過去ログ:2006年8月1日(火)
監督:ジェームズ・マンゴールド
キャスト:ホアキン・フェニックス、リース・ウィザースプーン
少年時代に最愛の兄を事故で亡くし、落胆した父から罵倒され続けていたジョニー。そんな彼も何とか成年となり、結婚するも仕事がうまく軌道に乗らない。夫婦関係も気まずくなりかけたとき、ジョニーは音楽仲間とともに、オーディションを受け見事合格。一躍スターダムにのし上がる。そして、妻子と離れ他のバンド仲間とともに全米ツアーを開始するが、そこに、少年時代から憧れていた歌手ジューン・カーターと運命的な出会いを果たす・・・。家庭、仕事、ドラッグ、そして一途な恋。「ウォーク・ザ・ライン=まっすぐ歩く」ことができなかったジョニー・キャッシュの波乱万丈な半生を描いた物語。
Comment:
相思相愛のはずであったジョニーと妻のヴィヴィアン。しかし、ジューンの登場によって二人の進む道も別の方向へ。家庭にルールを作られ、安らげる場所がなくなったジョニー。ルールを作ってでも家庭を大事にしたかったヴィヴィアン。そこへ、仕事も家庭も理解でき、常にジョニーの傍にいるジューンが現れれば、おのずとジョニーもジューンに傾いてしまったのかもしれない。少年時代からの憧れの人だったから尚更である。ヴィヴィアンももう少し仕事に理解を示せばうまくいったのかもしれない・・・でもほとんどストーカー状態のジョニーの気持ちは変わらないか・・・。
One More:
ホワキン・フェニックスとリース・ウィザースプーンは、この作品で第78回アカデミー主演男優賞&主演女優賞にダブルノミネートされ、さらに、リース・ウィザースプーンは最優秀主演女優賞をゲットしたことで話題になりましたね。
でも、リース・ウィザースプーンの演じたジューンは助演ではなく、主演だったの?とちょっと疑問も・・・。主演と助演の境界線って何なのでしょうね。
ホワキン・フェニックスも素晴らしかったです。あの演技でオスカーゲットならずとは、ちょっと残念な気もしますね。
特筆すべきは二人とも歌がうまいこと!!
二人で掛け合いながら歌うライブシーンは微笑ましいですね。50'S~60'Sのロックはカントリーミュージックのテイストもあり、とても聞きやすいです。インターネットラジオでカントリーミュージックを聞きながら業務することもある私としてはツボにはまってしまいました。カントリーミュージックってどんなに暗い歌詞でも明るく聞こえてしまうところが良いです。
2人の次回作に注目です。
追記:
製作:2005年、アメリカ
リース・ウィザースプーンの夫ライアン・フィリップも同年のアカデミー賞で話題になった「クラッシュ」に出演。でも、リース・ウィザースプーンの方が注目度もギャラも高いのでしょうね・・・現在、離婚に向けて申請中だそうです。
第78回アカデミー賞 主演女優賞
第63回ゴールデン・グローブ 作品賞、男優賞、女優賞
第72回NY批評家協会賞 女優賞