深刻なテーマと感動的なストーリーは相乗効果を生む。
映画「ブラッド・ダイヤモンド」( ブラック・ダイヤモンドではありませんぞ!)は、期待どおりの社会派エンタテインメント作品でした。
「ディパーテッド」のディカプリオも良かったけれど今作のディカプリオは、一段と男らしく渋味が増していました。
今年のアカデミー主演男優賞を獲ることはできませんでしたが、彼の場合最早時間の問題でしょう。
トム・クルーズが精彩を欠き始めたハリウッドに於いて、今一番輝いている俳優ではないでしょうか。それ程、今作では迫真の演技で見る人の胸をうちます。
こんばんは、らんまるです。
この映画の宣伝コピーが好きです。
「自由」、「家族」、「真実」、彼らはダイヤモンドにそれぞれ違う輝きを見た。
胸をえぐられるような凄まじい旅の終わりに、涙が溢れてやまないのは何故なのか。
1つのダイヤ、3つの願い、そして100カラットの成功。
巨大なピンク・ダイヤにまつわる物語に絡むのがレオナルド・ディカプリオ、ジェニファー・コネリー、シャイモン・フンスーの3人。
みんな、みんな、最高に良かったです!よって満足度90点!!
特にジェニファー・コネリーがこんなにイイ役者だったとは・・・・・・見直しました!
激しい内戦が続く90年代のアフリカ、シエラレオネ。愛する家族を引き裂かれ、反政府軍RUFにダイヤモンド採掘場で強制労働を強いられる漁師のソロモン(シャイモン・フンスー)。ダイヤの密売に手を染める非常な男ダニー(レオナルド・ディカプリオ)RUFの資金源となっている「ブラッド・ダイヤモンド」の真相を探る女性ジャーナリスト、マティー(ジェニファー・コネリー)。ソロモンの隠し持つ巨大なピンク・ダイヤは彼らに何をもたらすのか・・・・・・・・。
ネタバレするので言いませんが、ラスト近く、ディカプリオとコネリーが電話でやりとりするシーンには思わず泣いてしまいました。古典的なシーンで、非常にクサイのですが、それがまた良いのです!
ディカプリオって、セリフの間に「フッ?」とか「ハー?」とかを挟むのがクセですが、今作ではそれが特に目だっていましたね。
日本での1週目の興行順位は、初登場3位。「ナイト・ミュージアム」と「ドラえもん」を越えることができず、日本での最終興行収入見込みが10億円というのですから、これは淋しすぎます。
絶対に損をさせない作品です。皆さん、ぜひ劇場に足を運んでくださ~い!!
それにしても近年のディカプリオの作品は充実しています。
「ギャング・オブ・ニューヨーク」(02)、「アビエイター」(04)、「ディパーテッド」(06)のマーティン・スコセッシ。
「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」のスティーブン・スピルバーグ。
そして今作の監督エドワード・ズウィック。
今後の新作として控えているのがサム・メンデス、リドリー・スコッットという、これまた一流監督の作品ですから。
いま、レオナルド・ディカプリオから目が離せません!!!