ゴスフォード・パーク | ひでの徒然『映画』日記

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映画レビューを徒然なるままに書き綴ります。


ゴスフォード・パーク


過去ログ:2006年2月14日(火)

監督:ロバート・アルトマン

キャスト:

マギー・スミス、マイケル・ガンボン、クリスティン・スコット・トーマス、ボブ・バラバン、カミーラ・ラザフォード

チャールズ・ダンス、ジェラルディン・ソマーヴィル、トム・ホランダー、ナターシャ・ワイトマン

ジェレミー・ノーサム、ジェームズ・ウィルビー、クローディー・ブレイクリー、ライアン・フィリップ

トレント・フォード、スティーヴン・フライ、ケリー・マクドナルド、クライヴ・オーウェン、ヘレン・ミレン

アイリーン・アトキンス、エミリー・ワトソン、アラン・ベイツ、デレク・ジャコビ、リチャード・E・グラント

1932年、イギリス。「貴族」と「使用人」という身分差別がなされていた時代。大富豪ウィリアム・マッコードル卿が持つゴスフォード・パークというカントリー・ハウスでパーティが開催された。集うのはもちろんリッチなセレブ達。しかし、彼らはマッコードル卿を慕って集うのではなく、彼の莫大な財産のために集うのであった。

それぞれの目的のために・・・そして、突然の悲鳴。

ウィリアム卿がナイフで刺されれて殺されたのだ。いったい犯人は誰なのか?

一つの屋敷内で起きる殺人ミステリーと階上の貴族達と階下の使用人達のさまざまな人間模様の物語。

Comment:

一応、話はトレンサム伯爵夫人のメイドであるメアリーを軸として進んでいくが、決して彼女が主役ではない。

この作品には、主役がいないのである。あえていうなら登場人物すべてが主役なのである。

階上の貴族達はうわべだけで語らい、階下の使用人達は階上の貴族達のゴシップに話を弾ませる。

同じ屋敷内であるはずなのに、まるで別世界。

そこに絡ませるさまざまな人間模様が殺人事件への序章となる。

しかし、事件後も人間模様をメインに描いていることで、一味変わったミステリー映画に仕上がっている。

One More:

セットやひとつひとつの小物に至るまで、1930年代を完璧なまでに作りあげています。

また、主役がいないことで、特定の人物に感情移入することなく、私達があたかも招待された客人であったり、ときには屋敷内で働く使用人であるかのように錯覚してしまいます。

意図的なものなら・・・すごい監督です。

追記:

製作:2001年、アメリカ

第74回アカデミー賞 脚本賞

第59回ゴールデン・グローブ 監督賞

第68回NY批評家協会賞 助演女優賞、監督賞、脚本賞 ※ヘレン・ミレンが助演女優だそうです。

にひひにひひにひひにひひ