過去ログ:2006年5月1日(月)
監督:シドニー・ルメット
キャスト:マイケル・ケイン、クリストファー・リーブ
スリラー作家のシドニーは、スランプで最近の作品は駄作ばかり。それでも大金持ちの妻マイラのおかげで何とか暮らしていた。ある日、作家を志す若者クリフォードからアドバイスしてほしいと、まだ誰にも見せていない原稿が届く。それは、非の打ち所がない完璧な作品だった。過去の栄光はすでに落ち目になりつつあるシドニーは、この原稿を自分の作品「デストラップ」として発表しようと、クリフォードを殺害する計画を立てるのだが・・・。
Comment:
大どんでん返しの連続に目が回る!!まず、シドニー、クリフォード、マイラの3人の駆け引きが絶妙。それぞれの思惑によって、騙し騙されることになるが、観ている私まで騙されてしまう。そこに近所に住む霊媒師のヘルガも加わり、思わぬ方向へ。最後までどうなるのかわからない展開に引き込まれてしまう。
One More:
ストーリーの中盤からはじまる大どんでん返しにビックリ!!
これだけ多くの大どんでん返しがある作品もめずらしいですね。脚本の勝利!!
監督は「十二人の恐れる男」のシドニー・ルメット。なるほど。面白いわけだ。
シドニー役には、マイケル・ケイン。「デンジャラス・ビューティー」ではサンドラ・ブロックにミスコンの手ほどきをするゲイのコンサルタント、「バッドマン・ビギンズ」では理解のある執事と、「品があるけど茶目っ気のある」役柄が多いですね。この作品では、「デストラップ=死の罠」という題材なのでコメディではないのですが、彼の動きになぜかクスッと笑ってしまいます。
クリフォード役は、クリストファー・リーブ。この映画は1982年の作品なので、彼もまだ若くて元気です。「スーパーマン」と同様、好青年役なのですが、それもはじめのうちだけ。彼のちょっとダークな演技を観ることができます。それにしても、ブーツを履いているとはいえ、足が長いなぁ。
大どんでん返しのストーリーですが、それほど難しくはなく楽しんで観れました。元々はブロードウェイの舞台劇を映画化したものなので、セリフの言い回しが舞台調でしたけどね。
追記:
製作:1982年、アメリカ