アメリカン・スプレンダー | ひでの徒然『映画』日記

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アメリカン・スプレンダー


過去ログ:2006年6月6日(火)

監督:シャリ・スプリンガー・バーマン、ロバート・プルチーニ

キャスト:ポール・ジアマッティ、ホープ・デイビス


オハイオ州の病院で働くハービー・ピーカー。仕事の内容は、単調な書類整理。見た目は冴えないオジサン。さらに、極度の神経質。そのため、妻とも離婚した・・・いや、逃げられた。そんな何も取り柄もないハービーだったが、文才だけはあった。作画を友人のロバートに依頼し、自分の日常をマンガにしたのだ!タイトルは「アメリカン・スプレンダー」。この斬新なマンガはたちまち大ヒットとなり、ファンレターも来るようになる。そして、ファンの一人であった運命の人ジョイスと出会う・・・。実在の人物ハービー・ビーカーの同名コミックの映画化。


Comment:

映画の中では、実際のハービー、ジョイス本人やマンガのキャラクターも登場し、あるときは役者、あるときは本人やキャラクターがストーリーを進行していく。そのアイデアは斬新!「アメリカ=開放的な人々」というイメージには程遠く、内向的ないわゆる「オタクな人々」の日常を描いている。ジョイスとの出会い、闘病などリアルに描いているが、なぜかほのぼのしていて笑いを誘う。


One More:

実際にアメリカで人気を博した「アメリカン・スプレンダー」の映画化。

1970年代から実際に出版しているそうで、作者の日常を描いた作品というと「ちびまる子ちゃん」を思い出しますね。


ダメ男を演じたら右に出るものはいないポール・ジアマッティがハービー役を見事に演じています。彼の存在自体が笑えます。


アメリカにもこういう変わった人がいるんだなぁと思わせる作品。アメリカ人のイメージがちょっと変わるかも。



追記:

製作:2003年、アメリカ



第29回LA批評家協会賞 作品賞、脚本賞

第70回NY批評家協会賞 女優賞、新人監督賞



にひひにひひかお