動き出すきっかけの前に私と圧縮杉の出会いについて
杉の圧縮材との出会いは今から6年くらい前のこと
東京の神谷町駅付近にある飛騨産業ショールームで定期的に行われている新作発表会へ行った時で
ここで初めて杉の圧縮材を使用した家具に出会いました。
それが飛騨産業株式会社の「KISARAGI」シリーズ
有名なデザイナーが手掛けただけありシャープなラインと柾目を使うと言う斬新な木目使いであり
本来の杉とは違った圧縮杉もつあまり見かけない色合いで
座ってみると薄く削りだした座面の座り心地は良く、触れる手当たりも柔らかで上質な印象でした
が、それよりも一脚165,000円(税込み)という価格に驚いた事を今も覚えています。
しかし価格には理由もあり圧縮材についてなど詳しく説明をして頂き納得したのですが
その時私が担当の営業さんへ言った言葉が「でも杉でしょ?」でした
正直これが圧縮杉と出会った第一印象だったんです。
当時はまだ杉を使うことの意味がよく分からず何でそこまでして杉を使うんだろうと軽く思う程度で
KISARAGIのもつ本当の意味や飛騨産業の見つめていた先をまだ理解できなかったのです
が
異常気象や肌で感じる季節の異常変化。。。木を扱う者としての責任から何ができるか
そしていつの日からか芽生えた千葉の杉を利用した家具が飛騨産業とできないものかとの思い
しかし、ひとり思うだけで何も行動すらできないまま日々が過ぎた2019年
「思」から「動」に変わるきっかけとなった出来事が「いすみ市商工会 新規事業創造委員会」との出会いでした。
このいすみ市商工会 新規事業創造委員会とは、いすみ市内の事業所や個人といすみ市外、県外の企業が組み合わさることで新しい事業や可能性を生み出す場として誰もが参加できるオープンな委員会であり第一回目から獣医さんや民泊関係、福祉事業者や畳屋さん、信用金庫などの幅広い業種の方が集まり、今では市外からは飛騨産業はもちろんNTT、銀行、IT関係、旅行、建設業など様々な業種の方が集まる画期的な委員会となっております。
そんな杉の圧縮材との出会いと新規事業創造委員会との出会いが私の中で合わさったことで千葉の杉を使った杉圧縮材家具への挑戦をやってみようという事となったのです。
次回は知られざる杉の性質などについて書こうと思います。




















