのはグノーの曲です。このオーケストレーションが見事で、この物語の悲劇性をこれでもか、とばかりに盛り上げてくれます。
グノーといえば「アヴェ・マリア」ぐらいしか知らなかった私にとっては、とても驚きでした。
とにかく泣けます!
演出も衣裳も素晴らしいですから、まるで映画を見ているよな錯覚に陥ります。もちろんオペラファンでなくても充分に楽しめます。
しかし、ロベルト・アラーニャというテノール歌手はいい声をしていますね。独学で音楽を勉強したというキャリアや甘いルックスで世の女性たちを虜にしているのがよく分かりました。
- ジェネオン エンタテインメント
- 英国ロイヤル・オペラ グノー:「 ロメオとジュリエット 」全曲