【未来新聞】2061年3月12日 | しま爺の平成夜話+野草生活日記

しま爺の平成夜話+野草生活日記

世間を少しばかり斜めから見てしまうしま爺さんの短編小説や随筆集などなど
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昨日発表された、半世紀前にあった拭島原発事故調査報告の黒塗り部分(昨日公開)部分のポイントのみ列挙しよう。



火病に陥り、常軌をいっしていた総統にかわって、無直問題大臣、萌那男大臣が政務についた。
無直問題大臣が、内政と広報を担当。
萌那男大臣は外交ならびに総統子守役となった。


無直大臣は、総統が乳母を替えろといえば、政務に支障をきたさない範囲で 好きにさせている。

好みの乳母がいるだけで、余計な口出しをせず、むずがるのを嫌ったからである。

とにかく、真夜中にギャアギャア泣かれるのは困る。
自分は専門家だという夢を見て、おっぱいを静かにしゃぶってくれていた方が助かると考えたからだ。


一方、萌那男は多忙を極めた。
ペンタゴンからの問い合わせがひっきりなしに来る。
総統が官邸入室を許可した、2つの隣国情報部もうるさい。
使い物にならぬ防御服を買わされたり、科学的に全く意味のない研究費を出したり、総統子守り役が嫌になっていた。


火病の総統は楽なものである。

毎夜、会議と称して赤坂・六本木だ。

この頃から、無直問題と萌那男、さらに矢面に立たされマイナスを一手に引き受けていた広報牧場の間で、総統の組はずしが、暗黙の了解となっていったことが分かる。